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終わりを意識する力。必ずJ1昇格。

Jリーグのサッカーチームでプロ通訳として仕事をしてきて、今日(このnoteを書いてる日2020/12/13)は今年あと3試合というタイミング。チームは2位で優勝する可能性がある状態。

もちろんそれだけでもかなり終わりを意識するんだけど今の僕はそれだけじゃない。今年でJリーグの通訳を辞めることを決断してる。だから今年が終わりってわけじゃなくてこの仕事をするのがラスト。

"終わりを意識する" という点に関して言えばもう十分すぎる。辞める理由とか今後については他のnoteに書くのでそれはここでは触れないとして、終わりを意識してる状態のパフォーマンスについて話したい。

終わりを意識して何かに取り組むことはとても大事だと思う。時にそれはとてつもないパワーをもたらしてくれる。

引退する選手たちが引退試合で最高のパフォーマンスを発揮することができるのもそれがあると思う。緊張してるけどリラックスしてる状態。あれ。


終わりが決められてないからこそ自由に発想できる事もあるとは思うけど、そうだと結構緩くなってしまうのが人間で、僕もそっちのタイプだから終わりを意識するのは大事だと思う。


試合日にはホテルで集合して食事を摂り、その後ミーティングがある。その試合前のミーティングは35分から50分。監督が選手に伝えたいこと1つ1つの言葉をしっかり把握して外国人選手に伝える。通訳にとってはこれがその日の試合のキックオフであると言っても過言では無い。

そんな緊張感がある中で監督がスピード感をもって説明していくことを同時通訳していく。監督が話す日本語と僕が訳す英語の時間のズレは1〜3秒以内。この通訳のスピードと高い質を発揮するには準備と緊張と自信が必要だ。

僕は特に緊張がとても大事だと思ってる。もちろん最初の頃は緊張のせいでパフォーマンスを100%で発揮することができなかったこともあった。でもある程度慣れたり自分の能力が上がって難しさを極端に感じなくなってからは緊張していることがとても大事になった。

緊張してるからこそ、それが集中力を高めてくれて通訳のパフォーマンスを上げてくれた。その緊張を生んでくれるのはやっぱり "終わりを意識すること" だなと。終わりを意識する事で良いパフォーマンスを発揮したい、後悔を残したくないという思いが強くなる。

僕はこの1年間でJリーグの通訳を辞めることをシーズン前から決めていたからなおさら思いは強かった。

次のステージでやっていくために今の仕事を最高の質でやり遂げたいと強く思う。それが緊張を生んでくれる。終わりは始まりとも言うけど、終わりを意識してるってことは何かの始まりを意識してるってことでもある。

試合終了の笛は次の試合のスタートと言う。

僕はこの通訳の仕事を辞めて次のチャレンジへ向かう。

Be optimistic.

山崎壱成

*大好きな写真だけ今日付け加えました!



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