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No,265.日本のホルモン文化について
日本のホルモン文化
日本のホルモン文化は、地域ごとに独自の発展を遂げ、多彩な料理が楽しめる魅力的な食文化だろう。
ホルモンとは、牛や豚の内臓を指し焼肉や鍋料理として親しまれている(好き嫌いはありますが)。
日本各地のホルモン文化について少し深堀してみます。
ホルモンの由来と語源
ホルモンという言葉は、大阪弁の「放るもん(捨てるもの)」が語源とされている1。もともと食べられずに捨てられていた内臓を指していましたが、栄養価が高く、スタミナ料理として広がった。また、ドイツ語の「Hormon」やギリシャ語の「ホルマオ(刺激する)」が由来という説もある2。
各地方のホルモン文化
北海道のホルモン文化
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北海道では、豚の内臓を使った「塩ホルモン」が有名です。旭川市発祥のこの料理は、豚の内臓を塩味で味付けし、炭火で焼いて食べるシンプルなスタイルが特徴です3。
また、室蘭市の「室蘭やきとり」は、豚肉と玉ねぎを串に刺し、甘口のタレと洋からしで食べる独特のスタイルもある3。
関西のホルモン文化
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じゃりン子チエでお馴染みの大阪ホルモン
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関西地方では、ホルモン焼きが広く親しまれている。大阪の洋食レストランが発祥とされ、戦後の混乱期に庶民の栄養源として普及しました4。特に、ホルモン焼きは焼肉店で定番メニューとなり、ビールのお供として人気です。
広島ホルモン文化
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かつて、広島市の福島町には食肉施設があり、施設で廃棄されていた内臓の肉を活用するためにホルモン料理店が軒を連ねるようになった[1]。こうしたホルモン料理店では、ホルモンを使って様々な料理が行われていたが、徐々に天ぷらが主流になっていった[1]。福島町のホルモン料理店のひとつである「あきちゃん」のスタッフは、福島町のホルモン料理が天ぷらに特化していった理由はわからないとしつつも、客の評判が一番良かったからではないかと想像している[1]。
もともとは、広島市内でも福島町と近隣の都町・小河内町といった限られた地域でのみ食べられていた局所的なご当地グルメで[1]、労働者の味として親しまれていた[3]。その後、21世紀になってから徐々に普及し、広島市民のソウルフードと呼ばれるようになっている[4]。さらに、2021年には大阪の焼き肉店でもメニューに取り入れられるようになった[2]。
筆者が調べたところ、ホルモン天ぷらはもともと屋台で販売していた。福本食堂が発祥だと聞いたが真意は不明である。
九州のホルモン文化
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九州地方では、ホルモン鍋が有名です。福岡県の「もつ鍋」は、牛や豚の内臓を使い、ニラやキャベツと一緒に煮込むスタイルが特徴です5。また、筑豊地方では、鉄板で調理するホルモン鍋が広まり、地元の労働者たちに愛されてきた6。
まとめ
日本のホルモン文化は、地域ごとに異なる特徴を持ち、地元の食材や調理法を活かした多彩な料理が楽しめる。ホルモン料理は、栄養価が高く、スタミナ料理としても人気です。ぜひ各地のホルモン料理を味わい、その魅力を堪能してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
出典
1: ホルモンの名前の由来と語源 2: ホルモン - LIVE JAPAN 3: 日本には「ホルモン文化」がこんなにあった! 4: ホルモン焼き - 【郷土料理ものがたり】 5: ホルモン - LIVE JAPAN 6: 食として極め続けるホルモン