NKZ_2019

(day1)

【門脇先生レクチャー】

・jean renoirフェードイン、フェードアウトー文字的、説明的
・小津安次郎:ピローショット(≒枕詞)時空間が移動していることを了解できる
・イマジナリーラインをジャンプしない基本を超えるやりかた
・静的な絵と動的な絵で場面の転換
・ジャン・リュック・ゴダールー手持ちカメラ的表現、心理表現
・映像独自の表現方法
・クレショフ効果ー映像に何がつながるかで意味が変わってくる/空間的状況・情景が描き出される
・エドワード・ヤン「恐怖分子」
・ローリー・アンダーソン「tape bow violin」& バスキアの実験音楽
・ヒップホップにおけるブレイクビーツ
・情景のつなぎ方で表現できることがあるのでは…?
・ラヴィレット
・単語の質は問わなくて良いのか?ーソフィア・コッポラ「Lost in transration」「somewhere」
・ガンガン繋ぐと興味を引く強い映像を作れてしまう
・単語の質を上げて長回しで持たせる
・視点移動の誘惑にはある程度耐えなければならない
・エウレカと門脇邸の動画の違い

【西田先生対談】

ーーー
・近景しかない神奈川大学の動画をどうとるか
・写真の撮り方から動画の撮り方を学ぶ
・煽り補正をかけるのは建築写真の基本
・人間の顔をどう写すか問題
・スライダー(90cm)住宅レベル
・カメラ自体が意思を持つと表現的になってしまっていや(門脇さんの趣味)
・誰向けの映像にするのか
・体験を伝えることとt構成を伝えることはにてひなるもの
・写真でできることの延長か、動画特有の表現か

(day2)
撮影

(day3)

【能作さんレクチャー】
自分の作品を説明するのに映像をよく使う。
▾ 神泉のリノベーション
- 完成物と映像の印象がだいぶ違った
- ↑全行程タイムラプス
▾ ある手法の部分だけ抜き出してプレゼン用に作り直し
- とてもよく伝わる
▾ 物体の説明
▾ 撮影点の固定
- 神泉のリノベーション
- 高岡のゲストハウス
▾ 環境の説明
▾ 対象物の固定
- ゲストハウス (瓦屋根SDR )
▾ 概念の説明
▾ 言葉の固定
▾ 富士見台トンネルTalk
- 成瀬さんにインタビュー
- キーワードあげてインタビュー
- 文字を出す
▾ 物体×環境
▾ 三角アングル
▾ プレカットせずにボルトだけで作れるようにしたい
- 屋根の勾配を揃えるジグが欲しい
- 映像はkeynoteで
- ⭐️映像に補助線入れて説明(いろんな角度に対応 )
▾ 対象物×言葉
▾ さんごさん
▾ 最初にダイアグラムと言葉でコンセプト説明
- 島のものを違った使い方をしたら新しい価値が出てくるのでは。
- テーマを4つ提示し、ストーリーを説明
▾ 対象物をさんごに絞っていろんな角度から説明
- サンゴテラゾーやったり
- デジタル一眼で撮影(レンズにスタビライザー付き )

