【テニプリ】黄金ペアをまとめて考察してみた
俺たちは語るために来た!
お世話になっております。いつも見てくださりありがとうございます。初めての方ははじめまして。テニプリで考察するときは凡夫と名乗っています。よろしくお願いいたします。
検索できていただいた方以外はご存知だと思いますが、私は黄金ペアに狂わされているオタクです。好きすぎて思考の半分以上を占めております。その結果、描いたライフプランで必要な勉強に充てる時間がすべてテニプリ関連の時間になってしまいました。ある意味人生も狂わされました。でも最高です。どう見てもこっちのほうが幸せです。本当にありがとうございました。
前回までの記事ではキャラ考察ではなく、別のテニプリ考察をしております。しかしずっと黄金ペアの考察をしたかったことと、こんなに魅力的なのに黄金ペアについて書かれている記事が少なく、なんならこんなに公式から供給があるのにPixiv百科事典で全然書かれてない…(2024年2月現在)。ならば自分で作るしかねぇ!と思い記述に至りました。
ただ、私はハマってから6ヶ月程度の新規ファンです。もう25年ほど続いている作品であるがゆえ、情報量が多く見落としや勘違いはあると思います。さらに無印テニプリが連載されていた頃からの先輩の方々と比べると感覚的にも知識的にも圧倒的に劣ることは自覚しています。
そのため、何がありましたらマシュマロを使用し、ご指摘を頂ければと思います。それを受けて追記や変更ができればと考えています(2024/2/29まで終了しました)。
注意事項
下記に見ていただくにあたっての注意事項を記述します。
・発狂しています。
・記事は主観で色々なところから影響を受けてます。そのため解釈が不一致な所も多いかと思います。または自明な事実が多いかもしれません。
・筆者は腐っておりますが、ブロマンスも同じくらい好きです。「黄金ペアのBL的関係の可能性について」までは恋愛感情抜き前提で書いており、腐要素はないです。しかし、公式が公式なので無意識な記述があるかもしれません。少しでもダメという方は注意です。
・テニラビとテニミュは情報量が多いので抜かします。
・考察範囲はアニメ(多分すべて)・原作無印・ペアプリ(菊丸仁王)・10.5巻・テニパになります。新テニは~34巻まで読みましたが読み返しておりません。原作が主軸で、菊丸・大石の性格の考察は原作の彼らで行います。
大石・菊丸のプロフィール
まずはプロフィールを振り返る。プロフィールは変更前はそれぞれのpixiv百科事典を参照し、変更後はテニパを参照した。
※血液型の性格への影響だが、個人的に半信半疑ではある。というのも、相関性についてある・ないという意見が両方あるからである。個人的には直接的な関係は全くないが、「親から性格が遺伝する」ことと「親から血液型が遺伝する」ことは確実なので、性格の遺伝より好みが似ることから絶対違うとは言えないと思っている。しかし、テニプリの場合の関連はほぼ確実にあると思っている。理由は原作の扉絵のところで試合構成と共に血液型が描かれているくらいだからである。つまり、許斐先生は「血液型と性格に相関がある」考えている可能性が高いので、今回は血液型と性格の相関性を考慮する。しかし、どこまで許斐先生が考えられたかわからないため、誕生石や星座占いなどは無視する。
黄金ペアの戦績
次に黄金ペアの戦績であるが、7勝3敗である(詳しく書かれていない試合を含む)。意外であるかもしれないが、あまり勝率はよくない。その他にも大石側のアクシデントがあり、4試合程出るチャンスを逃している。
しかし敗北やアクシデントが2人の絆を強くした。詳しくは下記noteを参照してほしい。
パートナーへの愛情について
ご存じの通り黄金ペアは固い絆で結ばれている。筆者は互いに愛情が強く感じられるため、ブロマンス関係に当てはまると考えている。また、その絆が同調にも繋がったため、強さの源でもある。以上より、二人の友情や愛情に関して、黄金ペアを語るうえではまとめておかなければいけない。
