その専門家は信用できるの?
専門家は大事です。専門家は専門知識や経験を持っており、一般の人が知りえないことを熟知しています。大事に決まっています。
しかし、必ずしも「専門家=正しい」ではありません。専門家も間違えることがあります。そして残念なことに、わざと嘘をつくこともあります。
新型コロナウイルスに関連して、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、世界的権威であり、世界最高峰の専門家の一人です。日本のマスメディアでも、さんざん取り上げられてきました。しかし最近、新型コロナウイルス人工説が有力になるにつれ、ファウチ氏の過去の発言が問題となってきています。
ファウチ氏の過去の発言が問題だったとする「疑惑が公になる時」というタイトルの記事が、この時点で25個も出てきています。それだけ、彼の過去の発言にたくさんの問題があった(嘘にまみれていた)ということです。
なぜこのようなことが起こるかといえば、専門家にも利害関係があるからです。そこに利権が生まれ、組織が与して、専門家が巻き込まれていくことで、専門家は本来伝えるべきことを伝えなくなります。これらを「陰謀論」などと言って、揶揄する人々もいますが、「陰謀論」でも何でもありません。利権があれば、そこに人が群がるのは当然ですし、それを守るために嘘をつく人だって当然います。
今日は、Harano Timesさんのこちらの動画を紹介しておきます。
Harano Timesさんが取り上げているのは、2020年2月に医学誌「ランセット」に掲載された科学者の共同声明です。この声明では、27人の科学者が共同で、ウイルスが自然由来であることを強調し、武漢の研究所が関わっていたことを陰謀論として強く非難しています。
中国中心に拡大している新型肺炎の問題で世界の科学者27人は19日、新型肺炎の感染源は動物ではなく中国の研究所とする陰謀説を事実誤認などと非難する共同声明を医学誌「ランセット」に掲載した。
27人は新型コロナウイルスの遺伝子構造を分析したとする世界の多数の国の科学者の研究結果を引用し、このウイルスは自然界の起源を持っていないことなどを示唆する陰謀論を団結して強く非難すると主張。
これらの研究結果は、新型コロナウイルスが他の出現する多くの病原菌と同様に野生生物に根差していることを圧倒的に証明しているとも強調した。「陰謀論は新型肺炎との闘いにおける我々の世界的な提携を危うくする恐怖心、うわさや偏見をもたらす以外の何物でもない」と続けた。
※CNN「新型肺炎の「陰謀説」、科学者が共同声明で非難」2020年2月20日より引用
新型コロナウイルスの人工説が有力になってきている今、この声明を振り返ってみると、これがいかに酷いか分かります。しかし当時、こうした専門家集団の共同声明が、ウイルス人工説の陰謀論化に大いに使われたわけです。
Harano Timesさんの動画では、この声明に関する問題を、以下の通り指摘しています。
まず、この声明のアレンジ(発表方法や誰が参加するかなど)をしていたのが、ピーター・ダザックという人物です。彼は、「エコ・ヘルス・アライアンス」という組織のトップで、アメリカから武漢研究所に資金を流す仲介をしていました。上述のファウチ氏のメールにも出てきた重要人物であり、武漢研究所とも密接な繋がりがありました。信ぴょう性が疑われているWHOの国際調査に参加していたメンバーでもあります。
少し横道に逸れますが、WHO調査の問題とピーター・ダザック氏の関係に関する記事をご紹介しておきます。
横河氏は、共産党が中共ウイルスに「勝利した」とアピールする展示会の視察を含め、WHOの国際調査団の日程は「すべて中国当局が事前に組んだものだ」と指摘した。同氏は、展示会は、WHOの現地調査にとって「関連情報でもないし、むしろプロパガンダだ」と批判した。
WHOの専門家は、武漢市の海鮮卸売市場など各地を回った際、住民やメディアの記者らと接触しないよう、当局の警官隊に囲まれていた。
※EPOCH TIMES「WHO国際調査団、メンバー1人が武漢研究所に近い関係」2021年2月11日より引用
Harano Timesさんの動画では、このピーター・ダザック氏が、どのように「共同声明」をアレンジしたのか、詳しく説明がされています。そのうち、特筆すべきは、この27人の科学者のうち、少なくとも6人が、過去、ピーター・ダザック氏の「エコ・ヘルス・アライアンス」から資金を受けたことがあるにもかかわらず、声明の中で「自分たちには利害関係がない」と言っていたという点です。利害関係があれば、平気で噓をつく専門家がいるわけです。
専門家を利権構造に組み入れておけば、その専門家から利権構造を守るような情報発信がなされます。
それを批判する人に対して、「陰謀論者」のレッテルを貼ってくるようなメディアは、同じくその利権構造に組み込まれたメディアだというだけのことです。
新型コロナウイルスやワクチンに関するものは、世界的な巨大利権になっています。その分野での世界的な専門家が、利害関係の渦中にあったというのが、ファウチ氏やダザック氏の例で示されたということでしょう。
そして同時に、専門家といっても、今回のように人類初でmRNAワクチンやDNAワクチンを打つという世界最先端の技術について、本当の意味で全部が分かっている専門家が、世界にどれだけの数いるのかというところも疑問です。
ファウチ氏やダザック氏のような人は、そういう意味では本当の専門家だったかもしれません。しかし、そうでもない「中途半端な専門家」もたくさんいます。そんないい加減な専門家が、「専門家=正しい」という人々の勝手な思い込みのなかで、正しくもない情報を発信し、たくさんの人々がミスリードされてしまっている可能性も十分にあると思います。
例えば先日、病院で「人工透析をしているんですけど、ワクチン打っても大丈夫でしょうか?」と聞いたら、問題ないという答えが返ってきたという話を、私の周りで聞きました。
「なんて、無責任な・・・」
これが、私の率直な感想です。人工透析をしている人に対して、どのような影響が出るかなど、まだまだ誰にも分からないはずです。それを「中途半端な専門家」が、それらしくコメントをすることで、間違った情報が「正」となってしまっているわけです。大変恐ろしいことだと思いました。
今のこの状況で、未知の最先端技術について、耳を傾けるべき専門家は、①最先端を知っている専門家、②利害関係がない専門家だけではないでしょうか。そして、大事なのは、私たちがそれを見極める目を持つことです。
そういう意味で、元・ビル&メリンダ・ゲイツ財団のボッシュ博士は、それらを兼ね備えた人物なのではないかと思います。
彼が、ワクチンの最先端を熟知している人物であることは間違いなく、また彼は自分の子供たちのため、若い世代のために情報発信をしていると明言しています。おそらく、彼がワクチンに対する警告を発することで、どこか特定の団体からお金が入るようなことはないでしょう。仮にあるとしたら、どのようなところから、どのような理由で受け取っているのか、大いに想像してみればいいと思います。私には思いつきません。
その彼が、ワクチンは自然免疫を阻害すると言っているのです。
私は、まったくのド素人です。医学の「い」の字も知りません。しかし、利権にまみれた専門家や、「中途半端な専門家」の意見を聞き入れる必要がないことだけは分かります。そして、ボッシュ博士のような人物から発せられた警告が、真に聞き入れるべき内容だろうと考えます。
大事なのは、その人が専門家かどうかではなく、私たち自身が信じるべき専門家を見極められるかどうかです。そこに必ずしも医学の専門知識は要りません。自分たちなりに調べる努力が求められるだけです。結局は私たち次第・・・頑張っていきましょう。