はんだ不要!ホイール結線のやり方
主にロードバイクのホイールの剛性を上げる為に、スポークの交点を針金で結び、はんだで固定する結線(ソルダリング)と呼ばれる技術があります。
この記事では結線の効果とやり方を詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで下さいね!
通常は、はんだで固定しなければ結んだ針金がばらけてしまいますが、はんだで固定しなくともばらけない方法をご紹介します。
自分で結線ができるようになれば、結線をつけたり外したりして、自分にはどちらが合っているのか検証もできます。
結線の効果について
結線は、効果があるとか無いとかネット上でも議論が交わされていますが、結論として結線の効果はあります。
現に競輪選手のほとんどは結線をします。競輪選手には機材に対してものすごく神経質で、少しの違いでも敏感に感じ取れる方が多いです。
その競輪選手がこぞって結線をするのですから、効果が無いわけがありません。
正しく結線されていればその効果は些細なものではなく、はっきりと感じ取る事ができます。
よっぽどの初心者でない限り、ホイールの剛性が増し、踏み心地が固くなったと感じることができます。
この”正しく結線されていれば”という部分が重要で、テキトーに針金を結んだだけでは、たとえはんだを付けても結線の効果は発揮されません。
ホイールに大きな力がかかった時に、スポークが捩れるのを止められるくらいの、しっかりとした結線をする必要があります。
このしっかりとした結線が出来ていないために、「結線は効果が無い」と断ずる人がいるんですね。
私の使っているホイールは全て手組ホイールです。
自転車仲間にホイールを組んであげた事も沢山あり、トータルで100本以上は組んでいます。
このくらいの数をこなすと、ホイールを組みながら「このホイールは固いなor柔らかいな」とか「このホイールは縦は固いけど横剛性が無いな」などといった感覚が掴めてきます。
そして、反フリー側(NDS)を結線すると、剛性が上がったことが実感できます。
ちなみに私の考えるホイール組みのメソッドは、のむラボさんとおおむね同じです。
結線できるホイールの条件
ここまで読んで「よっしゃ自分のホイールも結線するぞ!」と思ったあなた、ちょっと待ってください。
結線できるホイールには条件があります。
このようにスポークの交点を編んでいる、つまりスポーク同士が接触しているものでなければ結線はできません。
完組ホイールでストレートネックのスポークのホイールはほとんどが交点を編んでいません。(例:シマノの上位グレード・フルクラム・カンパニョーロなど)
首折れスポークのホイールであれば、大体は編んでいます。
あと、ホイールに求める性能として、ロングライド向けに脚に優しい柔らかめのホイールが良い場合は、結線すると固くなりますので、結線しない方が良いです。
結線のやり方
いよいよ結線のやり方を解説していきます。
使用する針金は手芸用の#36(一番細い針金)です。
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