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4 大気における放射の概要

傾向と対策

 大気における放射は、毎年1問出題されています。計算問題として出題されることもありますが、半分くらいの頻度です。具体的な数値を求めさせるような問題もありますが、パターンが決まっています。黒体放射とアルベドをしっかりと押さえれば、確実に解くことができます。複雑な計算は必要ないので、可能であれば計算問題こそ得点源にしたいくらいです。

理系の方向けのアドバイス

 計算問題は正直楽勝かと思います。計算問題・知識問題いずれの場合においても、地表面と大気、太陽輻射の関係について出題されるパターンがありますが、この場合は案外計算問題の方が面倒なので、さっさと数値を暗記して知識問題化してしまうことをお勧めします。地表面からの顕熱・潜熱による熱輸送などは、数値や両者の比を暗記しておくと、即答できる場合があります。

その他の方へのアドバイス

 まず最低限の大前提として、高校の数学で習う指数については必ず復習してください。これが分かっていない場合、早々に躓きます。解説を理解することもできないでしょう。

 知識事項を問われる問題もそれなりにありますが、それなりの頻度で計算問題が出題されます。苦手意識を持たないで、しっかり計算できるように練習すべきです。万が一できなかった場合でも、丁寧に暗記していれば、計算に頼ることなく解ける場合も多少はあります。最悪でも、5択→3択くらいまで絞り込めるようになりましょう。

学習の目安

 理系の方もそうでない方も、可能であれば完璧を目指しましょう。どうしても苦手だと感じる方は、完璧を目指す代わりに知識事項は解ける、くらいにしても良いかもしれません。

 過去問は合計で66問(第60回試験まで)ありますので、入手可能なものは全て集めて活用してください。筆者の場合、過去問を17問集め、全ての問題を消去法に頼らずに3回連続で解けるまで繰り返しました。解けるようになった後も、より短時間での解答を目指して、結果をそのまま暗記した部分もありました。

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