見出し画像

壮大な時間軸を感じるアリゾナのアレとアレ

アンテロープキャニオンとホースシューベンドに行った時の話です。名前をご存じなかったとしても写真を見ていただければ、あー、知ってるってなるアレです。

アンテロープキャニオンに個人で訪れるのは難しい側面があります。
主な理由は以下の通りです。

アンテロープキャニオンへの入場には、ナバホ族が発行する入場許可証が必要です。個人で取得するのはなかなか困難で、ツアー会社を通して予約するのが一般的です。ここはナバホ族の聖地なので、彼らの許しが必要ということです。でもまあビジネスという側面は拭えませんね。

許可料はツアーに参加した場合は40ドル程度がツアー料金の中に含まれています。ツアーではなく個人で申請することも可能で、8時間25ドル、1日35ドルです。また個人手配の場合はナバホ族のガイドを35ドルで同行して貰う必要があります。

またキャニオンの環境保護のため、1日の入場者数が制限されています。ツアーで事前予約しないと入れない可能性が高いです。

もう一つ注意しなければいけないのは、鉄砲水です。ツアーやガイドが同行しているので基本的には大丈夫ですが、何百万年もかけて作られたアンテロープキャニオンは、鉄砲水によって砂岩が削られてできたものです。ということは定期的にこの地では岩を削るほどの鉄砲水が発生するということです。現地で雨が降っていなくても、周辺エリアで激しい雨になっていれば、雨水は普通の土壌のようにじわじわ染み込むことはなく、こうした割れ目からいきなり鉄砲水が流入してくるらしいです。


私たちはラスベガスでの仕事を終えて、7人で車でH15を5時間ほどかけてアリゾナに向かいました。途中の景色はずっとこんな感じです。

基本砂漠
掘っ立て小屋みたいな受付

受付を済ませていよいよ向かいます。アンテロープキャニオンにはアッパー(上)とローワー(下)の2個所があるようですが、我々が入ったのはローワーの方です。違いはアッパーの方では有名な光の柱が見られるけどローワーでは見られないらしいです。しかし距離が3倍くらい(1.6Km)あって、ダイナミックなのはローワーの方だそうです。

地上はアリゾナの砂漠です

ここから中へと入ります。

この日はいい天気だったので、光と影のコントラストがなんとも幻想的です。

これでサイズ感が分かると思います

多分ご覧頂いている方は、もうこれくらいでお腹いっぱいだと思います。どの写真も結構単調ですもんね。もうちょっと私の自己満足にお付き合いくださいませ。

ところどころに削り残しがあるところも
ところどころ、下の方には地上からの落石だったり、壁面が風化して落下している部分もあります。この部分はその後まだ鉄砲水が到達していないちょっと高い場所だからですね

驚いたことに、中でこんな写真を撮っているカップルもいました。写真を撮っているだけなのか、結婚式をしているのかわかりません。たぶん見た目はアジア系のカップルで、ナバホ族の宗教的な儀式ではないものと思われます。お幸せにね。

上を見上げると
上からはこんな感じ

よく見ると上部も水が流れた跡が分かりますね。砂岩なので水は染み込みにくくて、こうした隙間から一気に大量の水が流れ込むのでしょう。

どうしても狭い空間に沢山の人が入るので、あまり神聖な気分にはなれず、少くとも宗教的なものは何も感じることはありませんでした。ひたすら不思議な自然の造形です。そしてたまにしか降らない雨でこうなるためには、いったいどれだけの年月、何回の雨が必要なんだろうと思いました。

チマチマした自分の日常との時間軸の違いを知るには最適の場所です。




そして車で15分ほどの場所にあるのがホースシューベンドです。

やはりこんな景色をテクテク歩いていきます
これです!サイズ感が全然伝わらないです

水面からの高さは300メートルあります。丸い部分の幅が250メートルもあります。

なんでしょうね、写真では全くスケール感が伝わらないです。たぶん日本国内ではこういう景色を感じられる場所は、中央アルプスのどこかのてっぺんくらいじゃないですかね。

きっと月とか火星とか行っても同じ感覚になるんじゃないかな。

よく言われることですが、ひたすら1人の人間なんて、自分なんて、宇宙の営みの中ではゴミにもならないってことです。だから細かいことは気にしない。生きているものに対して一つだけ、それも貧富、貴賤の差は全く無く、はっきりしていることは、命には限りがあるということです。

リベンジとして2回戦3回戦があるかはわかりませんけど、私は前戦の記憶がないので多分1回だと思っています。輪廻転生は信じていません。

いつかここから南に150マイル、250キロくらい離れたパワースポットと言われているセドナに行ってみたいです。



いいなと思ったら応援しよう!