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「レイヤー1・命」を守るのは自分

ITの世界で通信をする場合、プロトコルというのがあります。これは通信をするための「お約束」です。

例えば、私のPCにLANケーブルが刺さっていたとします。その場合、私のPCが通信するには、既に規格が決まっている(「お約束」されている)LANケーブルを使うことになるわけです。少し形は似ていますが、電話ケーブルはPCに刺さりません「お約束」が違うからです。

この「お約束」は、階層構造(レイヤー構造)になっています。

今、例に挙げたLANケーブルというのは、物理的な「ケーブル」なので、レイヤー1にあたる物理層の「お約束」になります。この「お約束」が成り立っていることを前提に、そのうえにあるレイヤー2以降の「お約束」にしたがって、通信が成立します。

いわばレイヤー1~7というかたちで、「お約束」の積み木を下から徐々に積み上げるようなイメージです。

この階層構造によって、通信が成り立っているので、例えば一番上位にあるレイヤー7のアプリケーション層で問題があるとしたら、その部分だけをつなぎ直せば何とかなります

「あれ?スカイプ調子悪い?そしたら、LINEでつないでみる?」という具合です。レイヤー7のアプリケーション層で、別の「お約束」を使うことで、通信が成り立つわけです。

しかし逆に言えば、レイヤー2~7までの通信が全部うまくいく状態になったとしても、レイヤー1の「お約束」が成立していなかったら、手も足も出ません

積みあがった積み木を、一番下から崩してしまうようなものです。

うまく通信できていたのに、LANケーブルを抜いたりWi-Fiのスイッチを切ってしまったら、通信は途切れてしまいます。この時、それより上の階層にあるレイヤー2~7の通信も全部途切れてしまうので、またレイヤー2からつなぎ直しをしなければいけないわけです。

少し前置きが長くなりましたが、私たちが生きていくうえでも、大切にしているものというのは、同じように階層構造になっているような気もします。

マズローの5段階欲求説などというものがあります。

1. 生理的欲求:食事・睡眠・排泄などの低次元の欲求
2. 安全欲求:安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止、保障の強固さなどの欲求
3. 社会欲求と愛の欲求:社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚、情緒的な人間関係などの欲求
4. 尊重(承認)欲求:自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求
5. 自己実現欲求:自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりたいものにならなくてはならないという欲求

J.Score Style「新しい自分に出会うために意識するマズローの5段階欲求説」より引用

もしかしたら、そんな感じなのかもしれません。人間の欲求には、そうした階層構造があり、何を大切にしているのかは、そのような「欲求の積み木」が積みあがった状態かもしれません。

ただし、実際の階層構造というのは、人それぞれで何を大切にして生きるかは、だいぶ違っているようにも思います。安定した収入なんてなくてもいいから、他人の幸せを感じる方がいいという人だっているでしょう。

ただいずれにせよ、レイヤー2より上がどういう順番であったとしても、レイヤー1が「命」であることは間違いありません。そこがなくなってしまったら、レイヤー2~7なんて、何の意味もありません。全部、崩れてしまいます

私たちにとって、まずは「レイヤー1・命」が何よりも大切なのです。

こんな世の中なので、企業や組織の経営者は「みなさん、健康に気を付けてください」、「何とか危機を乗り切っていきましょう」などと従業員に声をかけたりしているようです。

しかし、ほとんどの経営者は、今のコロナ茶番を見抜けないでいます。それこそ、「皆さんや周囲の人たちの健康や安全を守るため、ワクチン接種を考えてほしい」などと呼びかける人もいるくらいです。

とてもではないですが、そんな経営者が従業員たちの「レイヤー1・命」を守れるはずもありません。その経営者がどんなに立派で、どんなに業績を上げられる人だとしても、その経営者が勧めるがままに行動をしていたら、自分の命が脅かされることになります。

本来、私たちの上に立っている「優秀な経営者」たちは、私たちの「レイヤー1・命」が保証されている世界であれば、とても立派な人たちだと思います。

優秀な経営者」は企業や組織のために、しっかりとした業績・結果を残します。そこに所属する従業員からしたら、そこから報酬をいただくわけですから、「優秀な経営者」のおかげで、生活が成り立つともいえるわけです。

しかし、今のような世界のなかで、「レイヤー1・命」を守るための判断ができない「優秀な経営者」は、必ずしも、本当の意味で優秀とは言えません

そんな「優秀な経営者」の判断に巻き込まれて、そこで働く従業員の命が脅かされるなどということがあったら、元も子もありません

新型コロナウイルスのワクチンを接種していない人が、職場などで不当な扱いを受ける例が目立っている。体質に不安があって控えていても解雇されたり、打つことを無理強いされたりするケースも。3回目の接種が始まる中、国は引き続き「強制ではない」と周知するが、差別や偏見は地域や家庭にまで広がっているようだ。

Yahoo!ニュース「「こんなので…」ワクチン未接種で解雇言い渡された 不当な扱いに悲鳴」
2022年1月12日より引用

ワクチンを接種していない人が、職場などで不当な扱いを受けるというのは、まさにそういう経営者の問題でもあります。

こんな世界になってきたら、自分の身は自分で守るしかありません

経営者?上司?知ったことではありません

「レイヤー1・命」があってこそ、その上があるのです。レイヤー2以上の階層で、少々、権限があるからといって、ゴチャゴチャ偉そうなことを言われても困ります

そして結局は、「レイヤ1・命」を守っていれば、レイヤー2以上のことなんて、意外とどうにかなったりするものです。

国家や政府が、国民を守ってくれていると信じられた世界だったら、何もこんなことを考えずに済んだかもしれません。けれども、今は違います

そんな国家や政府にコロッと騙されてしまっているような経営者の言うことは、話半分で聞いていないと、自分たちの身が持ちません

自分の命は、自分で守っていきましょう。大変なことではありますが、当たり前のことかもしれません。上を頼らず、生きていくことが大切です。


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