【3洋式エンタメ英語研究所】メディア英語のKeyword:complications
洋書・洋画・洋楽で、もっと英語は楽しくなる!
月曜日の今日は、英語の新聞やテレビ、ネット記事や、その中に出てくる専門用語とその背景について簡潔に解説していきます。現代社会を理解するための教養として、また日ごろの情報収集の手がかりとしてお役立てください。
こんにちは。「3つの洋(洋書・洋画・洋楽)」で英語に親しむ方法をお伝えする「3洋式エンタメ英語研究所」。所長の五十路MANです。
今回の記事では、英語メディアからピックアップした時事英語でよく使われる単語を解説します。
complicationは「厄介な問題」
今日の時事英単語は”complication”です。
5月21日付けBloombergのニュースレターから"complication"が使われている例文を抜き出し、解説をしていきます。
Life-threatening Covid complications appear to be escalating in India. The U.S. proposes a 15% global corporate tax. Israel and Hamas agree to a ceasefire.
(Five Things to Start Your Day Asia Editionより抜粋)
Words & Phrases
Life-threatening:命を危険にさらす、致死性の
escalate:増大する、拡大する
corporate tax:法人税(事業会社が得た所得金額に対して課せられる税金)
“complication”には「厄介な問題」という意味があります。
Weblio英和辞書:complication
Merriam-Webster Dictionary:complication
語源
オンラインの「ハイパー語源辞書」によると、complicationという単語は次のような部分で成り立っています。
com + plek + ation
それぞれの意味をかんたんに紹介すると、次のようになります。
com:「〜と一緒に」、または「まったく」「完全に」という強調
plek:「編む」
ation:「状態・質」を表す
私は言語学者ではありませんが、こうした意味を組み合わせて僕なりに解釈してみると「複雑」「混乱」「問題」という意味になってきますね。
「たくさんの事柄が一緒になっている」
→「物事がひしめきあっている状態」
→「複雑」「混乱」「厄介な問題」「合併症(医学用語)」
まとめ
単語の意味や文法が理解できたところで、もう一度例文を見て意味をとらえていきましょう。
Life-threatening Covid complications appear to be escalating in India. The U.S. proposes a 15% global corporate tax.
(世界中で猛威を振るうコロナウィルスが、インドで深刻な問題として拡大しつつある。米国政府は国際的な最低法人税率の下限を15%にすることを各国政府に提案している。)
それでは、次回も一緒に英語メディアで読解力をアップしていきましょう!
編集後記
全世界がコロナ禍の驚異にさらされてからはや1年。メディアがコロナ感染拡大の状況を知らせない日はありません。
しかしながら、日本の新聞やテレビといえば、記事やニュースの大部分が国内のニュースになっており、海外の詳細な状況を報道しているメディアはごくわずかです。
今後いつまで続くかわからない危機的状況の中で生き残るためにも、日本と海外諸国の状況を的確に把握しておく必要があります。
今日から掲載開始しました「3洋式エンタメ英語研究所」では、コロナの流行によって激変しつつある世界情勢を、次のような欧米の名だたる有力メディアからの記事を取り上げます。
国内のマスメディアが伝えることのない現在の生々しい世界情勢をお届けするとともに、国内外のビジネス界で活躍する皆さんの英語力を強化するお手伝いをいたします。
Wall Street Journal
New York Times
Economist
Bloomberg
Financial Times
お届けする内容は、政治、経済、テクノロジー、教育、地球環境、日常生活など多岐にわたります。
また、情報収集だけでなく英語の読解力アップにも役立つように、キーワードの解説や記事の日本語訳、事件や出来事の背景なども同時に学べるよう工夫しています。
誰よりも早くアクションを起こし激動の世界情勢の中で自分と大切な人の命を守るため、どうぞこのシリーズの記事をお役立てください。
関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。