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No,130.女性労働力率と合計特殊出生率について

この記事は1分で読めます( *´艸`)

なにげにTwitterを見ていたら偉い人が世界的に見て日本は女性の労働力に対して出産率が低いと言っていたので調べてみた。

同時にYouTube動画のリンクも貼っておきます!(^^)!


OECD加盟24か国における女性労働力率と合計特殊出生率

図1 24カ国の労働力と出産率(散布図)

キャプチャ1

筆者作成

2000年のデータをもとに作成しました。縦軸が出産率で横軸が女性の労働力率です。

日本は女性の労働力59.58%で出産人数は1.36人

アイスランドは女性の労働力84.91%で出産人数2.08人で女性の社会進出と出産人数が最も高い国のようです。

労働力と出産率の推移(1970年・1985年・2000年のデータから)

各年代の相関を調べてみました

表1 労働力と出産率の相関(相関分析)

キャプチャ1

1970年OECD加盟24か国では、出産率と労働力は負の相関(女性が働いている比率が低いほど出産する人数が多い)だったみたいです。※1985年は無相関

しかし、2000年では女性が働いている比率が高いほど出産する人数も多い傾向にあるみたいです。

※相関分析とは、2つの要素が「どの程度同じような動きをするか」という要素間の関係性を明らかにする手法です。

女性労働力率と合計特殊出生率のバランスについて

女性労働力率と合計特殊出生率(2000年)のバランスがいい国とよくない国を2グループに分けてみました。

図2 労働力と出産率のバランス(クラスター分析)

キャプチャ1

筆者作成(HAD16_302)

バランスがいい国(カナダ, デンマーク, フィンランド, アイスランド, ノルウェー, スウェーデン, スイス, アメリカ)

バランスがいまいちな国(日本, オーストラリア, オーストリア, ベルギー, フランス, ドイツ, ギリシャ, アイルランド, イタリア, 韓国, ルクセンブルク, オランダ, ニュージーランド, ポルトガル, スペイン, イギリス)

※クラスター(cluster)とは、英語で「房」「集団」「群れ」のことで、似たものがたくさん集まっている様子を表します。クラスター分析とは、異なる性質のものが混ざり合った集団から、互いに似た性質を持つものを集め、クラスターを作る方法です。対象となるサンプル(人、行)や変数(項目、列)をいくつかのグループに分ける、簡単にいえば「似たもの集めの手法」です。

さいごに

個人的には1970年のように女性が社会進出すれば出産率が低いと思っていましたが、1970年→1985年→2000年と時代が進み女性の社会進出が高いほど出産率も高いとの結果だった(OECD加盟24か国)。

この結果から、OECD加盟24か国の中では日本は後進国と言わざる得ない。

少子化対策と女性の社会進出のバランスって難しい問題だけど、わかることは男性の育児参加はもとより家事全般の分担が必要なのは自明だな。

私が言うのもなんですが・・・

あと書き

日本とその他の国では制度や文化が違うため、実際は何が効いているのかはわからない。

そのことを前提にした記事です。


最後まで読んでいただきありがとうございます( *´艸`)

引用URL

女性の労働力率と合計特殊出生率>2021年8月29日アクセス

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