【ゆるふわコラム】3月31日(金):人生の転機を迎えるみなさんに贈る言葉
「かつての自分へのアドバイス」として、備忘録として書き綴っています。
*大学に受からず一浪が決まり、1年後の志望校合格に向けて心を決めた18歳の自分を励ますとしたらどんな言葉をかけるのか。
* 映画「Always三丁目の夕日」に描かれた高度成長期に生まれた世代の僕が、3月31日の今日、様々な環境の変化と別離を経験するみなさんに、2022年度最後のメッセージとして発信します。
寂しさが入り交じる別離の季節に
毎年3月のこの時期は、慣れ親しんだ友達や同僚と別れて新天地に踏み出す時期ですね。
人間は現状維持を好む動物なので、できればこれまで慣れ親しんだ環境にい続けたいと思うもの。
にもかかわらず、時間は容赦なく私達を引き離し、想い出は時の彼方へと過ぎ去って再び還ることはありません(あなたがドラえもんと同居していてすぐ過去に戻れるなら別ですが)。
毎日を「それまでとは全く違う一日」として生きよう
こうした考え方は、私が独自に考え出したものではもちろんありません。
後世に名を残すような偉人たちも、同じような言葉を残しています。
石川島播磨重工業(現IHI)や東芝の社長を歴任し、1981年に発足した第二次臨時行政調査会の会長を務めた土光敏夫氏や松下幸之助も好んで口にしていたのが「日に新た」という言葉でした。
この言葉は、中国の儒教で特に重要なの四書五経の「大学」に記されている言葉です。
紀元前十数世紀、殷王朝の湯王(とうおう)は、自分の戒めのためにいつも用いていた青銅製のたらいにこのように記していました。
つまり、毎日毎日常に新たな気持を持って向上することを目指していたのです。
同じようなことは松下電器創業者の松下幸之助も言っており、次のような言葉を好んで口にしていたようです。
ですから、読者のみなさんがいま、難しい状況に置かれていたとしても、やはりそこから一歩づつ進むよりほかはありません。
つまり、過去や現状維持ばかりにこだわるのではなく、常に前に進む気持ちを持って過ごすことが重要なのですね。
編集後記
いよいよ明日から新しい季節が始まります。
未来に向かって期待に胸を膨らませている方もいれば、思っていた未来と違って困惑している方もおられることでしょう。
しかし私たちはみな、まいにちまいにちやってくる「新しい朝」を受け入れることしかできないのです。
人間には還ることのできない時間の流れをしっかりと受けとめ「いまこのときに全力を尽くす」。これこそが、未来を輝かしいものにする唯一の方法なのです。
…などとエラそうなことを書き連ねていますが、僕はこれまでの人生で誰よりも多く失敗を重ねてきた人間です。
最初に勤めた東京の会社が自分の性に合わず2年で退職。関西に舞い戻ってからさらにさまざまな企業を転々としてきました。
さらに、ストレスから不安神経症を発症。精神のストレスためか免疫力が下がり、社会人になってからは3度も入院をしました。
そんな自分がここまで永らえてきたのは「このままでは絶対に終われない」というあきらめの悪さのためだと思います。
みなさんもどうか、自分を信じてあと一日だけ、もう一日だけ頑張ってみてください。そこにはきっと道がひらけるはず。
最後に、僕が中学校のときに大人気となったドラマ、「3年B組金八先生」の主題歌である「贈る言葉」を贈ります。
どうか、明日からのみなさんの人生が光り輝くものになりますように。