【A班:森山邸】

・オシャレ感のジャック
・もっとおどろおどろしい、変な世界、異様さまで表現できたかもー時間の変化
・もうちょっとネタバラシは遅め?尺は短く
・ネタバレからのもう一段階がほしい、もう一つの変化
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・映像のギミックを見せたいのか、森山邸の空間を見せたかったのか
・せんと無重力感は別のコンセプト
・線にフォーカスしたら別の映像ができる
・最後のドキュメントが面白い(楽しめてると伝わる)
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・グラフィカルな部分から奥行きー森山邸の全方位生をあらゆる部分から感じられた
・動きながらは取っていないー映像のつながり、前後関係、シークエンスを
固定カメラの断片は映像かしうるのかに興味がある
・断片同士の関連性は?ー
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・映像を撮ることで見えてきた話は?
・絵コンテにはなかったけど、あったけど、、
・取れた価値、取れなかった価値でもういっこ作品ができそう
ーーーーーー
・全体を見たい欲と部分の展開を楽しむ自分
・最後のシーンで全体が確認できる
・構成としての森山邸は重要ではなく、抽象生としての森山邸
・もともとの建築の強度の発現に気づいたか?
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・建築の全体を説明するフェーズは必要
・ネタバレの後に何が起こるかが重要ーディメンションを変化させるとか?
・視点の移り変わりの誘惑に負けすぎている
・鑑賞者とともにディメンションの変化を再発見することができる
・今までの理解と別の次元の解釈の展開
ーーーーーー
・編集的なディメンションの変化をみせてもよいかも…
・比較的オープンエンドな全体性ー構成を欲してしまうのは古いのでは?
ーーーーーー
・線だけなら3分
・構成的な動画を見せるには15分は必要
・タイトルが森山邸なら森山邸見せて欲しい
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・15分の建築動画は実は新しいのではーあえて取ってみる(半映画)
・15分の動画を作る授業で時間を使いきる人もなかなかいない
・最後までクールに
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・建築を誰に対して表現するのかー誰に向けて作られているのか(受け止め方)
・設計者出ない他者の視点を動画というメディアで伝える可能性
・建築を勉強しているからこそ取れる動画
・森山さんがただ面白い問題
・森山邸の創造的再解釈ー嬉しい伝統
・森山邸の本来の魅力を(全体像じゃなくても)どこかで伝えるべき
・愛の伝わる動画(手法が面白いのは伝わるー個人創作の域をでない)
ーーーーーー
・設計者自身撮影、ユーザー撮影、観察者撮影、、、建築を勉強した人の撮影は、設計者自身に視点が寄る
・最終的には映像作家か建築家かわからない
・カメラ所有の特権構造の崩壊ーことしての表現も可能、建築との向き合い方が映像に出てしかるべき
・最後のは学生の作品感によりすぎ?ーフィジカルな戯れを見れて楽しいのには同意ー大学生感
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・裏側にあるメタレベルの構造をもっと探して見せることはできる
・演出の問題(ジャッキー・チェン感)ー今回は切った方が良かったけど、そこ固有の魅力も確かにある
・メイキングではない形で日常を伝えられる

ーーーーーーーー
▾ 抽象度が高い空間。建築的に自律的強度が高い空間
▾ 逆に利用したら、上下左右が全くわからなくなる
- 説明と言うよりは遊び倒した。
- 逆説的に抽象度が浮上する作品
▾ の )もっとおどろおどろしい、変な世界みたいなのを表現できたのでは。
- の )ネタバラシやや早い
- の )なんかこの世界、異常かも
- の )ちょっと気づいてからもうワンジャンプあるみたいな
- の )オシャレと交互というより、明快に前後でよかったかも
▾ な )建築の魅力と映像の手法どっちがやりたかったの?
- お )手法からスタートしたが、現地で森山邸側に寄ってしまった
- な )線と無重力感は別のコンセプト。フォーカスが絞れてない。
- な )一番面白かったのは一番最後のドキュメンタリー
- な )このプロセスを通して森山邸を楽しんでるところがよかった
▾ い )映像の断片同士の繋がりは意識していたのか?
- お )見え方の似ている、錯覚の仕方が似ているものを繋げて全体のシークエンスを作った
▾ と )撮った見ての発見はあった?
- お )半分絵コンテで半分現場
- と)実際に訪れた時のジャンプが欲しかった
- に )全体を見たさと映像の面白さが二つあった。両方必要だったのか?
▾ に )この映像を撮ったことによって、森山邸の強度に気づいたりしたか?
- か)キュービックな建築ならなんでもできちゃうのでは。
- に)「森山邸の」どこを楽しんでるのかは伝わって欲しかった
▾ か )設計のコンセプトは最後に示さないと、なぜこの撮り方だったのかを示さないと。
- か )ネタがわかった後に何が起こるかが重要
- か )⭐️どういう解釈ができるかを鑑賞者と一緒に発見できるような映像の方が良かった。
- の )もっと自動的に頭の中で全体性が浮かぶような
▾ に )⭐️門脇さんと自分は構成を欲してしまうが、次の世代は関係性程度でオープンエンドな緩めの思考。
- に)構成を欲してしまうのは古いんじゃないかという葛藤
- な )門脇さんのやり方では5分では足りない。
- か )15分の建築動画は新しいかも
▾ な )半年教えて、意味がある15分の映像を作れたのは3/40人
- な )⭐️☆☆ストーリーに頼らず映像としてだけ
- (神))設計者と関係な人が映像を撮るのは面白いと思った
▾ の)建築の人が作った動画はどう面白くなる?
- な)建築に対するコミットメントが出てくるはず