上記表は黄金ペア共通のものとそれぞれに向けた愛情と思われるところについてまとめたものである。これを見ると、一見菊丸→大石の愛情が大きいと思われるが、そうとも限らない。詳しくは後程記載する。
2人の愛情の強さや傾向について
まず菊丸に関して記述する。表から分かる通り、大石に対して深い愛情を抱いていることがわかる(公式)。菊丸は原作とそれ以外のコンテンツで性格が異なるが、どれでも大石に対しての愛情が強い。
アニメでは割とすぐ抱きついたり、にゃんにゃんして日常的に愛情表現している。原作ではアニメほどは日常的に出さないが、ずっと大石の事を気遣っていたり、局所的に重めの愛が爆発している。
一方大石は表からもわかる通り、菊丸と比べパッと見て愛情を感じられるシーンが少ない。しかし、表に記述した通り、関東立海戦で菊丸が倒れた際に相手選手に激怒しテンパっていることや、U-17ギリシャ戦Dで菊丸を心の拠り所にしている所など、心の奥には深い愛情を持っていると推測できる。
プレゼントから見る愛情表現について
「菊丸さんは大石の家に来た時には大石のトレーナーを着ている」と話したら友達から「菊丸さんは服で愛情表現するタイプなんだね」と返ってきた。個人的に新解釈であった。気になったので、それっぽい菊丸のテニパの服に対する情報を集めてみた。
・大切な人へのプレゼント(ここでは恋愛感情とは別と考える)は「俺も使ってるふかふかルームウェア!」
・大石の家に遊びに来た時には大石のトレーナーを着て過ごしている
・チョコレーツのライブTシャツをあげたのに着用しない大石に怒っている
菊丸が大石に深い愛情を抱いていることは事実なので、服を通じて愛情表現しているのかもしれない。さすが菊丸さん、かわいいと同時に謎の独占欲も感じられる。中々重い。
大石の大切な人へのプレゼント(繰り返すが恋人とは限らないとする)は「大切に育てた魚(ベタ)とミニ水槽」である。一方菊丸の家族を見てみると新たにグッピーが加わっている。グッピーの飼育に関して大石の影響を受けた可能性は相当高い。さらに個人的な推測では喧嘩をしてしまうベタよりかはグッピーのほうが飼育が容易なため、まずはグッピーを飼育させて慣れさせ、その後プレゼントする可能性があると考えた。プレゼントが命だからね…。中々重い。
二人ともお互いが大切な存在であることは間違いない。そのため、大切な相棒にプレゼントを与え合っているかもしれない。なんと素敵なことか。中々重いけれども。
1年生のころの性格について
一般的に小学校を卒業してすぐの1年生と3年生の頃は外見や性格が大きく異なるとされている。黄金ペアもそうである。そのため、性格の部分にフォーカスをしてまとめと考察を行う。
それぞれの性格の変化
菊丸と大石の1年の頃の性格を簡単にまとめる。まず、大石は下記の特徴があった。
・相手を褒める
・努力を怠らない
・口調がやや柔らかい*1
・~君(くん)と呼ぶこともある*2
・他人のためと考えて我を通す(個人的な意見)
・相手を君(きみ)、自分を僕と呼ぶ
*1手塚を含め1年の頃は皆この傾向がある
*2タカさんを褒めている人は恐らく大石だと思われるため、時系列が分からないが後ほど~君を卒業したかと思われる
大石はそこまで変化はないが、口調は結構大人びたと思われる。特に3年では相手を「君」もしくは「お前」と言い、自分のことを「俺」という。もしかしたら1年の頃は謙虚に接しているだけで本当は最初からこの口調だった可能性もあるが、変化したとするなら相棒の口調が移ったのだろう。ラケット回しなども含めてミラーリングの可能性がある。
次に菊丸の1年のころの性格を振り返る。菊丸は3年のころと性格が結構異なる。具体的に言うと
・負けん気が強い
