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5.正しいうさぎ跳びとは? 同時伸展と順番伸展

「同時伸展」と「順番伸展」はわたしの独自概念です。このページから⇒哺乳類の進化論|磯谷整体|note読んでいただけるとこの記事が分かりやすくなります。

再びパウエルのスタートを観察する

哺乳類の運動は多関節が同時に動くのが基本です。例えば瞬発力は、「股関節・膝・足首」これらが同時に伸びて強い力を発揮します。しかし上記動画のパウエルのスタートは、

股関節だけが伸展⇒右脚が三関節同時屈曲⇒左脚が三関節同時伸展

という流れになっております。

パウエルのスタート

どうでしょう?
股関節だけが稼働するところと、三関節(股関節・膝・足首)が同時に稼働するところの区別がつきましたでしょうか。

人間の順番伸展

哺乳類以降、多関節同時稼働を身につけますが、人類以降、再び順番稼働を使うようになったと考えております。
しかしながら人間はどちらの運動構造も併存させているので、100m走のスタートでさえも多様性があります。どちらが正しいということは言い難く、どちらも正しいのでしょう。それが人間の面白いところだと思います。

うさぎ跳びに見る順番伸展

(リンク切れの際は、「パプリカ NHK」で検索してみてください)

「♪らるらりら〜」のあとにみんなでうさぎ跳びをしております。左側に立っていた男の子は顕著な順番伸展で跳ねております。赤い服の小さい女の子も順番伸展です。ほかの子は同時伸展です。

「パプリカ」は世界中で踊っている動画がアップされているので、いくつか観てみたのですが、残念ながらうさぎ跳びをしている動画は見つかりませんでした。うさぎ跳びはキツイので不評なのかもしれません。


もうひとつ分かりやすい動画がありました。
二人のマッチョマンがうさぎ跳びで階段を登り降りする愉快な動画です。タイトルは「地獄のうさぎ跳び50段!!」です。

最初の人が順番伸展で、後の人が同時伸展です。
これは非常に分かりやすいです。あんまり厳密に観ると混乱してきますが、初動がどこにあるか、順番伸展特有の始まり方、そういう感覚で観ると分かりやすいです。


リンク切れになるかもしれませんが、以下のようなのもありました。
剣道の稽古で、順番伸展の人が多いのですが、ひとりだけ異次元の速さでうさぎ跳びをしております。
「うさぎ飛び超人」というタイトルです。


こんなのもありました。
「うさぎ跳び パウエル」というタイトルです。
これもリンク切れしそうですが‥‥

画像が粗いので本当にパウエルなのかちょっと分かりませんが、とてもきれいな「順番伸展+同時伸展」です。

結論 うさぎ跳び

正しい「うさぎ跳び」がなんなのか。実は結論は出てないのですが、今のところ「順番伸展+同時伸展」という線で探っております。
かつての日本人、格闘家やスポーツ選手がうさぎ跳びで鍛えた、という逸話はよく聞くわけですが、わたしの学生時代の80年代にはすでにかなり否定されておりました。あれから40年。正しいうさぎ跳びができる人はもう少ないのでしょうが、完全に喪失してほしくはないですね。

一般論として、しゃがむ習慣のない人にうさぎ跳びは難しいと思いますので、生活が西洋化するほどにうさぎ跳びも難しくなったのだと思われます。

#進化  #進化論 #哺乳類 #哺乳類進化 #哺乳類の進化 #うさぎ跳び


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