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光の春へ

少しだけ日が長くなってきた。


Fさんは3時を過ぎると室内が暗くなるので描くのをやめ、散歩に出るという。
私は4時を過ぎるとカーテンを閉めなくてはと思う。できるだけ自然光で描きたいから、日は長ければ長いほど有り難い。冬は、だらだらと働くことを許さない、厳しい季節だ。
染まっていく夕空は美しさの中に容赦のなさを隠している。
人それぞれの定刻があり、見渡す空がある。
それが季節とともにうつろっていく妙。

迷いやためらいもあったが、予定していたドローイング展を開くことにした。
春待ちのこの時季に、精一杯の気持ちを込めて展示したい。
ひと月先の、さらに少し日が長くなった頃。光の春を感じながら日々を過ごせているように。

日記のようなドローイングの一枚に、あなたの物語を見つけてもらえるよう、願いながら。



小さな空間ですが、絵を見ていただき、少しでも心穏やかな時間を過ごしていただけたなら、と願っています。
どうかご無理のないように、でも、可能な方はお運びください。
お待ちしております。

[50drawings 50stories]
五十棲さやか ドローイング展

2021年2月15日[月]- 21日[日]
11:00ー19:00 最終日は16:00まで

月光荘 画室1
東京都中央区銀座8-7-2永寿ビルB1
https://gekkoso.jp/





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