・取り巻きを持つほど見栄を張る
・自己顕示をしたがる
・地味なことが嫌い(少なくとも馬鹿にする)
ではなぜ菊丸がこのような性格だったのか?それは次で考察する。
菊丸家の家族構成から心理を読み解く
菊丸の特徴の1つに大家族であることがある。同居している家族(人間のみ)は「父・母・祖父・祖母・兄・兄・姉・姉・英二」であり末っ子である。さらに兄とは同室である。
家族構成は性格を構成する重要な要因の1つであり、特に子供時代はかなり左右される。そこで家族構成による心理学から1年の頃の性格を振り返る。
先ほどの記述のような特徴があることから、菊丸は1年のころはとにかく自分を大きく見せようとしていたと感じさせる。
ここで、心理学に入る。まずはアドラー心理学限定で見ていく。アドラーは8~10歳の間に思考・感情・行動が確立されると考えている。そこで家族構成が重要だと考えたアドラーは、「家族布置」に注目した。家族布置とは、きょうだいの中で何番目に生まれたか、きょうだい間での競合関係の影響からおおよその性格傾向があらわれるというものである。さらにきょうだい関係は、友人関係を形成する上で基礎となるため、特に小中学生の間は関わる友人も影響を受ける。
ざっくりだが専門的なアドラー心理学を読み込む時間はなかったのでそこらにあったアドラー心理学の本で調べたところ、末子の記述は下記であった。
・未子はいつまでもかわいらしさを期待される
・次子以降は年長相手に力が劣るため競争をしなければならず、親の注目を集める行動をする
次にやはりそこらにあった全般的に書かれた心理学の本でも末子の性格の傾向で気になるところを抜いてみる(一応すべて記述する)。
・他者から助けてもらうことをあてにする
・自分には誰よりも能力があると感じている
・他者からサポートしてもらい、家族の中でボスになる
・長男長女と手を組み、中間子と対立する
・末子は甘えるような行動を取る
・(きょうだい間は)それぞれ得意となるものが異なるようになる(野球、サッカーなど別のものを選ぶ)
これらと菊丸と比較すると、1年の頃は「注目を集める・誰よりも能力があると感じている」というところが当てはまりそうである*。つまり、菊丸1年の性格は家族構成が大きく影響していると考えられる。
*「誰よりも」かは別として自分は強いと思っていないと、大石に勝負を挑まないだろう。他にも甘えやかわいらしさなど、3年の時は当てはまる。
ここで、なぜ3年のようにある程度安定した性格に成長したかと疑問に思う。もちろんテニス部以外での影響も多いかと思うが、やはりテニス部がかなり大きいだろう。菊丸は天才側の人間であり、あまり地味な努力は好きそうではない。しかし先輩たちを含め勝つ為には筋トレなど基礎をしっかりしないといけず、原作に書かれていないところでも努力したはずである。
また、何といっても相棒の貢献が大きいだろう。大石と初めて対戦したときも菊丸を褒めていた(それに対して菊丸は何だよそれ…とびっくりしているようだ)。個人的な推測だが、大石は負けていても1年の時から人を褒めているので、背伸びをしない自分を受け入れることができたのではないかと思う(下記画像参照*)。
取り巻きがつくくらい自分を大きく見せることができたとしても背伸びした自分を評価しているだけでしかない。英二は強がらなくても自分を認めてくれる人物と出会い、時間を共にすることで、安らげる場所を見つけ、弱い自分を認めることができた。家族の中で一番弱い立場に立たされていた英二には、大石が必要だった。
*ここで他人をほめることに対してびっくりしているとは言っているが、ここでは見栄を張っているため等身大の自分が認められたわけでない。そのためこのシーンで安心したと言っているわけでない。この感じだと、菊丸が見栄を張っていなくても結構褒めたり認めてくれていたのではないかと推測した。
黄金ペアの気になる行動や心理
菊丸は繊細?
