お店でしか出会えない価値あるビール、ガージェリー
外飲み&ビール好きの方はご存じかもしれませんが、飲食店限定の「GARGERY」というプレミアムビールがあります。
2002年に誕生したビールで、樽生が淡色エールのエステラと芳醇な黒ビールスタウトの2種類、瓶がブラックとエックスエールとウィートの3種類あります。どれをとってもかなり優秀なビールで、お客さんには困ったらとりあえずガージェリー出しとけば、大体納得していただけるのでとても頼もしいです。
このガージェリーブランドを展開するビアスタイル21という会社、並々ならぬビールへのこだわりで、導入希望の飲食店に社員さんが必ず足を運び、お店の雰囲気や提供している商品などを実際に確かめに来ます。(覆面調査員のような感じではないですが。)
まず面白いのがグラス。
リュトンという角笛を模した形のグラスで台座とは分離されてて、一見不安定ながらも、見事なバランスで直立するので、初めて見る人なんかはこれだけで会話が弾んじゃいます。
古代ヨーロッパの魔術文字で、ハリーポッターでも登場するルーン文字を側面に配したデザインで、それだけでドラマティックな雰囲気になります。個人的にはニューシネマパラダイスでも見ながら、ちびちびやりたいですね。
(注)ヤフオクやメルカリでグラスを販売してる業者を見かけますが、せっかくの作り手の世界観を崩す行為でもあるので、辞めていただきたい。
ガージェリーブランドの根幹にあるメッセージ、、
こころまでを満たすようなビールを届けたい。外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい。飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい。along with your story
この言葉通り、ガージェリーにはただ旨いだけのビール以上のものを感じます。
ネットで販売すればこのレベルのビールなら相当反響があるだろうし、品評会などに出せば賞を獲ってもおかしくないだろうに、そうしないのはあくまで、飲食店と共に添い遂げるという覚悟があるからだと思います。
飲み手の人生まで考えたビールのブランド作りなんて唯一無二なんじゃないかと思います。
巧みなブランド構築
ガージェリーを題材にした小編集もオシャレでおもしろい。
「野ブタ。をプロデュース」の白岩玄さんなど多数の作家さんが参加していて、物語の中にガージェリーが登場して、これもブランドイメージ構築に一役買ってます。
illustration by Chigusa Iwamoto
毎回、物語の中にガージェリーが登場し、何気ない日常に花を添えていて、いちいちオシャレで、いつも登場人物にはまりそうな俳優さんを想像して勝手にキャスティングしてしまう(笑)
まとめ
インダストリーに走らず、あくまで美味しいビール作りで飲み手のビアライフをより良いものにし、外飲みでの人生のひとコマの片隅でひっそりと存在感を示すこのビールこそクラフトの呼び名に相応しいのでないかと思いました。
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