107)20/08/ラジオスターの悲劇
映画『すばらしき映画音楽たち』を見た。
すごく面白かったぁ。なぜこれまで出会わなかったのか!もっと早く見たかったな。
映画音楽を題材とするドキュメンタリー映画。
無声映画の頃から、60年代の最初の映画黄金時代、そして自分が体験して来た80年代、スターウォーズやインディ・ジョーンズなどを経てこれまでの映画と音楽について、作曲家や作曲家のエージェントが語ったり、実際の作業場やオーケストラのレコーディング現場を交えて見せる。
映画はチームワークなんだなと思ってはいたが、確かにそうであることが良くわかったし、音楽はそれだけで本来成り立つものではあるけど、映画音楽はまた存在意義が違うものであることもよく分かった。
監督のほとんどは音楽は作れない、そして音楽は本来は音の振動でしかないから、共有することが難しいと。監督のイメージを音で具現化し、イメージをマッチさせるって本当に大変な作業だなぁと、うなるばかり。
そして、こういう業界でも異端児が時代の変わり目に出現する。こうでなければと凝り固まり、変化を必要としたところに登場する革命児は、皆、意外と謙虚で怖がりの人が多いのも興味深かった。異端児、革命児を見出し、認めた人達もまたすごい。
ハンス・ジマーはあの『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマの作曲家だが、80年代にシンセサイザー、キーボード奏者として活躍していた人で、バグルスの“ラジオスターの悲劇”のミュージックビデオにキーボーディストとして登場していたとは。面白い映画だった。
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