政治だけの問題に非ず
今の社会、大変なことが起こっていると思われます?
トンデモない理不尽ばかりがまかり通ってるとお思いです?
うん、そうですね。
このおっちゃんは、あっちこっちでお金をばら撒いて回っています。自分のポケットマネーなら勝手にやってくれというだけの話です。しかし、もちろん、そんなはずはありません。
「けしからんっ!」という気持ちは、ごもっともです。私だって嫌です。
でも、今の政権、私たち民衆にとって、実にお似合いなのではないかとも思っています。国家の仕組みやそこに携わる人々の言動は、まさに今の民衆のレベルを映し出しているとも捉えられるのです。
一足飛び、二足飛びで、政権だの、国家だのというところをみると、とんでもないことが起こっているようにみえるものの、もっと身近で、自分の周りにいる人たちに目を配ってみたら、そのことがハッキリしてくるでしょう。
みんな、一所懸命に生きているのは分かります。
しかし、的外れな人たちが、どれだけ多いことか・・・政権やら、国家などというのは、そんな的外れな人たちに相応しいレベルに収まっていると考えて然るべきでしょう。
例えば、こんな記事があります。私たちの身近な職場で、こんなことがまかり通っていると考えたら、ちょっと失笑ものです。
賛成の意を表するときには、ただ「賛成です」と言うだけだとやる気がないようにみえるから、いろいろと言葉をくっつけて、やる気をアピールしろということのようです。そんなアピールをして目立つ人たちが、上にあがっていくのが、今の大部分の組織であることを示唆しています。
バカバカしくて、やってられません。
率直に言って、そうやってアピールをしている人たちの方が、その実、中身がなくて、仕事ができないなんてことは、ざらにあります。ざらにあるどころか、そんなのばかりです。
意見に賛成なら、「賛成です」で十分です。共感するとか、どうでもいいです。会議への積極性も関係ありません。必要なことだけ言えばいいのです。もっと言うなら、「お前がどう共感していようが、知らんがな」ってことだってあります。
もちろん、付随して言いたいことがあれば言えばいいし、それが全体にとっての貢献になるのであれば、是非、発言してみればいいと思います。でも、そうでないなら、余計なことを言う必要はありません。
当事者意識に欠ける?
自分の責任範囲も見極められない人々、本質を理解できない人々同士が寄り集まって、お互いがカバーすべき範囲が分からないのに、当事者意識もへったくれもないです。
そういう人たちが、無駄な当事者意識という幻影から、負いきれない責任を勝手に負い、無責任な発言を繰り返すことで、全体が引っ掻き回されるのです。アピールばかりの人が、その実、全然仕事ができないのは、まさにそうした無駄な当事者意識に基づく、無責任な言動を繰り返すからにほかなりません。
まず重要なことは、ひとりひとりが自分の本分をわきまえるということです。
責任範囲も分からず、やるべきことも理解できないまま、こんなふうに「僕をみて!」、「私を認めて!」の人たちだらけの社会で、よい政治が行われるわけがありません。
そんな全体を見渡せず、自分のことばかりを考えている人たちの社会で、政治家だけにいい仕事をすることを求めるなんて、都合がよすぎます。
政治家は全体をみるのが仕事?
いや、職場のひとりひとりだって、全体をみて仕事するべきです。「アピール合戦?アホか」って、言い切ってやらないといけません。でも、それができない人がウジャウジャいるのです。政治だけが、よくなるはずがありません。
蛇足ですが、私の場合、「賛成です」すら言わないことの方が多いです。意見を求められて、「いいんじゃないですか?」程度の答えが、一番多いと思います。さらに言うと、「よく分からないけど、いいんじゃないです?」くらいのことだってあります。
消極的にみえる?無責任に感じる?
いや、そもそも「分からない=悪いこと」という思考に、大きな問題があると気付くべきです。「分からない=悪いこと」という考えがあるから、世の中、こうも知ったかぶりをする人たちで溢れかえっているのでしょう。
自分で調べてもいないくせに、マスコミがそう言っているというだけで、分かった気になってしまうのは、「分からないこと=悪いこと」の思考に基づいているとも言えます。
違うのです。
分からないことは、素直に分からないこととして、認めることの方が重要です。
安易に分かったと言えないからこそ、いろんなところから情報を入手して、それらを繋ぎ合わせて、自分で考えないといけないのです。
政治の問題は、けっして政治だけの問題ではありません。私たち、ひとりひとりの問題です。ハッキリしています。そして今、それはとてもお似合いな状態にあると言えます。
ただ、そうであるからこそ、今の政治に問題があると感じる以上、政治だけでなく、身の周りにも気を配り、そして何よりも、自分自身の生き方や考え方に注意を払うべきなのです。
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