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天井を見る。

いつ以来だろう。1日に何回も天井を見る。30年くらい前にもずっと天井を見ていたときがあった。
警察官を退職し、無職で、学生だった嫁さんと結婚して新しい命が嫁さんのお腹に宿った。(よく嫁さんのご両親が結婚を許してくれたものだと思う)
そのとき以来かも知れない。
その時は天井を見て何を考えていたのだろう。
とにかく仕事を探さなけれれば。何とかしなければ。そう思っていたと思う。そのような生活が約1年続いた。母から言われた。「お前はこの家をつぶす気かと」
こんなことをしていてはだめだ。将来の展望なんて全くなかった。転職も珍しい時代。どうやって2つめの仕事を探せばいいのだろう。
とにかく動かなければと思ってアルバイトをはじめた。5つ掛け持ちして稼いだ。
今回天井を見るのはそのとき以来だと思う。
この先、どんな風に動こうか。
そして、また天井を見る。
俺は、明日天井を何度みるのだろうか?



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