タトゥー業界の技術格差
タトゥーの業界はとても狭い。めちゃくちゃ狭い。それもそのはずで、そもそも数が少ないんだから仕方がない。一体日本全国にどれくらいのスタジオがあるのだろうか?
とあるメディアによると、426箇所と記載されてたのですが、うちのスタジオは掲載されていませんでした。京都でタトゥースタジオを検索したら必ずと言っていいほど出てくるはずなのに、バチバチにSEO対策もしてるし普通に探したら絶対に見逃すはずがないのに、外されているという・・・
京都府は6件、滋賀県は1件、らしいです。。。
ということは、他にも数えられていないスタジオが沢山あるはずで、
僕の感覚でいくと、個人で自宅マンションなんかで細々とやっているところや副業で彫師をやっているところも合わせるとざっと、2〜3倍ぐらいはあると思います。
なので、日本全国には少なくとも約1000件ほどのタトゥースタジオがあるのではないかと思います。
ただ、大体が都市部に集中しているため、地方都市や田舎では探すのが難しいのかもしれません。良いアーティストに巡り会う機会そのものが無く、選択する余地が無いのです。
最近、ある問い合わせがありました。
「先日、とあるスタジオでタトゥーを入れたのですが、仕上がりに何かが足りないと思っていて、イマイチ満足できていません。何が足りないか、どうすればもっと良くなるかアドバイスをもらえないでしょうか?本来ならそちらへ伺いたいのですが、●●県在住で子供も小さいので中々行く事ができません。」
このような内容と共にタトゥーの画像が送られて来たのです。一体どんな変てこなデザインなのかと思いながら画像を見た僕はビックリ・・・
ビックリさせられたのは、タトゥーのデザインではなくクオリティーの低さでした。真っ直ぐに引かなければいけない筈の線がガタガタ、ある部分をまたいだ線が延長線上から出ていない、シンメトリーなデザインである筈がズレている・・・などなど。
これはねえ、もう、、、デザイン云々の前に技術が低すぎるのが問題です。
これが地方の現状なのかと、気付かされました。
良いタトゥースタジオを選べないのです。周りに良いスタジオが無いから、低いレベルが当たり前になっているのです。競合が少ないのでアーティストも技術を磨かないのです。お客もアーティストも低いレベルで満足し合う悪循環の環境になっているのだと思います。
この技術格差が生まれるのには、地方とか都会とかという理由以外に原因があります。
ライセンス制度が無いからです。
要は下手でもタトゥーアーティストになれるのです。自称でOKなんです。
例えば理美容師のように資格を作ればいい。一定以上の技術が無ければタトゥーアーティストになれないようにすればいいだけの話です。
ライセンス制度についてはこちらにダラダラと書いています。
タトゥーアーティストをライセンス制度にすればメリットしかない
なんかもう、タトゥーの駆け込み寺みたいなものでも作ろうかと思ったそんな話でした。
良いタトゥースタジオの探し方なんかについては、また今度書こうかと思います。
ではでは。
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