新型コロナ以外の病気に注意
新型コロナウイルスのワクチンについて、ビル&メリンダ・ゲイツ財団にも在籍していたボッシュ博士は、人間の自然免疫を阻害する危険性を指摘しました。その詳細は、以前、記事にも取り上げたとおりです。
あらためて述べておくと、通常、私たちの体には生まれつき、自然免疫が備わっています。自然免疫は、外部からの病原菌や有害なウイルスなどを攻撃・排除して、自分の体を守ってくれています。これは、体の中にある「警察」のようなもので、軍隊ほど強力ではないですが、広い範囲に及ぶ病原体に対処することが分かっています。
例えば、今回、問題になっているような新型コロナウイルスについても、ある程度、自然免疫が働いてくれるので、ウイルスに感染したからといって、すぐに病状が悪化するということもないわけです。警察が、町の治安を維持してくれるようなイメージです。自然免疫は、私たちが基礎的な健康を維持するために、欠かせないものなのです。
逆に、自然免疫が落ちると、いろいろな病気に侵されやすくなります。ストレスや睡眠不足などで、風邪をひきやすくなるのは、そうした自然免疫が落ちるからです。
したがって、ワクチン接種が、自然免疫を阻害するとしたら、それは大変深刻な問題です。まだ正確なことは分かりませんが、それが現実に起こり始めた可能性もあります。
インドの新型コロナウイルス感染患者の間で、致死率の高いまれな真菌感染症「ムコール症」が急増していることを受け、国内の各州が20日、緊急措置を命じた。
(中略)
一部の医師は、新型ウイルス感染症の治療におけるステロイドの乱用がムコール症増加につながっていると指摘する。新型ウイルス感染症の治療に使われる薬の多くは、本来は真菌感染を防ぐ人体の免疫機能を抑制してしまう。
※AFP BB News「コロナ患者の真菌感染急増 インド、各州が緊急措置」2021年5月21日より引用
新型コロナウイルスの治療にステロイドが乱用されており、その結果、人体の免疫機能が抑制されたことで、真菌感染症が急増しているというのです。インドといえば、ワクチン接種を進めたにも関わらず、感染が爆発的に拡大したことでも話題になったところです。その後、イベルメクチンの投与が進み、新型コロナウイルスの状況は、かなり改善されてきていました。しかし、今度は別の病気による犠牲者が出始めてしまったのです。
もちろん、この報道をそのまま受け取ると、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の乱用が、また別の病気を引き起こした、というだけのことです。ワクチン接種との関係性は、何も触れられていません。
しかし、冒頭のボッシュ博士の警告を考えると、必ずしもそれだけが真実であるとは言い切れません。ワクチン接種による自然免疫の低下も、考慮に入れておくべきではないかと思います。自然免疫が失われるとしたら、それは短期的な問題ではなく、中長期的な視野で観察が必要な問題になります。
既に、日本でもワクチン接種が本格的に始まっています。今後、ワクチン接種者が増えてくることで、日本国内での健康状態がどのように変化するのか。それは新型コロナウイルスだけではなく、他の病気に関することも含めて、注意深く見ていく必要があるのではないかと思います。