菊丸は苦手なものが多い。有名なのは手塚だが他にもある。原作・FB・ペアプリで「苦手」だと記述があったものを下記にまとめてみた。
この表から、苦手なもののカテゴリーは「鮭」「冗談が通じない人」「雰囲気が相手ペースになるもの」「偉そうな人」と見受けられる。ここから察するに、他人も含めて「自由がない(マイペースに行動できない)状況」に置かれることが苦手なのかもしれない。
さらに他人の行動に引いている部分もある。それもまとめた。なお引いていると判断したものは下記の画像のような顔の時である。
この表から、「得体のしれないもの(動き)」「道徳的でない行為」「感覚的に負荷がかかるもの*」に引いていると見受けられる。「予想できなかったもの」に引き気味かもしれない。
*「動体視力が優れる」「大きい音が苦手」「感覚が優れる描写」からおそらく感覚過敏である。感覚器官が優れていると結構繊細になりがちである。結構つらいんだなこれが。
以上より肝が据わっている他の青学メンバーと比べると繊細だと思われる。しかし、後半は割と苦手と言うことや引いているシーンが少ない。成長したのだろうか。
なお、菊丸が手塚のことを苦手だとの考察は素晴らしい先行研究があるため、引用させてもらう。
菊丸の「大石負けたらD組めなくなるじゃん」という発言について
ご存じの通り新テニの同士討ちの際に黄金ペア同士が戦い、最終的に大石が負ける。しかし、菊丸は途中からフォルトばかりを狙い、わざと負けようとする。その際に「……大石負けたらD組めなくなるじゃん」という発言がある。皆さんにとっては自明かもしれないが、個人的にはいろいろな意味にとらえられると思った。それらは下記である。
①(勝つまでダブルス組んでやると言って、その約束が終わることになるから)大石負けたら(俺と)D組めなくなるじゃん
②大石負けたら(合宿から抜けるから俺と)D組めなくなるじゃん
③大石負けたら(合宿から抜けるから大石自体が他選手と)D組めなくなるじゃん
順に考える。①であれば素敵だなと思うが、そこまでこの言葉を自分で守っているとも思えない。大石ならあり得るかもしれない。
②が一番可能性が高いと思われる。しかし自分も去るならあまり意味がなさそうでもある。さすがにそこまで考えないというわけではないと思うが…。混乱していた可能性もある。
③自分より大石のことを優先する健気さがあるので可能性としてはある。ペアプリでも「コート上で一番嬉しいときは大石がパーペキにポイントを決めた時」と言っていることや、U-17 WCでも越智さんとのDの勝利を喜んでいたようだし、もしかしたら自分が活躍するより大石が活躍してほしいのかもしれない。健気…。
大石は本当に気遣いができるのか
副部長である大石は青学の母と呼ばれるくらい面倒見がいい。これは公式でもそうされているし、文句はない。しかし青学の母にも限界があり、気が付いた範囲に限られる。というのも個人的な考えだが、前述の愛情の件でもわかる通り大石は奥深くの感情を察することが苦手だと考えた。
おそらく大石自身は気が付く方だと思っているが、菊丸に無断で手塚と試合をして全国辞退したり、50枚も心理テストをやらせたのに爽やかに意味がなかったと笑うところ(他メンバーはなんだよ…という表情をしている)、意外と他人や自分の感情に気がついてない事が多いかもしれない。
気が付くこと自体は菊丸の方が優れていると思う。ただ、気が付いたら大石は誰でも全力で行動するが、菊丸は相手次第でその時の行動を変えているように見える*。
全国前のVS手塚戦と全国比嘉中S2の行動からわかる通り、大石はどれだけ菊丸が自分とのDを望んでいたか、それを自分もどれだけ実現したかったか**理解できていなかった。
*関東氷帝戦の手塚の試合で手塚の棄権を皆で促すシーンで、微妙な表情をして「うんうん」と言っている。もちろん心配なのだろうが何とも絶妙な表情をしている。これが越前やモモちゃん、ましてや大石だったらどうだっただろうか。菊丸が大石に気を使っているシーンはたくさんあるが、それを手塚にすべてやるとは思えない。
**全国比嘉S2の試合の大石の表情より推測
大石の境界
前述より大石は基本的に他人のことを(気が付けば)気遣う。ただし、菊丸に対しては自分勝手な部分がある。これはなぜなのだろうか。心理学の「心の境界(バウンダリー)」から読み解いていく。
まず心の境界について簡単に整理する。
心の境界線は自分と他人とを分ける境目のこと。自他の境界線が曖昧な場合、
