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素晴らしき哉、先生

「素晴らしき哉、先生」が終わった。急に終わったから打ち切りなのかなとも思う。今や地方の国立大学でも教育学部の生徒の半分しか教員にならないらしい。こんなにも不人気な学校の先生という仕事のブラックな部分ばかりクローズアップしてたから文科省から物言いがついたのだろうか。そのせいで普通の学園ドラマ路線に変更して意味不明なことになったのかな。私は第一話の生田絵梨花が文句言いまくってる回がすごく面白いと思った。すごく攻めたドラマだなと楽しみにしてたのに。本人もやる気がないZ世代の先生って設定だったのに。以下私なりに良かったエピソード、このドラマには要るらないんじゃかエピソードを振り返ってみたいと思う。
💛良かったエピソード
〇第一話は全てよかった。お腹壊している先生は結構いる。私が知っている人もバリバリ働いている先生だったのに転勤してから体調を崩し、トイレから出られなくなり、退職された。怖え職場だなと思ったけれど、それを思い出した。
〇部活動の顧問問題
主人公は未経験のバスケ部の第二顧問だけど、休日も返上して部活の指導。「いいよ、いいよその調子」くらいしか言うことがない。そして休日がつぶれる。お母さんが「あなたが行く必要あるの?」っていうのが全くその通りッテ感じ。その一方で部活の顧問がしたくて学校の先生になる人も一定数いるという事実を考えると単に部活動は外部にって話ではないよなあという部分もちゃんと扱っててマル。
〇保護者がりお先生が担任になるってことに、ただ若いってことで文句言ったり、〇〇で△している先生を見ましたけれど、ってプライバシーゼロな感じ。
〇忙しすぎてデートができない。第一話のころは飲み会も行けなさそうだったのに、後半は居酒屋でみんなで愚痴言ってる感じだったのは残念。
〇女性教員の未婚の母問題
これは全く知らなかった。道徳的に問題だっていうけれど、子どもの成長にかかわっている先生が道徳的に問題だからって中絶を選択するっていう、悲しい現実。まあ学校の先生は叩きやすいからみんなここぞとばかりに叩くね。でも中・高校生には刺激が強すぎるかもしれない。同僚と結婚した女の先生は結婚を発表したところ、生徒から「もうやった?」って聞かれて困ったといっていた。困るわな。
〇大学なんか行っても仕方ない
 バーのママをしている母親が娘に言う言葉。それはそれは理路整然といかにお金の無駄かと持論を展開するのだけれど、私が驚いたのはそれを聞いた職員室の同僚が「それは一理ある」「うんうん」ってなってるところ。まあ、学校の状態やら生徒や保護者のニーズやらいろいろあるけれど、それをいっちゃあおしまいよ。もし大学に行かないなら社会にでる準備をあの学校はさせているのか?ただただ社会に出しただけだったら、結局給料安い→水商売ってならないか?お母さんは隙あらば「店手伝って~」っていうだろうし。職業に貴賎はないからそれも問題なし!と結論付けるのかしら。そしてスケベ教員は鼻の下伸ばして元教え子の勤めるバーに行くのかしら。
〇田中美佐子演じるお母さんが、もう辞めてお父さんの会社手伝いなさいよっていう。確かに、金持ちの娘がなぜに先生やってるのかって感じだよね。
▲これは要らなかったのでは?
〇自由な感じの美術教師と生徒との関係。アウトだろ。「在学中は手を出さないよ」そんなの当たり前だろ。
〇スケベ議員をみんなの力でやっつけよう!
実際そんなにうまくいくのか?てか、Z世代の先生、そこまで生徒にかかわるなって。議員も10倍返ししてあの店つぶれるんじゃないのか?そんなハッピーエンドになるのか?そんな青春ドラマ要らんわ。
〇憧れの先輩と付き合えた後輩が自ら身を引く
それまでは「殺す」だの「死ぬ」だの物騒なこと言ってたのに自ら身を引くなって。ぶれぶれ。
〇全然先生の話聞いてなかった生徒が、みんな前むいて話聞く感じになってる。そんな簡単にいい子にならんじゃろ。一応「りお先生の魅力で生徒も距離縮めて」みたいな設定なんだろうけれど、そんな甘くないだろ。
〇未婚の母を選択したりおに続けてもらうかどうか
そんなこと生徒や保護者に決めてもらうことかなあ。じゃあ、逆に未婚の母じゃなくても生徒や保護者が担任の先生は信頼できないって言ったら辞めさせるんですか?怖いよ。
ともあれ、生田さんは結構よかった。ガッキー同様、一生懸命やってるのに報われない役が似合うのかな。

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