【B班:神奈川大】

▾ 写真だとわかりにくい建築だと思った
- どこから撮っても把握できない
▾ 動画の方が分かるのではないか
- スマホで取ること=パラレルな体験を共有
▾ それぞれの人が動き方がルールによって規定
- 電気がついた場所が歩けるようになったり
- 規則性の中に不規則な出会いが生まれていったり。
- その結果居場所が生まれたりする
▾ の)最初にルール説明をした方がいいタイプだったのでは
- か)どっかで裏切って欲しかった
▾ か)ルールが不自然すぎて、動画のための動画になってる
▾ か)⭐️これでやるなら、そのルールが「当たり前に見える」くらいに没入できるようにしなきゃだめ
- 青木淳のサッカー的な
- の)世界が完成して初めて、その世界と建築の関係が語れるようになる
- じ)中山さんのカノンみたいなことがしたかった。
- 自分)こういう面白さと、良さ・クオリティは改めて両立して初めて作品なんだなあと
- と)もっと詳細にロールモデルを設定したらすごい動画になってた
- か)与えられた条件に素直すぎ。撮るのは2人にしたりしてもよかった。
▾ の)多様な空間を多様な人で作った性で均質に見えてしまった
- の)視点は一つに絞るとかした方が多様さは伝わったはず
- い)形式が統一されてるから均質に見えた
- か)iPhoneで固定したのは良いが、固定したことの良さを活かしきれてなかった
- な)現代美術ではローコンテクストなルール(誰でも楽しめるルール)を必ず課してる。
- か)⭐️進撃の巨人はなぜあのルールに入り込めるのかとかを分析した方がいいかも。
- に)学生寮の日常が均質だという前提でスタートして見える
- に)もっと「歩きスマホの世界」に見えるように撮ってもよかった

【C班:casaco】


▾ な)ドキュメンタリーの種類
- カメラマンが介入
▾ 離れて客観視
- 「そこで撮ることに意味がある」という作品
▾ の)紙袋渡してるシーン良かった
- の)⭐️あの上がり框で起こるアクティビディが抽出されてた
- の)もっと人が絡み合うような場所にカメラを置くとかにしても良かった
- の)⭐️なぜそこにカメラが置いたか→こんなこと起こりますという伏線回収でも良かった
- の)⭐️なんでもない周りを取って、カサコによる周辺の変化を写しても良かった
▾ か)日常性を担保してるのはカメラの位置の中立さ。
- か)導入は別のやり方を考えた方が良かった
- か)ブラックアウトは1日の終わりに見えてしまう
- か)⭐️日常の時間が地続きにあることを表現したかったのなら両方いらなかった。
- か)タイトルもいらない。
- か)我慢できないくらい長い作品でもよかった。ずっと見れちゃう。
- か)ループさせても良かった。「あ、ずっと見ちゃってたけどループだった」みたいな
▾ と)作った時の達成感とは全く別のくうきに変質して見えた
- か)カサコの撮り方として合ってる
- と)⭐️カサコからぼんやり眺める映像も欲しかった
- に)⭐️飽きさせないのは、切り替えのタイミングがうまかった。
- に)見ててずっと見られるのはかなり重要
▾ か)ロゴが入ってると、この映像は誰かが作ったものだということを示しちゃってる
- か)⭐️だがクレジットは必要。そうなったときにどう入れるかもデザイン。
- い)⭐️くうきとして感じる内外の連続性の存在を感じた
▾ の)⭐️「こう撮ってもらったら嬉しい」というのと「自分で撮る映像」差はなんなのか
- か)これはコンセプト的に設計者でもありうる
▾ か)⭐️⭐️もっと傲慢な建築をこれで撮ったらもっと「観察者」てきな作品になってた
- 喜べたのはコンセプト親和的だったから
- (神))柱と蚊取り線香とか時間というテーマが共通して見えた
- と)わざとらしさがなかったのは当事者じゃないからかも
▾ か)⭐️設計者の視点を盛り込みつつ遠いところに持っていくバランスを示唆している
- か)視点がゼロだとそれはもはや建築動画でしかない
- な)撮影者と編集者が一緒なのに客体化できてて良かった
▾ か)主題がわかりずらかったかも
- か)オープンエンドな作品ということを突き詰めるならもっとやってよかった 

