2018年の漢字(6)-秦野市でのコミュニティスクール。
(前回の続きです)
前回、コミュニティスクールのことをご紹介しましたが、アイ創建のある秦野市では、秦野市立西中学校が2016年6月にコミュニティスクールに認定。「地域とともにある学校」を目指し、地域の人が学校運営に関わるだけではなく、中学生が地域のまちづくりに参画されるようになりました。
タウンニュース2016/9/1号より
今年10月に開催された、「ふれあいフェスタとふれあいまつり」でも、中学生たちもボランティアとして準備、当日のお手伝いを頑張られたようです。地域住民のみならず、中学生や先生、保護者のみなさんで作り上げたお祭りって楽しそうですね。いろんな人の手助けをし、感謝されることにより、やりがいや達成感など学校や家庭では味わえない学びがたくさんできたと思います。
また、お祭りに来たちびっこたちも憧れをもつでしょうし(子どもってイベントに参加するよりもイベント主催者側に立つ憧れを持ちがち)、中学校って何もしなければとても閉鎖的で、若いママからしたら(この学区の中学校ってどうなんだろう?もしかして、ちょっと怖いのかも)という不安が、(最近の中学生ってよく頑張ってる!かわいいな~)と不安払拭されますよね。
私の住む岡山県瀬戸内市にある中学校では、毎年「赤ちゃん登校日」を実施している学校もあり、毎回赤ちゃん連れのママたちがたくさん参加してくれます。この日のために中学生は抱っこの仕方を学んだり、おもちゃを作ったり準備してきたのですが、いざ当日になると、中学生の方が恥ずかしがって、なかなか近づけない(特に男子)。なのに、赤ちゃんの方が積極的に寄ってくる!(笑)
少し時間がたつと中学生も慣れてきて、あやしたり抱っこしたり、距離を縮めることができました。赤ちゃんだもん、喜ぶ子もいれば泣く子もいる。赤ちゃんの喜怒哀楽に、とっても一喜一憂する中学生たち…。かわいいです!
最後には、(お母さんってこんなに大変だったんだ)(僕が笑ったら、こんなに嬉しかったんだ)などなど、母親に感謝の念を募らせていくのがよくわかりました。思春期に突入してきた中学生たちの「繭」をいとも簡単に破り捨て、無垢な表情を引き出す赤ちゃんの力ってすごい!
ママだって、癒されますよね。
「中学校って怖いかと思っていましたけど、みんなかわいいですね」
と、ほっとされたり、なかには
「私は元々ここの卒業生で、今は瀬戸内市外に住んでいるのですが、母校がこんなにいい学校になっているのなら帰ろうかな」と言うママも。
あかちゃん登校日の記事。おかやま子ども応援推進委員会地域家庭教育推進部会HPより。
この素晴らしい赤ちゃんの力を活かすため「赤ちゃん先生プロジェクト」を立ち上げ、学校や地域と連携されている団体もいらっしゃいます。「“赤ちゃんがいるから世界が狭くなった”ではなく、“赤ちゃんがいるからこそ世界が広がった”」と、実感できることは幸せなことですよね。
とにかく、子育てや教育は「家庭だけでは無理、学校だけでも無理、今こそ地域が必要」なのです。今後、地域で子育て活動をサポートしてこられたみなさんにお話を伺い、アイ創建子育て世代応援プロジェクト内でお伝えしたいと思っています。
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