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[#38] ブライトン&ホーヴ街歩き① The seafront

ブライトン&ホーヴが誇る名所と言えばやっぱり海です。
前回の記事で触れたロイヤルパビリオン Royal Pavilionや、海上に建つアミューズメント施設・ブライトンピア Brighton Pier、市内を一望できる展望アトラクション・ブライトンi360 Brighton i360、LGBTQフレンドリーの街・ケンプタウン KEMPTOWNなど、訪れるべき語るべき場所がブライトンにはいろいろありますが、やはりそれらの礎となったのは、ズバリ海であることは間違いないでしょう。(丸尾くん風)

ブライトン&ホーブのビーチは砂浜ではなく、礫浜(れきはま)と言われる種類の浜です。礫浜は、砂ではなく手のひらよりも小さい小石で埋め尽くされています。この小石たち pebbles はチョーク chalk(白亜)や、フリント flint(石英)です。

この周辺の地理の歴史を紐解いてみると、氷河期のころは地続きだったイギリス海峡(イギリス南部とヨーロッパ大陸を分けている海峡)が、氷河期の終わりとともにとんでもない量の氷が溶けだしたことで、水圧で削られて陸が海と繋がり、やがて海峡になったそうです。スケールがデカすぎる。
その際、この付近の地盤を形成しているチョークとフリントが削られ、波にさらわれ小石になっていったと。

そんなわけでこの礫浜を裸足で歩くと非常に痛いです。小石なので。一方、利点は砂と違って座っても汚れないし、服やカバンに砂が入り込むことがないことです。

ブライトンの海水温は冬季は10度前後、夏季は15度前後です。
湘南の海は冬季で15度前後、夏季で25度前後なので、比較するとブライトンの海はだいぶ冷たいですね。

ですがみなさんジャブジャブ入っています。
ビーチで日光浴をする人、波打ち際で遊ぶ人、思いっきり泳ぐ人、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)をする人など、思い思いに遊びます。遠浅なので小さな子どもも海で楽しそうに遊んでますし、犬を泳がせている人も見かけました。

私のホストマザーは当時78歳でしたが、晴れた日の朝の海水浴が日課で「健康の秘訣は海水浴よ!」と豪語するだけあって、ピンピンしていました。ピンピンどころじゃなくハツラツとしていて、むしろ私より元気だったんじゃないかと思います。毎週末クラブも行ってたし。

私がいた2022年のブライトン(というかヨーロッパ全体)は、記録的な猛暑の夏だったこともあり、毎日いつもビーチは人でいっぱい。
イギリスでは珍しいカラッと晴れた湿っぽくない夏日に、ビール片手に風を浴びながら賑やかなビーチを眺めての日光浴は本当に最高でした。

このビーチにはブライトン側のブライトンマリーナ Brighton Marinaから、ホーヴ側のホーヴラグーン Hove Lagoonまで、真っ直ぐ突き進める全長4マイル(6.5km)の遊歩道・プロムナード Promenadeがあります。
途中、ブライトンビーチの象徴にもなっているカラフルな小屋 Beach hutsがあったり、ただ歩くだけでも楽しいので、予定のない休日に端から端まで歩いてみることもありました。

一人ビールを買ってたそがれて、行列のできるジェラート屋さんで食べ歩きして、授業終わりに海水浴して、試験終わりにクラスメイトと打ち上げバーベキューして、真っ暗になるまで友だちとビーチで話して…、思い出だらけで語りつくませんが、ブライトンにビーチがあって、留学先にブライトンを選んだからこそ、30歳後半アラフォーが大学生みたいに楽しめた日々を送ったことは、ズバリ間違いないでしょう!(丸尾くん再び)

ではまた。

Beach huts
Sunset
Brighton beach

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