爆発まで3.2.1

「ボン！」
大きな音をたててそれは爆発した。

今日はジンジャービールを作りましょ～♪

先日立ち読みした
オーストラリアのエコライフの本で
ジンジャービアを家庭で作ることが一般的と
拝見した。

さっそく材料を集めて調理開始！
ジンジャーと水と砂糖を煮詰めて

イースト菌で発行させたら
あとはシュワシュワするのを待つだけ・・・

発酵したら容器の内側の気圧が上がるので
炭酸が入っていたペットボトルに入れます。
ビンに入れたら割れるかもしれないから要注意♪

仕上がるのは明日くらいかな？出来上がるの楽しみ～

「ピンポ～ン、佐川急便です」

ん？
どうやら母親が徳島に行った時の土産が届いたらしい。

おいしそうな玉ねぎドレッシング！

夕食に食べてみよう。
サラダを作って
玉ねぎドレッシングをかけてやる。

いざその時は来た

玉ねぎドレッシングを
開けようとしたその時

ポン！！！！
シュワシュワ〜

大きな音を立てて蓋が開き
玉ねぎドレッシングは飛散した。

驚いて玉ねぎドレッシングの容器を眺めると
内容物がぶくぶくしてあふれ出ている。

！！？

何度フタをしても
シュワシュワの気圧で開いてしまう。

どうやら中で発酵しているようだ。

リビングは玉ねぎドレッシングで汚れ、
いまだ止まらぬ発酵に恐怖していた私の視界に日中作ったジンジャービアがよぎった。

あれも爆発するのではないか！？

怖くなった私はパンパンになった
ジンジャービアを手に取り
おそるおそる蓋をあける。

シュワ！

と気を抜いた。
幸い、溢れることはなかった。
発酵パワーに恐怖した私は
発酵を止めるべく、
ジンジャービアを冷蔵庫に移した。

微生物は我々を助けもするし
イタズラもする。
油断していると手がつけられなく
なっているときがある。

翌日、私は深妙な面持ちで
微炭酸の飲み物を飲み干した。