死後の名前
こんにちは!10月に入りましたね!
あと3か月で2023年が終わりなんて信じられません😅
あ!そういえば最初の投稿で
「知りたいことあればリクエストして下さい!」
と書いてましたが、どうやらコメントは出来ないみたいですね😅
出来るようになったらぜひお願いします。
それまでは自力で頑張ります💪🏻
ところで皆さん、「戒名」って聞いた事ありますか?😀
お仏壇のお位牌に漢字がいっぱい書いてある、アレです。
私、割と最近まで亡くなった時に付けて貰うものだと
思ってたんですけど、本来は生きている間に付けて貰うものなんですって😲
どういう経緯で亡くなった後につけてもらう事が一般的になったのかはわかりませんが、時代と共に変わってきたのだとすれば
興味深いものがありますね。
まさに諸行無常。
そこで今回のお題は「戒名について」。
意外と知らない事が出てくるかも?
戒名ってなに?
まず戒名とは、あの世での名前の事です。
戒名でお葬式を行う事で、迷わずに極楽浄土に行けると
考えられています。
生前の名前ではなんでダメなの?という疑問が湧いてきそうですが
そこは人間界と仏様の世界。違いがあるんでしょう、きっと🙄
仏教修行で守るべき戒律と、仏弟子としての名前を意味するそうです。
戒名ってなんで長いの?
皆さんも1度は思ったことありませんか?
「...長くない?」
そう、戒名って長いんです。
日本人って比較的シンプルな名前(姓+名)が多いから
「これ名前なんだよ」と聞いた時の衝撃はなかなかのものでした。
そして読めない!
当時子どもだった私は最初の2文字くらいで読むのをやめました。
ごめんねおじいちゃん。
では次に戒名が長い理由(長くなってしまう理由)を見ていきましょう❗
戒名は4部構成
戒名は
①院号+②道号+③戒名+④位号
の4つから成り立っています。
(厳密にいうと宗派によって細かい違いがありますが
ここでは割愛させて頂きます🙏🏻)
そしてこの戒名、ランクが存在します😲
「仏様になってもランク付けされるの!?」と驚きますよね(笑)
俗世間的というか(笑)
でも安心してください。
仏の世界に身分はなく、みな平等😃
この戒名のランクというのは、あくまでも
亡くなった方の身分や生前の功績を後の子孫に伝える為にあるだけです。
死後の世界で名前で差別されたり、成仏出来ないということはないのでご安心を!
そもそも戒名は日本独自の文化で、仏教発祥の地インドには存在しません。江戸時代の檀家制度に基づくもので、檀家の証明として授けられるようになったのです。
生前の信仰心や功績、身分によって差がつけられ、
上位ランクの戒名をもらう為に高額のお布施を払う人もいたそうですよ。
私たちが誰かの名前を見たときに「かっこいい名前だねぇ」とか
「珍しい名前だねぇ」とか思う事があるのと同じ感覚なのかなと思いますが何に価値を置くかは人それぞれですね😅
ランクはどこに表れる?
では、そのランクはどこで見分けるのでしょうか?
ポイントは2つ!
最初の(Ⅰ)院号と最後の(Ⅱ)位号です。
(Ⅰ)まず院号は戒名の1番上につくもので、お寺に貢献した人や
身分の高い人、功績を遺した人などに与えられます。
表記としては【○○院】となり、寺院の建立者の敬称に用いられたのが由来です。
宗派によっては「軒」や「庵」を付けるところもあります💡
そして、これより更に上とされているのが
院殿号(いんでんごう)。
【○○院殿】と表記し、みるからに凄そうですね😅
足利尊氏が使ったあとは武家や大名らが多く使っていたようです。
院号は天皇が隠居後に生活していたお寺を意味しているので
本来ならさっきの院号が最上位のはずですが、
(足利氏も天皇と並んではいけないとへりくだった意味合いで「殿」の字をつけたと言われています)
文字数が多く豪華な感じがするので今では「院殿号」の方が最上位とされているんだそうです。
ちなみに私はまだお目にかかった事がありません😅
(Ⅱ)次に1番下につく位号についてみていきましょう。
これは今でいう「様」を意味します。
ここに表されるのは仏教徒としてのランク。
生前の社会貢献度や地位、信仰心によって差別化されます。
男性には「士」、女性には「女」が用いられるのも特徴です。
いくつかランクが分けられているのですが、今回は上位と下位の
2種類を男女別にご紹介しますね😀
こんな感じになります☝🏻ほとんどの人は下位の「信士」「信女」が付きますが、これが普通です!この戒名を付けられたからお寺からの評価が低いとかではないので大丈夫ですよ😄
そしてこの位号は大人(成人)の場合です。
未成年で亡くなった方、水子(死産の子供)はまた別の位号がありますので、興味のある方は調べてみてください!
偉人の戒名、わかるかな?
それでは『この戒名は誰でしょう?』クイズ!🎉
💡ヒントは道号と戒名にあたる部分。
道号は故人の趣味や特徴、性格を表した漢字が使われ、
戒名の部分は生前の名前や先祖代々受け継いでいる漢字、
生前の職業などを表した漢字が使われる事が多いです。
第1問
文献院古道漱石居士
これはわかりやすいですね!
そうです。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」で有名な文豪、
夏目漱石です😀
戒名にはペンネームの「漱石」がそのまま使われています。
第2問
惣見院殿贈大相国一品泰巖尊儀
皆さんどうでしょう。
なんだか物々しい字面ですね・・・
そして「院殿号」です!ということは武士?🙄
国に泰平の字があるということは天下統一したあの人かな?
正解は織田信長でした!
信長の功績と荒々しい性格をよく表した
非常に秀逸な戒名だと個人的には思います。
第3問
希鏡啓心大姉
こちらは最近お亡くなりになった方です。
「役者は人の心を映す鏡」とおっしゃっていたので「鏡」の字と
ご自身の芸名から1文字、本名から1文字を使っています。
ご主人はとっても破天荒な人です😅
ちょっとヒント出しすぎましたか?(笑)
はい、女優の樹木希林さんの戒名でした!
最後はこちら!
紫雲院殿政誉清浄晋寿大居士
こちらはご存じの方もいらっしゃるかも知れません。
『院殿号+大居士』のスペシャルな組み合わせ。
その戒名料は1千万円を超えるとも言われています。
凄いですね・・・
歴代の総理大臣の中で最も長い期間在任され、
凶弾に倒れた安倍晋三元首相の戒名となります。
いかがでしたでしょうか。
先述した通り、戒名は故人の功績を表すと同時に
その人の人となりを表現しているものでもあるんですね。
一般的には菩提寺(先祖代々繋がりのあるお寺)のご住職に
付けて頂きます。
現代では死後に授かる方が多いですが、宗派によっては生きているうちに戒名を授かる「生前戒名」が縁起がいいとされていたり、
遺される家族に負担をかけないため終活の一環として生前に授かる方もいるそうですよ😄
イソラメモリアルでは近くに繋がりのあるお寺さんがない
という方の為にお寺のご紹介もしておりますし、納骨先のご紹介もしております😀
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