【D班:ヨコアパ】

https://youtu.be/8IBXQ1dN1mk


- 普通の住戸とどう違うかを突き詰めた
- 共用部の中でそれぞれの独立したストーリーがあるはずで、⭐️視点によってストーリーが切り替わっている
- と)なんて事のないシーンが普通と違う感じが不思議な感じだった
▾ の)建築の使い方を表すアイテムとしての動画
- の)建築学科の強さを生かすならモノの残骸だけで全部示すとか。台詞なしで
- な)なぜ演劇的でなければいけなかったのか。なぜここを選んだのか。
▾ か)建築自体が劇場的だと気づいた
- 楽屋と舞台みたい
- か)⭐️撮影方法と建築は合ってた。性質があぶり出された。
- か)⭐️構成が強い分、撮り方で建築は表現できる

【E班:ヨコアパ】


- 普通じゃない日常を普通に描くドラマを撮った
▾ 異様さは距離感
- あえて共用部は写さずに、一続きの日常の中で異様さを描こうとした
▾ な)人よりも建築がメインに見えた。
- な)ナラティブな部分もあったが抽象度高かった。
- な)フレームの外を常に想像した画角を選びとっているのが良かった。
- か)「顔を書かない」というパースのよう。
- す)徐々に人→建築だったりした。
▾ の)顔の見えなさとゴミの捨て方が不穏さがテーマに見えた。
- か)全く別のクリエイターが撮ったように見えた
- す)違和感を撮りたかった
- か)そこは一貫してた
- な)顔を写さないけど不吉じゃない写し方はあった。
▾ か)ヨコアパのハッピーさとカウンターという意味で引っ張られてる感
- か)そういう意味で不穏さを排除したものは見たかった
- か)⭐️ハッピーさを写さないでハッピーさざ感じられるみたいな方が良かった。
- と)桐島部活やめるってよ的な

【総評】

・能作さん

2011年に初めてムービーを出した時、建築は映像では示し切れない等の批判に納得いかなかっただけに、今日呼んでもらったこういう場があること自体が凄いと思った。

映像に対するハードルは世代的な感覚の違いもあると思う。編集技術的な面もそうだが、自分達の世代とも少し違う物語的な建築の捉え方が時間の流れを伴う映像というメディアにすんなり乗っているのは驚きだった。


・仲本さん

美大で映画を教えているが、今回このクオリティの映像が出てきたのは驚き。

似たものがなく、一つ一ついろんなコンセプトのもとでそれぞれの場所に向き合って制作したことが伝わってきて良かった。

・伊藤さん

今回カサコを通して呼んでもらったが個人的にも映画や映像が大好きでメチャメチャ興奮した。

皆さん何かの扉を開いてしまったのではないか。

建築をどの様に表現するかという事以上に、建築映像から建築をどう批評できるかと言う問題にタッチしている気がした。

映像の作り方の中にも建築的な思考が垣間見えるところがあり、各自の設計にもフィードバックできる所があると思う。


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