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初めてドルトムントを訪れた時の話(後編)


俺「実は今日これからBVBのトレーニング見物に行こうと思ってまして・・・」
じーさん「あれは滅多に公開しとらん。行っても無駄じゃよ。それよりもワシの市内ツアーの方がよっぽど役に立つわい。ホレ、行くぞ」
またしてもじーさんの強引さに押し切られ、まあもう1日余裕があるから、トレーニング見物は明日にしよう、と自分に言い聞かせてじーさんについて行くことにした。

まずじーさんの家に行って、じーさん運転の車に乗って最初に連れていかれたのが、ビール博物館。市内中心部からほど近いが、地球の歩き方にも載ってないし、中央駅から北部は治安があまり良くない地域があり、ふつうに観光してたらまず足を伸ばさないので、連れて来てもらわなかったら絶対に知ることは無かったのは確か。じーさんについてきて当たりだったかも。ここでもじーさん、地ビールBrinkhoff's のコースターを20枚くらいゲットしてくれた。
じーさん「ホレ、次行くぞ、まだまだ見せたい所がいっぱいある。」
なかなか急かす…💨

その後、ファーマーズマーケットに行ったり、じーさんの知り合いの農家に寄ってじーさんの夕飯か朝飯になるガチョウの卵を買ったり、コストコみたいな所でじーさんの晩酌のビールを買ったり…ん?俺じーさんの買い物手伝わされてるだけじゃねーか?って疑問も途中で持ちつつ、製鉄所跡のオーガニックレストランで昼飯をゴチになっていた時のこと。じーさん、これまでの日本人とのふれあいエピソードを語り出した。
じーさん「つい最近も君と同じくいろいろ案内した日本人がいたよ。そういえば名刺を貰ったな。これじゃ!日本ではポピュラーな名前なんじゃろ?」
と言って見せてくれた名刺に印刷されていた名前がこんな感じ

劉 ○
(○は忘れた)

じ、じーさん…それ、ちがう…🐼
真実を言うべきか、言わざるべきか迷ったが、親切なじーさんが日本人のフリをした東洋人にこれ以上騙されないように、それ日本人じゃねーよって真実と、そして日本人と中国人との見分け方を教えてあげた。その時のじーさんの顔といったらもうwwwww…失礼

その後、じーさんの友人じーさん家でじーさん2人とおっさん1人でビールを2本ほど空けた後、じーさん運転の車で⁈ホテルまで送ってもらった。次の日に息子家族達とバーベキューをするとかでしつこく誘われたが、さすがにそれは頑なにお断りした。

帰国後、じーさんに御礼の手紙を書いたが、何の反応も無し…
忘れやがったな!

教訓。旅先で地元の人と交流するのは良いが、じーさんはやめとけ。すぐ忘れる。

(写真は現在はカフェやリサイクルショップなどが入る、ドルトムント郊外の製鉄所跡)

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Issa914
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