①他者の領域を自分の領域まで広げること
②自分の領域を他者の領域まで広げること
がある。前者は優しすぎて害があるものに対して自分で身を守ることができないことや、自分以外のことに時間を割き、自己ケアができない。後者は他者を自分の考えに従わせたり、他人は自分と同一なものだと思ったりする。
ここから大石の心の境界は
①かなり広い範囲
②(作中では)菊丸のみ
だと考えた。①については青学の母と言われることや、その他面倒みがよく優しいことが該当する。②に関して他の3年には言わないのに「こら英二!」と叱責する事、全国大会を菊丸に何も言わず辞退した事、アニメでは「専属トレーナーになってやるよ」など菊丸は絶対自分から離れない自信がある所が当てはまる。
大石は基本的には優等生であるが、やはり完ぺきではない。相棒に心を許すのはいいが、あまり菊丸を傷つけないでほしい。
大石の部屋にラッセンが飾ってある理由
別の趣味でラッセンに興味があり調べている。語ると長いのでここでは割愛するが、なんと大石の部屋にラッセンの絵画があるとの情報が!これは考察せずにいられない。しかし、記事内で完全に浮いているため、興味のない方は次へどうぞ。
10.5巻には青学メンバーの部屋が描かれている。その中には、大石の部屋もあり、部屋には「クリスチャン・ラッセンの絵画(原文ママ)」がある。一見アクアリウムが好きということで飾ってあること自体は不思議でないが、下記内容が考察対象となりそうだ。
①なぜ部屋にラッセンの絵が飾ってあるか
②絵画だった場合から考える大石家の階級
なお、以下考察は専門的な本を参照して行った。また、別ジャンルのオタクの姿が現れてしまうため、ここではテニプリに関することだけを簡素に記述する。
①ラッセンの絵が飾ってある理由
結論から話すと、大方の想像通り10.5巻の発売は2001年であること、大石はアクアリウムが好きで、アートにそこまで興味がないからだと思われる。
クリスチャン・ラッセンはバブル期に流行した画家である。しかし、当時からアート界隈ではかなり不評であった。その絵を大石は飾っているため、アートには興味がないと思われる*1。また、ラッセンの絵は水槽を置いていることと同じ心理的効果*2があるらしく、アクアリウム好きもあって飾っているのだろう。さらに、テニプリの連載開始は1998年であり、10.5巻の発売は2001年である。ラッセンは1988〜1990年代前半に爆発的に流行ったため、若干時期はずれるが、知名度としては今(2024年)よりあっただろう。大石君は流行りに敏感ではなさそうであり(偏見)、ラッセンが流行したときに購入し、飾り続けているのかもしれない。
②絵画だった場合から考える大石家の階級
結論から話すと、大石はまあまあいいところのお坊ちゃんだということである。
10.5巻には「クリスチャン・ラッセンの絵画(原文ママ)」と書かれている。しかし、当時より少し前(1994年)でシルクスクリーンの価格は40~60万(高くて160万)であり、ポスターも9800円である。中学生の部屋に置くのなら絵画は高すぎる。
1994年の平均年収は約486万である。手取りにするともっと低いと思われるため、普通なら結構頑張らないといけない。しかし、大石の父は税理士らしいので、年収も平均の1.5~2倍になるため、家族に買ってもらった可能性が高い。しかもシルクスクリーンでもラッセンの作品は資産性価値が薄い*3ため、投資目的で購入したものではないだろう*4。価値が担保されないとわかっていても購入できるのはうらやましい。いいな。せめてポスターであってほしい。まあ、最初から税理士で調べれば階級分かりますけどね。
*下記はアートオタクのいらない補足。興味がある方だけどうぞ。
*1アートでは珍しく表面しかない(逆に本当に凄いことである)、下品なほどの強い色彩によるインパクトの強さ、エディションを1000弱刷る商業的な姿勢、成金実業家のような行動をしていてアーティスト感がない見た目などがあり、嫌われているようである。因みにエディションとは作品が世界に出回る上限のこと。ただし、今回の大石の部屋の絵画はエディションが300のためやや弱気である。1994年の作品であり、人気が下火になっていた可能性もある。…と思ったが、シルクスクリーンの他にキャンバスエディションもある。よくわからないが合計するとかなり多いかもしれない。やるじゃん。
