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やればできると思っちゃう時に

今日、先輩と話をしていて聞かれたことがある。

先輩:「ニューヨーク留学に行って何が変わった?」

これには即答した。 

僕:「頑張ればなんとかなるって思えるようになった事かなって思います!」

この部分が僕にとって本当に大きな変化だと思う。今実際に僕がプロのアスリート通訳として働く事ができているのも、英語コーチとして全国各地に生徒さんを持つ事ができているのもそう。初めからそう簡単ではなかった。

僕は昔から失敗することとか他人よりも劣ってることが凄く嫌いだった。その状態を好きだという人はいないとは思うけど極端にそうだった。

だから、負けそうな勝負には絶対に挑まなかったし、それでも勝負しなかった風に見られることは嫌だったので上手く話して何とかしてた。

大胆で明るくてリーダー的存在と言われてきた僕は勇気があるように思われることが多いけど、決してそうではなかったと思う。

失敗することが何よりも怖かった。中学と高校ではサッカーチームのキャプテンに選ばれた。

まだ人間として未熟だった中学時代も苦労したし、高校では120人以上もの部員がいるチームのキャプテンを務めさせてもらってかなり大変な事も多くあった。

でも、何よりも自分にとって難しいと感じたのはニューヨーク留学だ。ニューヨークでの留学経験はほんまに素晴らしいものだったけど、何よりも英語の部分が大変だった。

センター試験の模試では20点をとってしまうくらいの実力から少し勉強して大学になんとか入る事ができて、TOEICも受けた事なんてない人間がいきなり1ひとでニューヨーク留学に1年間行く事を決めた。

それを決めた時は’’世界一の都市に行く事が出来る。最高や!!’’って気持ちが強くて盛り上がっていたけど、実際にはかなりの不安があった。

’’俺の英語力で大丈夫なんやろか。なんかあったら誰も知り合いもおらんからやばいな。’’って気持ちも正直あった。

思い返すと、サッカー部のキャプテンをするにしても自分はサッカーが下手な方ではなかったので技術的な部分でリードしていく事も出来るし、そこには支えてくれる仲間が多くいたので全く知らない世界に挑戦するわけではなかった。

先輩キャプテンたちがどのように振舞っていたかも見る事ができていたから結構予測できる部分もあったし。

その一方でニューヨーク留学は全く別の世界だ。知らんことしかなかった。地理に強いわけでもなかったので、留学に行くと心の中で決めた時には実はそもそもニューヨークがどこにあるのかも分からんかった。笑

でも、1人でニューヨークに行った。

行きの飛行機の中で猛烈に不安にかられた。準備ができてない。英語も分からんし、現地についてからどんな風に友達をつくる事ができるんだろうって。もし何かあった時に助けてくれる人が必要だなって。

いろんな不安な感情が湧いてきたけどもうすでに日本を出発した飛行機の中だから戻ることはできない。いや、もし戻れたとしてもみんなに合わせる顔がないって思った。

約14時間のフライトの中で覚悟を決めた。

’’何がなんでもやり抜く’’

きっと現地についたら大変な事も多くあるだろうし辛い時期があるのもわかってる。それでも、英語を使ってなんの問題もなく最高のコミュニケーションを取れるようになって日本に帰ることや、いろんな国からきている人たちといっぱい友達になって自分の中の常識をぶち壊す。そのために楽しもう。

この覚悟を決めて現地に到着。それからの1年間は本当に大変な事がたくさんあった。そして楽しい事も多くあった。

でも、頑張ったらなんとかなった。

英語も一番上のレベルまで行く事ができた上に世界中に半端ない数の友達ができた。その時には外国人の彼女もできた。最高の1年間を過ごす事ができた。

そして思った。やればできる。って。

やればできるって言葉を、やらない理由として使ってる人が結構いると思う。でもそれは違って、やればできるって言葉は実際に挑戦してなんとか頑張って何かを達成しようとする人が使う言葉だ。

頑張れば何とかなる。この感覚を20歳で得る事ができたのはかなり大きな財産だ。そのおかげで多くの事にチャレンジする事ができてる。

今後もこの気持ちを忘れないようにして生きていく。

Be optimistic.

山崎壱成

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