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農業体験で大切にしたいこと

農業体験には様々な魅力があります。栽培する大変さを知り、食べ物を大切にしようとする気持ちが芽生える。作物に興味を持つきっかけになる。土に触れることで、ストレス解消につながる。身体を動かすことで、リフレッシュ効果がある。現代は、土や人との触れ合いが少なくなっています。これからますます農業体験のニーズは高まっていくと思います。

僕は今まで、湘南エリアの有機農家グループ「ふじさわやさいを作る仲間たち」の農家さんと一緒に農業体験を行ってきました。対象は親子や大人。内容は、大豆を栽培して味噌を仕込んだり、稲を栽培して、できたお米を羽釜で炊き、おにぎりを作ったりなど。今回は、さまざまな農業体験を行って感じた「農業体験で大切にしたいこと」を書きたいと思います。

農業体験を行う際に大切にしていること。それは、「3つのつながり」を作ることです。

1つ目は、農家とのつながり。僕が企画する農業体験では、指導員としてふじさわやさいの農家さんに来てもらいます。その際、農家さんには、参加者に想いを話してもらっています。どのような想いを持って栽培しているのか。農業を通して誰にどうなってもらいたいのか。参加者には農家の想いに触れることで、この農家さんから買いたいや、応援したいという気持ちになってもらえたらと思っています。実際に参加者の中には、指導してくれた農家さんのところに援農に通うようになった方や、野菜の定期宅配の契約を結んだ方などがいます。農業体験をただのイベントにせず、農家さんとのつながりを作りたいと思っています。



2つ目は、自然とのつながり。現代の便利な生活では、「自然があってこそ生きていられる」という感覚を感じにくいと思います。農業体験をすることで、作物は土、水、太陽がないと育たないことを知ります。様々な生き物が、互いに関係しあい生きていることを実感します。僕は農業体験を通じ、人は自然とつながっていること、人は自然がないと生きていけない、ということを感じてもらいたいと思っています。

3つ目は、人とのつながり。真夏の草むしりも仲間がいると頑張れます。栽培した作物を仲間で一緒に食べると、感動も倍増します。人は苦労や、喜びを共有することで、関係性が深まっていくのだと思います。農業体験にはその力があります。


僕は、農業体験は「楽しかったね」で終わらせないことが大事だと思っています。記憶に残り、考えや行動に変化を起こしたい。これからも「3つのつながり」を意識した農業体験を行っていきたいと思います


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