ワクチンパスポートパブコメの結果
2021年7月1日、ワクチンパスポートに対するパブリックコメント(意見募集)があったので、提出をしました。
詳細は、上の記事に書いた通りですが、主として次のような内容で意見提出をしています。
一、現在、予防接種の予防効果としては、「発症予防効果」が認められているだけで、「感染予防効果」が認められているわけではない。
一、既に複数のウイルス変異株が出ていることは周知の事実であるが、これらに対して、予防接種がどれだけの効果を発揮しているのかは、いまだはっきりしていない。
一、現在、製造・販売されているワクチンは、いまだ観察期間にあるものであり、一般的な過程を経て承認されているものではない。
一、現在、製造・販売されているワクチンについては、中長期的な影響についての検証が終わっていない。
一、予防接種はあくまでも国民の自由意思に委ねられるものであり、そこに差別や偏見、経済的不公平が生まれるようなことがあってはならないが、それが担保されていない。
一、国際的な観点から、何らかの証明書が必要ということであれば、ウイルス感染に係る陰性証明書を発行するなどの代替案を取ることが可能である。
一、予防接種証明書の導入よりも前に、イベルメクチンのような予防薬・治療薬を積極利用するための法整備を急ぐべきである。
このパブコメについては、政府から結果が出ているので、お知らせしておきます。
-行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第一の主務省令で定める事務を定める命令の一部を改正する命令(内閣府)
-予防接種法施行規則の一部を改正する省令(厚生労働省)
内閣府には8万件、厚労省の方には3万8千件を超える意見提出があったようです。これだけの量があると、提出者リストを作るだけでも大変でしょう。
そして、肝心の取りまとめ内容ですが、かなりシンプルです。詳細は、上記のリンクから確認いただけます。内閣府の方は、ざっくりですが、以下4つの論点を取り上げて、回答をしています。
1.予防接種の証明や記録とマイナンバーを紐づける必要性に疑問
2.情報漏洩や悪用などのリスクに対する懸念
3.任意の接種であるのに差別につながる可能性がある
4.意見公募期間が短い
はい、これだけです。どうでしょう?まぁ、こちらはどちらかというとマイナンバーとの紐づけが焦点なので、こういう捌き方はありなのかなという気はします。
もうひとつ、厚労省のパブコメ結果の論点は、以下の通りです。
1.接種証明書の意義を国民に周知させるべき
2.接種証明書の様式や具体的な内容はどうなっているか
3.接種しないと海外に行けないというのは人権侵害
4.差別や接種強制を助長する恐れがあり、陰性証明での代替も可能
5.感染予防効果などのエビデンスや安全性がはっきりしていない
6.非接種者の行動などが制限されないように対策が必要
7.差別につながる恐れがあり、海外利用に限定すべき
8.意見公募期間が短い
内閣府のものよりは、多少、まともかもしれません。とくに「5.感染予防効果のエビデンスや安全性」という項目があるだけ、だいぶマシと言えるとは思います。
この項目に対する厚労省の回答は、以下の通りです。
現在実施している新型コロナウイルス感染症に係る予防接種は、安全性・有効性等が確認され、我が国で承認されたワクチンを使用しています。
なお、接種証明書については、あくまで接種を受けた本人の接種の事実を証明するものです。
「安全性も有効性等が確認され、我が国で承認されたワクチン」
予想通りといえば、予想通りです。この文章をみて、きっとこのフレーズは、これから事あるごとに、呪文のように繰り返されるのだろうと思いました。
もう今更ですが、日本国政府・厚生労働省は、真剣に国民の健康や命を守るためには働いていないと思います。彼らのなかにも、良心ある人々がいるかもしれません。しかし、組織としての彼らは、本来あるべき役割を果たしていません。
彼らは、自分たちが間違っていることを知っていて、こうした対応を取っている可能性が高いと考えます。そういう意味で、このフレーズは、今後、彼らにとっての免罪符として使われ続けるのでしょう。
いずれにしても、現実の世界に目を向ければ、今のワクチンは安全性の面でも、有効性の面でも、疑念を持たざるを得ないことが多く起こっています。
安全性の面では、例えば、最近のVAERS(ワクチン有害事象報告システム)での死亡報告数をどう解釈するかということです。
12,313人のワクチン後の死亡者がVAERSに登録。48時間で50%。最初の1週間で80%。ランダムではありません。1990年以降の他の70種のワクチンを合わせた数よりも多い。
VAERSの報告について、「VAERSは登録された有志による報告を「誰でも」「何でも」記載しているものであって、ワクチンとの因果関係については判断してない」との反論もあります。それはそれで、その通りなのかもしれません。
しかし、そのことはVAERSの数字を無視していいという理由にはなりません。正しく科学的思考をするのであれば、こうした数字の確からしさは、全く異なるソースから得られる他の情報などと組み合わせて、検証されなければなりません。
そのように検証を進めていくと、VAERSの数字を「無意味」と切り捨てることはできません。むしろ、何らかの因果関係が示されている可能性があるものとして、考えるべきでしょう。
つまり、安全性には大きな疑問を持たざるを得ないのです。
有効性についても同様です。
今朝、イスラエルのデータが送られてきました。それによると、人口の約84%がワクチンを接種しています。しかし、イスラエルで新たに発生したCOVIDの症例は、ワクチンを接種した人が約84%を占めています。確かに、ファイザー社のワクチンはデルタ型には効かないようですね。
※GATEWAY PUNDIT「Sen. Ron Johnson: Data from Israel Shows 84% of New COVID Cases are with Vaccinated Individuals」2021年7月21日より引用(機械翻訳)
もちろん、有効性を疑う声は、この報道だけではありません。最近、変異株の感染が拡大していくなかで、ワクチンの有効性を疑う声は日に日に強まってきています。
しかし、免罪符を得ている日本国政府・厚労省は、「あのフレーズ」を繰り返すだけです。そこに議論などありませんし、科学的検証がなされるわけではありません。
予め定められている目的地に向かうだけなのでしょう。
事実、パブリックコメントの締切当日、加藤官房長官は、既にワクチンパスポート発行に関する見通しを述べています。
新型コロナウイルスのワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」について、加藤官房長官は午前の記者会見で、実務を担う自治体との調整やシステム改修などを進めていると説明したうえで、発行が始まるのは今月下旬になるという見通しを示しました。
※NHK NEWS WEB「「ワクチンパスポート」7月下旬 発行開始の見通し 官房長官」2021年7月1日より引用
結局、パブコメをやったところで、既定路線を変えられるわけではないのです。
もう何をしても止まりません。もちろん、諦めるわけではありません。今後も言うべき時があれば、きちんと物申していきたいとは思っています。しかし、止まらない流れに無駄に抗うこともないでしょう。
実は今、やることはいろいろあると思うのです。パブコメの結果は残念ですが、それに腐らず、山積みになっているやるべきことを、淡々と進めていけたらと思います。