【晴れ、ときどきアスペルガー】7月7日:いまどきの「昭和な企業」にNoを突きつける
せっかく見つけた仕事の派遣先企業が「ブラック」であつたことが判明し、再び「就活なう」状態に。いったいなんなんだ。いい加減にしてくれ。この国にはまともな会社は存在しないのか?それとも僕がもうオッサンだから、「仕事があるだけでもありがたいと思え」ってことなのか?
まあ、この際どっちだっていいのだけど、こう何件も続くといやになってしまう。人間的な器の広い人や健常者ならなんとなくやり過ごせるのだろうが、根が神経質で潔癖なところがあるので、どうしても許せなくてまたぼちぼち転職先を探す羽目になってしまっている。
実は、採用面接の時から嫌な予感がしていたのだが、5月末に前職を辞めてから1か月もたっていたので、いいかげん職に就かないと生活に影響がでると思い、焦って決めてしまったのだ。
業種などを詳しく記すのは差しさわりがあるので「個人法律事務所」ということにしておく。
問題は大きく分けて3点ある。
1.所長のパワーハラスメント
これは、もし昭和時代だったら問題にもならないレベルの話。事務所の自席で仕事をしていたところ、所長室から大声で所長が部下を叱責する声が聞こえてきたというもの。
自分に向けられたものではないので、そのまま黙って仕事すればいいようなものだが、いっしょにランチを食べたときにはそういった気配は微塵もみあたらなかっただけに、驚くと同時に「やっぱりか...」と暗い気持ちになってしまった。
2.引継ぎ手法の稚拙さと強引さ
今回は産休に入る女性社員の代わりに入社して引継ぎを行うというふうに聞いていた。主に事務職のリーダーから引継ぎを受けているのだが、就業初日からとにかく業務を隙間なく詰め込んでくる。
この事務所が特殊なのか他の事務所も同じなのかはわからないが、とにかく紙の文書が多い。おそらく官公庁である特許庁やクライアントの大企業がいまだに紙の文書から抜けられないからだと思うが、今まで経験した営業事務や貿易事務とは比べ物にならないほど文書処理やファイリングが煩雑だ。まるで20年前の昭和時代に逆戻りした感じ。それにもかかわらずノートにまとめる時間も与えてくれないので、すっかり疲労困憊してしまったのである。
3.パソコンの動作不良
事務職にとっては、自分の使っているパソコンの動作が早いか遅いかによって、処理できる文書やデータの量と速度が格段に違ってくる。パソコン自体が古かったり、メモリ容量がいまどき4GBしかなかったりすると、頻繁にフリーズを起こし、仕事も溜まるしストレスも溜まる。
ちょうど今回のケースもそれにバッチリ当てはまっており、とにかくWindowsの歯車が回ること回ること。おまけに開いているウィンドウにタイトルバー(下記の赤い矢印の部分)に「応答なし」といった表示が30秒おきぐらいに出て、もう笑っちゃうぐらい仕事にならない。いくらIT業界で15年間ヘルプデスクとして仕事していても、これだけはどうにもならずすっかりお手上げの状況なんである。
★★★
溜まっているストレスに任せて思わずグッチ裕三になってしまった(お前のダジャレのほうがひどいって?50歳の中年男はだいたいこんなもんですよ)。まあ、noteで愚痴るぐらいで済んでいればアスペルガーとしてはまだ救いようがあるってもんだ。
高度な文書を取り扱うプロフェッショナルなイメージの個人事務所もふたをあけてみればこのとおり。予算の都合でIT専門担当者を常駐させられなかったり、経営トップが効率化に興味関心がなかったりするとこうなってしまう典型例だ。
今回得られた教訓としては、どんなことがあっても「自分の直感を信じる」ということ。長年の社会経験で積み重ねた知識と経験は潜在意識の中に蓄積され、「勘」というつかみどころがないが一番頼りになる財産となる。みなさんも、ある程度社会経験を積んだら自分の直感を信じて自分の本当にやりたい仕事に向かって突き進んでいけばいいのではないだろうか。会社がもはや社員を守ってくれる存在ではないなら、なおさらだ。
それにしても、僕の人を見る目ってまだまだだったんだなあと今更ながら実感。50代にして自分の甘さを思い知る結果となった、転職経験でした。お粗末!
関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。