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その7【振り返り会】〜新卒初クライアントワーク奮闘記〜

「振り返り会をして今回の案件についてよかったところを振り返りましょう!」
私(美大卒新卒1年目)は素人目に懇親会のようなものを想像してしまっていました。雑談ベースに振り返るのかと...。

どうもゆめみの磯崎です。
引き続き「エンドユーザー向けのサービスのコンセプト策定」(要約)という問い合わせから始まった私の初めての案件について書く
「ゆめみのクライアントワーク;サービスデザイン」第5弾です!

前回はコンセプトの実現に向けた詳細化をしました。前回の記事はこちらです。

私(美大卒1年目)の私は授業の制作などもちろん個人ワークが多く、グループワークが終わったとしても中々メンバーと振り返り会をすることはありませんでした。

しかし、今回の案件はゆめみに伝わる「KFCC」(KPTの亜種)という独自の振り返り手法があり、その「KFCC」を使って振り返り会を開催したところ、ただ振り返るだけでなく『対話』のある非常に実りある振り返り会になりました!

そもそも「KFCCって何?」というところですが、「KPT」という「Keep...今後も継続していきたいこと」「 Problem...問題点」「TRY...挑戦したいこと」という3つの観点からプロジェクトを振り返る手法を基に考えられた独自の手法です。

『ゆめみの流儀』では振り返り会ももちろんクライアント様と一緒にやるので、このKPTの3つの観点だけでは「対話が足りないのではないか?」と考え独自のアレンジを加えて「KFCC」としました。ではKFCCはそれぞれどんなことを話すのか?そして「KFCC」にて今回の案件で私たちの働きにどんなコメントが頂けたのか?お話していこうと思います。

また、リリース前のサービスですので詳細はぼやかしながらですので、分かりづらいところ多々あると思いますがご了承ください。

Keep...(継続したいこと)

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KPTと変わらずKFCCでも継続したいことを話し合います。プロジェクトの進め方のどんなところがよかったか?今後も引き続き続けていきたいことを書き出していきます。

今回の案件では
「社外の方(ゆめみ)の進行でスムーズに勧められた」
「否定的なコメントが少なかった」
「アイデアの上乗せがどんどん出てきた」

といったコメントが頂けました。

これまでに行なってきたワークショップがクライアント様と一緒にとてもスムーズにかつどんどんとアイデアが創出されより良いアウトプットの場になっていた。このようなアイディエーションの場を設け続けていきたいという評価を頂き、クライアント様と行ってきたワークのについて好評をいただけました。(初めての案件だったので非常に嬉しかったです)

Failure...うまくできなかったこと

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「KPT」の「 Problem...問題点」と何が違うんだろうか?と初めて見たときは思いました。
しかし振り返り会に参加していて、「問題点」という言い方だと少し「発生した重大な問題点について議論する」ような深刻な感じがしてしまう一方、「Failure...うまくできなかったこと」だと深刻な問題点を見つけるというよりも、本当に小さなことでもダメだったなぁというところを話し合えているような感じがありました。今回の案件でも何か大変な問題が起きたところはなかったのですがこのように柔らかい表現にすることで様々ご意見をいただきました。

「当社側(クライアント様)の参加者がまちまちだった。」
「途中方向性の迷いが見えた」
「ストーリーの詳細化のところがまだ少し浅かったかな?」

このようにプロジェクトの進行における様々な反省点が挙げられました。ワークは順調に進んだ今回の案件では「問題点」というと「特にないな...」で終わっていたかもしれません。
しかし、今回「うまくできなかったこと」で、最終的に終わってみてのアウトプットを見たコメントでなく「途中方向性の迷いが見えた」のような途中のちょっとしたつまずきもコメントであげらてもらえました。

Challenge... 挑戦したいこと

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これも果たして「TRY...挑戦したいこと」と「Challenge... 挑戦したいこと」で一体何が違うのか?と思いました。考えてみると「TRY...挑戦したいこと」は「試してみたいこと」という軽い表現であるように感じました。しかし、チャレンジは字のままに「挑戦したいこと」で「TRY...挑戦したいこと」と明示的に設定されていることで、プロジェクトが先に進む意欲的な発言がされる場になっていました。実際に頂いたコメントでも

「今回出てきたコンセプトと機能をユーザーヒアリングを行いより良いものにしたい」
「ユーザーへの機能の個別提案での活用」

など「次にこんなことがしたい」「こういうアプローチもさらにあるんじゃないか?」と言ったプロジェクト全体をどんどん前に進めていきたいという意味での「挑戦したいこと」のコメントを多くいただきました。

Cllebrate...メンバーの褒め合いたいところ

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これはKPTにはないゆめみならではの振り返り項目になります。
メンバー個人を名指ししてよかったところをコメントし合います。
最初は恥ずかしいのですが、やってみるとチームだけでなく個人の働きや些細な気遣いが気づいてもらえていたと感じられ非常によかったです。
頂いたコメントは個人名が載っているので多くは見せられませんが

「空人、イラストGJ」
「空人のアイスブレイクや場の和ませ方がよかった」

と個人の働きにコメントを頂けて非常に嬉しかったです。
チーム全体としてでなく、メンバーが集まってこれまでやってきたということを最後に噛み締め、少し名残惜しい幕引きとなりました。

バタフライテスト

最後にバタフライテストを行いました。
出てきた他の人のコメントに
「共感(私もそう思う)(赤のシール)」
「気付き(それは思いつかなかった)(青のシール)」
「詳しく(その話もっと聞きたい)(緑のシール)」を1人3票ずつ持って、付箋に張り出しました。

そうすると、「挑戦したいこと」に票が多く集まり振り返り会のフェードアウトでも「実現化に向けて進めていきたい」という前向きなコメントと好評を頂けました。

これまでの学生時代のグループワークと違い、こういったクライアント様からの評価がとても大切なのだということを学びました。そのために、このような振り返り会の設計が大切なのだと思わされました。

終わりに

ここまで全7回について私の初めての案件についてどのような手法を使ってきたのか?学んだこと、思ったことをお話してきました。

最後には振り返り会にてクライアント様から好評も頂け、
ゆめみの流儀である
「クライアント様と一緒に」
「要望に応えるでなく、要望を超えていく」

がいかに大事かを身をもって体感しました。

これからも、分からないことばかりですが一つ一つのお仕事から学んだことを大事にして進んでいこうと思います!

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