子供の笑顔は希望の証(5)
(前回の続きです)
我が子たちは根っからボランティア精神が高いわけではなく、本来自由気ままなタイプ。いろんなご縁をいただく機会があり、災害ボランティアを通して自分なりの役割にたまたまであえただけ。私だけでは絶対できない「人間育て」をたくさんの人にしていただいている感じで、ご縁に感謝することしかできない母です。
まぁ、まだまだ幼い面もあり、先日も一緒に活動していたボランティアチームに届いた高圧洗浄機で、近所のちびっこたちと掛け合いごっこ、からの虹つくり(汗)。こんなに楽しそうにしていいんだろうか…という感じですが、子どもの笑顔はやはり希望の証。それさえも一緒に楽しんでくれる大人たちは心に余裕があるのでしょう。ありがたいことです。
そんな大人たちが、汗と泥にまみれて黙々と働いているのですから、かっこよくて頼もしく見えるのも当然。セミ取りやブランコ、プール遊び(ボランティア拠点にしていた公会堂でできる遊び)よりも、一緒にお手伝いがしたいと懇願するちびっこたち!高圧洗浄機を使いこなしながら、側溝の泥出しのお手伝いに勤しんでいました。どの子も本当にいい顔をしていました。
新聞やニュースなどでは、率先して災害支援ボランティア活動に勤しむ中学生や高校生たちのことが紹介されています。「イマドキの子どもたちって本当に素晴らしい」といつも思います。
ただ、こんな調査結果も目にしました。避難生活を送る10代の生活実態把握調査です。緊急支援状態の被災地において、小さな子どものケア、お年寄りのケアはクローズアップされるのですが、自立せよと見過ごされがちな10代(思春期)のケアは見過ごされがち。避難場所での彼ら彼女らは、家族が片付けているから留守番している。遊びに行くのは申し訳ない(出かける服もない)、よって延々とスマホを眺めている……。何かしたい、でもできな。自分たちの故郷の変わり果てた姿を目の当たりにするのも怖い。どんな時にでも「自分には居場所がある」という気持ちが持てるようにしてあげたいです。
前述の調査活動は、被災を免れた近隣の高校生たちも参加されたとのこと。少しずつ自分ができそうなことから支え合っていきたいという姿勢がステキでした。少し余談になるかもしれませんが、「災害弱者」という言葉があります。避難における要配慮者として「平成3年度版防災白書」であげられた人のことを指します。具体例として、「障がい者、傷病者、体力の衰え・認知症の高齢者、妊婦、乳幼児・こども(健康でも理解力・判断力がとぼしい)、外国人(日本語がわからない)、旅行者(その場所の土地勘がない)」が挙げられていました。こども(健康でも理解力・判断力がとぼしい)というところが漠然とし、お子様の発達障がいがご心配な保護者様にとっては、こんな非常事態にどんな対応を取ればいいのか…。想像するだけでもパニックになりそうになるかもしれません。もしものために「災害時の発達障害児・者支援について」をご紹介しておきます。
このたびの災害、また先の災害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、皆
さまの心身ともにお健やかな日々を祈念しています。
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