*2本によると大きい水槽がドン・キホーテやホストクラブにあることと同じであるらしい。
*3アートは資産的価値の付与のため、版画やシルクスクリーンなどでも上限を与えられることが多い。私の感覚では普通は30〜60である。草間彌生などの巨匠でも多くて100〜300程度だったはずである。いくらなんでも多すぎる。一方で資産的価値をある程度疎かにしてインパクトを与え、中流階級より少し上にも買いやすいように普及できたのはラッセンの才能だと思われる。因みに大石君の部屋の作品はこのポスト(再掲)から「ミラクル・オブ・ライフ」だと思われる(特定ありがとうございます大変助かります)。「涼しげな画風が好きなんだとか(原文ママ)」とあるが確かにキツイ色彩が多いラッセンの中では涼しげである。
*4私事で恐縮だがアート作品を購入する際、50~80%程度は投資目的で購入している。もちろん素晴らしいと思った作品しか購入しないが、それなりのものは結構な額を出すため、いくら好きでもそうではないと購入できない。個人的な意見だが、もし私自身ラッセンが好きでも、絶対ポスターもシルクスクリーンも購入しない。繰り返しになるが価値上昇が見込めないため、娯楽目的だけで買えるほど余裕があるわけでないからである。せいぜいデスクトップの壁紙にする程度だと思う。
「俺達は何があっても黄金ペアだ!」について
新テニの同士討ちの際の回想で大石が「俺達は何があっても黄金ペアだ!」と発言する。ここだけ見るとありふれたセリフである気もするが、それに対して菊丸がどのように受け止めたのかを原作・アニメ共に考察したい。正直自明の事実かも知れないが、個人的に整理したかった。
最初にわかりやすいためアニメ版を考察する。アニメ版の流れは以下である。
①菊丸、同士討ちでわざと長引かせる
②俺達は……何だっけ、英二
~回想パート開始~
③合宿参加で大石とDをもう一度組めることを喜ぶ菊丸
④大石とDを組めるのは最後の最後だと思い悲しむ菊丸*
⑤大石は真顔で「確かにいつかバラバラになる時が来る。でも俺たちはどんなことがあっても黄金ペアだ!どんなことがあってもだ!」と発言
⑥菊丸安心した顔でほほ染め
⑦菊丸がそのセリフを茶化す
~回想パート終了~
⑦菊丸、「たとえ敵味方で戦うことになっても、全力で戦う。それが本当の黄金ペアだ!」と思い直す
⑧2人共楽しそうに試合する
*アニメ版では大石は他校に行きそうな流れであるため
結論から言うと、菊丸はDを組めなくなったら大石との絆が終わるかもしれないと考えていたが、大石の発言により安心したのだと推測する。
④~⑥に注目したい。ただ単に大石とDを組みたいというだけの気持ちであれば⑤の発言で頬染めまでしないだろう。いつかバラバラになったとしても黄金ペアであることは変わらないという発言は、他校に行ってテニスを一緒にできなくなることから大石と離れてしまうかもしれないと恐れた菊丸にとって、安心につながったと思われる。
次に原作について考察する。原作では下記流れである。
①菊丸、同士討ちで大石に負けようとする
②大石、キレたフリをする
③「俺達は…… …何だっけ 英二?」
~回想パート開始~
④合宿参加で大石とDをもう一度組めることを喜ぶ菊丸
⑤大石は真顔で「俺達は何があっても黄金ペアだ!」と発言する
⑥菊丸がそのセリフを茶化す
~回想パート終了~
⑦菊丸、思い直し「よーし!来い相棒!」と発言し勝負を続ける
アニメよりさっぱりしていると感じられるかもしれないが、①⑤に着目したい。前述した通り、菊丸は大石にわざと負けようとしている。仮に負けようとしている理由が「黄金ペアでD組めなくなるから」ということだと仮定する。そこから、大石の「俺達は何があっても黄金ペアだ!」という発言により、思い直していることから、「バラバラになったとしても大石とは黄金ペアである」と再認識できたと考えた。つまり、テニスがなくなったとしても大石と心は共にあるということを実感し、前へ進むことができたのではないかと考えた。つまり、アニメ版と同様に菊丸は安心できたのだと思う。
黄金ペアのBL的関係の可能性について
私は良質な公式と二次創作に囲まれ発酵しました。そのため、BL的可能性についても触れます。腐要素が苦手な方はここで終わりにしてください。後、モモちゃんに関するBLCPが好きな方は傷つけてしまうかもしれないので、すみませんがそっ閉じしてください。
※以下発狂度合いが割り増しになります。
そこは未来の彼らが共に眠る部屋となりえるか?
