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本が人をつなぐ(2)ー東大進学No.1の進学校がやっていること。


(前回の続きです)
 
さて、「いい大学に入れば、いい仕事に就けて人生安泰」とは簡単には言えない時代になりました。だから既存のカリキュラムだけでは不十分で、時代を乗り切るために必要な能力を、しっかりと見極めた上で伸ばさないといけないのでしょうね。
 
「東大合格者数No.1!」というフレーズが魅力的であるのも事実。でも、「東大合格者数No.1!」と自信を持って断言できる学校でも、今では学力一辺倒ではなくなっているようです。
 
東京都立日比谷高校と言えば、東大合格者数で公立No.1。それでも「日比谷高校は、東大に行く子を育てるためではなく、世界のリーダーを育てるために教育をしています」と、以前拝見したVTRで竹内 彰校長先生は仰っていました。
 


 
「文武両道」をモットーに、勉強以外にも部活や学校行事にとても力を入れられていました。とても魅力的な日比谷高校。VTRの中でわたしが最も注目したのが「ビブリオバトル」。武内校長先生がとても重視され年2回開催しているという点です。
 


 
ところでみなさん、「ビブリオバトル」ってご存知ですか?ビブリオバトルとは、挑戦者たちが順番に、自分のオススメ本を制限時間内にプレゼンテーションをして、聴衆がどの挑戦者の紹介本が一番読みたくなったかを投票して優勝者を決定するゲームです。いうなれば、知的な書評合戦ですね。
 


※ビブリオバトル普及委員会より
 
限られた時間内で自分のお気に入り本の魅力を、この本を全く知らない人に対して伝えることって、とても難しいんですよね。その制限時間はたったの5分。ダラダラと本のあらすじを5分で説明するには時間が短すぎますし、かといってポイントだけかいつまんで説明しても、魅力が伝わりにくい。
 
何からどう言えばいいのやら、先ずは話の組み立て方、次に想像力やプレゼン能力、そして表現力が求められます。このような能力って将来のビジネスの場面に役立ちそうな能力ですよね。
 


※東京都立図書館による説明が丁寧で分かりやすいです。
 

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