【晴れ、ときどきアスペルガー】6月15日:ゼロ-なにもない自分だけどちいさなイチを引いていく
ありとあらゆるモノやサービスがあふれ、お金さえ惜しまなければ手に入らないほど豊かな現在の日本ですが、逆に日本人の心はこれまでになく貧しく孤独になっているように思えます。
1980年代には、ロックフェラーセンターさえも手に入れた世界でもダントツの経済大国となりながら、30年たった今は一部の裕福な高齢者を除けば大人から子供まで「小銭はあるけど自信はない」頼りなげな存在に見えます。
行き着くところまで行き着いた感のある日本で、目先の利益にとらわれずに生きるためには、持ちすぎた荷物を下ろすことだと思います。
では、具体的に私がやっていることを3つ上げてみます。
■家風呂をやめる
自宅にはユニットバスがあって、昨年までは毎日家で風呂に入っていたのですが、これをきっぱり止めて銭湯に通うようになりました。
冷めてしまったお湯を毎日捨てていたためガス代・水道代がずいぶん余計にかかっていましたが、銭湯に行くことで光熱費を節約できるだけでなくたっぷりの湯船に浸かるリラックス効果でずいぶんと精神的にも癒やされています。
自宅にいてすぐに風呂に入れるというのは便利ではありますが、あえてそれを捨ててみることでかえって大きな見返りを手に入れることができました。
■お菓子やファーストフードをやめる
僕は昔からポテトチップスが大好きで、一番大きなパッケージのポテチを買ってきては一気に一袋食べてしまうことがよくありました。
朝食もファーストフード店で取ることが多く、ずいぶんと不健康な食生活になっていたと思います。
こうした簡単便利で安直に食欲を満足させるような食べ物を止めて、日本人が長い間口にしてきた和食中心の生活にすることにより、お腹を壊したり便秘をしたりといったお腹の不調からも抜け出すことができました。
■他人の目を気にするのをやめる
日本人はみんなと同じでなければならないという意識が強く、いい意味でも悪い意味でも目立つと叩かれることが多い「同調圧力」の強い社会に生きています。
そのため、自分が周囲の人間の目にどう映っているかを気にしすぎて、自分のやりたいことや言いたいことを素直に出すことがなかなかできません。
私も数年前までは誰にも嫌われないような無難な言動を取っていましたが、「人の目を気にするために生まれてきたのではない」と知ることによって、精神的に開放され本当に自分がやりたいことのみに集中することができるようになりました。
日本人に限らず、人間は自分が想像しているほど他人のことを見ているわけではなく、また自分の嫌いな人間に無理に合わせようとしても良いことは何もありません。
ただでさえ息苦しいこの社会で健康を保ち余裕を持って暮らしていくには、今ある自分にさらに何かを「足す」のではなく、逆にいらないものを「引く」ことが、身軽になって足取り軽く生きていくためには有効なのではないでしょうか。
関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。