黄金ペアの愛情自体が互いに強いのは前述のとおりである。ここではそれが恋愛感情なのかブロマンスのような愛情を伴った友情なのかどうかを検証するためにまとめる。
表は黄金ペアの愛情についてまとめたものの再掲である。改めてみると原作やFBでも怪しい部分はある。他コンテンツはあからさまである。
原作でのBL的関係の可能性
原作の黄金ペアは他と比べるとかなりブロマンスよりだと思われる。しかし、ヌイグルミがどちらに傾くか即座に当てたりすることから相当家に通っていることがうかがえることや、互いの深すぎる愛情は捉え方次第では恋愛的なものとしても十分考えらえる。
他にも表内外で気になるところも多いが、キリがないので割愛する。唯一恋愛関係じゃないのかな?と思ったセリフがある。氷帝の雌猫さんが偵察に来ていた時、越前の彼女だと勘違いした菊丸の「おチビに彼女ができたーっ いーな 1年のクセにうらやましー!!」というセリフである。
これは下記2パターン考えられるだろう。
①いーな(自分は恋人がいないから)1年のクセにうらやましー!!
②いーな1年のクセに(そんな早くから彼女できやがって)うらやましー!!
最初後者だと思っていたが改めて読むと前者な気もしなくはない。うーん…謎が深まる。もしくは笑顔であることから、別に羨ましくもなんともなく、ただの男子中学生の社交辞令である可能性もある。というかこちらが一番可能性が高いのではないか。私自身、男子中学生だったことがないので文化がよくわからないが、友人たちの話を聞くとそう思えてきた。こういう世界では手塚はやっていけなさそう。
FBも含めたBL的関係の可能性
色々言いたいことはあるけれど、最初に一言。
5月22日ってなんだよ
テニパは黄金ペアの匂わせがすごいことで有名である。その中でもひときわ際立つのは好きな記念日が黄金ペアで共通の5月22日という事実である。
他のキャラクターの場合好きな記念日に関してしっかり補足が入っていることが多いのだが、何と共通にもかかわらず何も書いていない。喧嘩仲直り記念日とか黄金ペア結成記念日の可能性もあるが、それすら書いていない(そうだったとしても中々…)。これは匂わせにも程があるのではないだろうか。恋愛関係の可能性を否定できない。
さらに菊丸の好みのタイプの変化についても気になる。菊丸は「明るい子・一緒にいて笑いあえる子」から「ずっと一緒に笑いあっていける子」に変化した。
この回答本当に中学生か?と思ったが、重要なのはそこではない。この変化は将来を共にすることを見据えた恋人ができた可能性があるように思えないだろうか。ずっと一緒に笑いあえるってどういうことだ?結婚か??結婚なのか???
もちろん大石限定ということではないが、何かしら在学中に変化があったと思われる。
一方大石は「めがねが似合う子」から「タートルネックが似合う子」に変わり相変わらず性癖を暴露している*。忘れられていそうだが、テニスの王子様の主要登場人物は中高生である。そのためこれが本来年相応な回答である。
今回、FBに許斐先生がどの程度携わられているかわからなかったため、原作と分離させた。しかし、もちろんキャラ情報は監修しているはずなので、FBまで含めるとデキていてもおかしくないと思われる。
*ただし、タートルネックで思いつくのはチャックを全て上まで上げている菊丸さんである。また、越智さんも上まで上げている。
原作,FB以外でのBL的関係の可能性
次に他コンテンツだとどうかということを記述する。結論から言うともうこれは相当可能性が高いと思われる。
まず大石の専属トレーナー発言からずっと関わっているという前提で話していることが分かる。
菊丸は永遠に大石とテニスをやりたがっている。おう…。それもギリギリ愛情のみという見方もあるかもしれないが、だいぶ怪しい。というか何で机に友達の顔のフエルトをつけてるの?
