【発達障害のトリセツ】発達障害者を「自動車」に例えたら
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発達障害者と職場で接していると「すぐ休んだりするから責任ある仕事を任せられない」っていう悩みありますよね。
この問題を解決するには「発達障害者の『過集中』を理解してうまくコントロールする」ことが大切なんです。
では、「発達障害者の過集中をどうコントロールすればいいのか」について具体的に解説します。
「過集中」をうまくコントロールする
発達障害者は、特定の物事に強い執着・こだわりを持っています。これが仕事に向けられると、周囲の状況や時間をまったく気にせず何時間もぶっ続けで取り組んだりしてしまいます。
その結果、その日一日で自分の全エネルギーを使い果たしてしまい、翌日になって疲労がピークに達し、会社に行けなくなるのです。
こうした特性があることを前もって理解しておき、1時間おきに10分程度の休憩を取るように仕向けたりして、周囲の健常者が配慮してあげましょう。
なぜ発達障害者はフルタイムで出勤することが苦手なのか?
職場での発達障害者の仕事ぶりをうまくコントロールするためには、健常者と発達障害者をそれぞれ「自動車」に例えると理解しやすいです。
一般の健常者は「軽自動車」に例えることができます。軽自動車は、比較的近い距離をスピードを出さずに走ることが得意です。普段の買い物や日帰りのドライブをするのに適していますね。
その一方で、発達障害者は「高級外車」です。とびぬけたパワーを持つエンジンを搭載しているので、いったんアクセルを踏み込むと、とてつもないスピードで遥か彼方まで駆け抜けていきます。
その分ガソリンの減りも早く燃費も良くないため、性能一杯まで走るとその分休養が必要になります。発達障害者をうまく「乗りこなす」には、エネルギーをセーブしながら走らせることが大事なのです。
事務職では「積極的に休憩する」意識が少ない
日本の職場で働いている事務職の人たちは、あまり積極的に休憩を取ることが少ないです。
これは、営業担当者のように外回りの途中で息抜きしたり、工場勤務者のように就業時間が厳密に管理されていないので、周りの目もあってなかなか休憩がとりづらい状況があります。
健常者がこういった感覚で仕事をしているため、障害が外から見えない発達障害者にも、健常者と同様な働きぶりを期待してしまいます。
今回は、発達障害者の仕事のコントロール方法についてお伝えしました。
自分自身をうまくコントロールできない発達障害者の特質をよく理解することで、急な欠勤を防ぎうまくパフォーマンスを発揮させることが可能になります。
健常者の皆さんは、自分との違いをしっかりと把握したうえで接すれば、発達障害者ともよい人間関係が築けるようになりますよ。
関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。