つみろんイージーNo.03 薬物動態学の基礎:クリアランスって何?🤔💊
こんにちは!今回は薬物動態学の重要概念、「クリアランス」についてお話しします。
クリアランスの定義📚
クリアランスとは、体が薬を処理する能力を表す指標です。具体的には:
ある時間内に薬を完全に除去できる血液量
単位は mL/min や L/hr など
例えば、全身クリアランス(CLtot)が5L/hrの薬は、1時間あたり5Lの血液中の薬を完全に処理できるということです。
でも、ちょっと待って!🤨
ここで疑問が...
実は、薬は血液だけでなく、体のさまざまな組織にも広がるんです。血液から薬を除去しても、組織から血液に染み出してくるため、すぐにはゼロにならないんですね。
分布容積(Vd)の重要性🔍
ここで重要なのが「分布容積(Vd)」という概念。
クリアランスで処理できる血液量は、この分布容積の一部
CLtotが同じでも、Vdが大きい薬物は処理に時間がかかる
つまり、体内にとどまる時間が長くなる
まとめ🎯
CLtotは薬の処理能力を表す重要指標
しかし、Vdが大きく異なる薬同士の比較は要注意
CLtotの値だけでは、薬の体内滞留時間や血中濃度の低下速度を直接比較できない
薬物動態学、奥が深いですね。みなさんも薬について理解を深めてみませんか?
次回もお楽しみに!👋