極めつけはIF世界といえどペアリングを2人でいるときだけはめているのはどう考えても友情だけでは収まりそうにない。タイプはD!というどう考えても腐女子が作ったであろう曲もある。聴いていると体がかゆくなる。新テニアニメではコンテナの上でほほを染めている。ひくぞ…かなり…。
おそらく原作よりBL好きの需要を狙っていると思われるが、これはできていても仕方ない。というかそうでないと不自然。ちょっとやりすぎかもしれない。いや個人的には有り難いのだが。
全国四天D2から見る可能性
全国四天戦D2は桃城・海堂ペアVS一氏・金色ペアの試合である。一氏・金色ペアはファンの間ではラブルスといわれるくらい原作でもカップルのような関係である。もちろん一氏・金色ペア(以下ラブルス)の関係性や(もしかしたら)セクシャリティ(小春は特にジェンダーも)が完全に明らかにはされていない。しかし、桃城が「モーホー軍団」と呼ぶくらいには他者がそう思ってもおかしくないはずである*。黄金ペアに限った話ではないが、この時のそれぞれのキャラの反応によってはBL的可能性が排除できるのではと考えた。というのも、ラブルスの関係性を見たときに、ホモだ…と引いていたら恐らく同性に恋愛感情を抱いている可能性が低くなるからである。
この試合でラブルスのことを明らかにホモだということで引いている**のは「桃城・トリオ・青学モブ」である。海堂は小春ちゃんの煽りに引き気味だが、ラブルス自体に引いているようには見えない。また、ここでは四天側は慣れていると考えられるためカウントしない。
同調(シンクロナイズドスイミング)のネタを披露したときに黄金ペアが何かしら反応があってもいいと思うがそれもなかった。というかいつも他選手の試合にはよく応援や解説で出る黄金ペアがホモというネタが多く出る試合の前半では不自然なほど出番がない。よく出ているのはやはりトリオと青学モブである。これは少なくともどちらかが恋愛感情ある可能性が…?
…とは一応考えたが、おそらく許斐先生の気遣いかと思われる。先生はファンのことを良く考えてくれていて、シュレディンガーの猫(下記note最後の項目参照)状態にしてくれている。青学内でも人気BLカップリングが複数いることから、ホモ煽りを含め、応援や解説にあまり主要キャラを登場させなかったのだろう。先生、可能性を残してくれてありがとう。
*連載されていた2007年頃はあまり気にされていなかったと思うが、今となっては恐らくできないセンシティブなネタである。私もあまり好きでないが、時代のことを念頭に置いて記述する。
**もしくはモモちゃん以外は性別関係なしにラブラブすぎて引いているとの見方もある。
Two as one
私はまとめる前まで、大石は菊丸を傷つけてばかりであり、菊丸のほうが大石に対する愛情が強いと考えていた。しかし、なぜ菊丸が大石をこれ程信頼しているかが分かり、大石も菊丸のことを心の底から大事にしている事がわかった。菊丸は大石が必要で、大石も菊丸が必要である。まさに「Two as one」である。
また今回すべて記述ができたわけではない。一番やり残したと感じたことは「手塚と大石の絆」である。まとめようとしたがとても難しく断念した。行うとすると、手塚や他青学のメンバーの心理まで考えないと行けず、それだけで一つの記事が書けそうだ。まだテニプリに触れてから浅く、黄金ペアを中心に楽しんでいる私には難しかった。また、個人的に二次創作の傾向なども考察したかったが、マナーをもって考察するには勉強が足りず断念した。頭の中で行う。その他も「菊丸のパーソナルスペース」「大石・菊丸の性格のコンテンツ差異」「菊丸が大石を気遣っているシーンのまとめ」などやりたいことは盛沢山だった。
なお、力不足が否めないため、記事に書いてある内容に誤り・自明な事実・ご提案・ご意見・ご質問などがあればマシュマロに優しく送ってください。届かなかったらすみません。2024/2/29までは場合によっては変更いたします。アカウントをご存じであればXでDMをしていただいても構いません。終了しました。
最後にこの記事を記述している際にLINEや対面で終始発狂している私を受け止めてくれた友人、引用させていただいた方々、テニプリと特に黄金ペアに公式・非公式で関わる皆様方に感謝を申し上げたい。
今後もテニプリ、テニプリを題材としたさまざまな考察や公式非公式共に発展することを願う。
追記
黄金ペアと青学に対してさらに深掘りするために↓を書きました。こちらもよろしければ!