好景気は自分で作る
「金は天下の回り物」なんて言葉があります。
お金を稼いでいるとしても、それを使わずにいる人は、お金を天下に回していないことになります。仮に世の中が、そういう人たちばかりになってしまったら、社会は停滞してしまいます。景気が悪くなるわけです。
だから、景気を良くするための景気刺激策などというのは、需要を喚起して、消費を増やそうとすることになるのです。
ただ正直、今のような状況で、政府に景気対策を期待するなどというのは、非常に難しい状況です。
ハッキリ言って、資産所得などというのは、金融資産を保有する「富裕層」に関係するもので、そんなものを持たない庶民には、ほとんど関係がありません。むしろ、企業が儲かった分、労働者には賃金として支払われず、株式の配当など、「富裕層」が持つ金融資産に流れる仕組みにしていくというわけですから、庶民にとっては搾取の構図が酷くなるとも捉えられます。
この話が、「富裕層」が集まるロンドンの金融街・シティの講演で語られていることからも、その狙いはあきらかです。
まぁ・・・私たち庶民には、あまり関係のない景気刺激策と考えておいてよさそうです。「お金持ち同士、仲良くやってください」くらいなもんです。
結局、政府に期待しても、景気なんて良くなる気がしないわけです。
でも、諦めないでいきましょう!
お金が欲しいわけではないですけど、景気が悪くなって、みんなに活力がなくなって、いろいろ停滞してしまって、「どよーん」とした空気に埋もれるなんて、まっぴらごめんです。
でも、どうやってそこから抜け出したらいいか??
私なりに、そこから抜け出すためのカギは、動いてみることだと思っています。そして、その動いた結果、生み出されたものを回すことです。
回すのは、必ずしもお金である必要はありません。誰かを思い、何かを考え、動いてみて、そこから生まれたものなら何でもいいので、それを少しでも回していくことです。
例えば今、私だったら、農業を一所懸命やってみるということをしています。そこから生まれるものは、いろいろあります。例えば、苗が余分にできました。だから、それは回していきます。
苗だけではありません。苗がなければ、農業を進めるにあたって、いろいろな方々に助けていただいて、「ありがたい」という気持ちがあります。それを回していけばいいのです。
気持ちを回すなんていうと、分かりにくいかもしれません。けれども、簡単なことです。
その気持ちの表現として、例えば、それは地元のお土産かもしれません。他の誰かからいただいた雑貨かもしれません。本当に何もなければ、言葉でもいいと思います。心から気持ちを表現した言葉には、力があります。それを回していくのです。
そうやって、何かを回していくと、そこには僅かながらでも活気が生まれます。活気が生まれれば、そこに人が集まってきます。集まった人には、いろんな人々がいます。そのなかには、お金がある人もいるでしょう。
お金がある人は、お金を回していきます。お金は便利なので、お金が回るようになってきたら、地元のお土産や雑貨よりも、「ありがとう」の気持ちは、お金で表現することになり、結果として、そこにはお金が回るようになるはずです。
活気が生まれ、お金が回るようになり、景気が良くなっていく・・・わずかではあっても、そうしていくことで、私の周りは「どよーん」とした空気に埋もれることなく、「景気が良い世界」が成立していくことになります。
景気が悪い!?良いことない?沈んだ気分になる?
仮にそうだとしたら、それは自分が動いていないから、あるいは回していないからです。活気がないところに、好景気なんてあるわけがありません。
ウジウジしないっ!
政府なんかに頼ってるとロクなことにならんです。そんなの関係なく動きましょう。そして、それを回しましょう!