過去問解説製作雑記2(メモ)
24年3月2日(土)
引き続き解説を書いていますが、イマイチ気が乗りません。気象現象は範囲が広く、手間もかかります。
例の「大聖堂(ケン・フォレット)」を木曜日に読み終わりました。漫画のような、娯楽性の高い物語だと思いました。昔読んだモンテクリスト伯みたいに、娯楽に特化した文学性(芸術性)の薄い作品です。たまにはこういう小説を読むのも気晴らしになります。
ついでなので、大聖堂の原書も読み始めました。まるで辞書並みの分厚さ(日本語版は合計1800頁、原書は1000頁)です。語彙が独特なので、最初は辞書を引く必要がありますが、英語自体はとても簡単です。
過去問に戻りますと、気候変動分野の解説作成のために、新たに2冊本を買いました。
後者はまだ読んでいる途中ですが、前者は昨日読み終わりました。気象予報試験とはほぼ無関係でしたが、強い影響を受けた1冊になりました。本書の内容を一言でまとめると、「すべてを電化せよ」となります。おすすめですので是非読んでください。今後、電気技術者は儲かりそうです。
24年3月4日(月)
「現代気候変動入門」は5章まで読み進めました。全てではありませんが、章末問題も解いています。いずれ、こちらの解答例もどこかで公開できれば良いです。内容としては、そこそこ気象予報士試験と被るので、とてつもなく暇な方は本書で磨きをかけても良いかもしれません。気候変動や大気の放射については、オーバーキルできるようになると思います。
章末問題で面白かった問題としては、「温暖化懐疑派にどう反論するか」や、「核戦争後のいわゆる「核の冬」はなぜ起こるか計算で示せ」みたいなものが挙げられます。他にも楽しそうなものがあるので、時間のある時にしっかりと取り組みたいですね。
気象予報士試験の合格発表が今週末にあるみたいですが、解説の作成については全くやる気が起きません。基本的に、最低でも1日1問は作るつもりです。とりあえず学科は一般と専門それぞれ直近20回分を作成(計600問)し、それよりも古いものは学習効果の高そうなものを400問集めようかと思っています。つまり、直近20回の一般であれば、すでに折り返し地点を超えたことになります。しかし、気象現象は範囲が広く問題数も多いですし、法規という最大の難所も控えています。気候変動だけが唯一の楽しみです。
あと、電験二種の試験勉強を始めました。とりあえず過去の貯金が活かせそうな理論から勉強しています。高校物理に毛が生えた程度か、そうでなくとも教養学部でやった理系の講義程度の内容で、厳密な議論は一切なく解ければ良いという程度なので気が楽です。
なぜ急に受験を決意したかと言えば、「全てを電化せよ!」の影響です。太陽光発電は、既にオーストラリアで、そして日本でもいずれ最も安価な発電方式になるはずです。その時に備えて、資格を揃えておけば社会復帰の際に役に立つかもしれないと思った次第です。電気工事士も受験予定なので、しばらくは強電に身を浸したいと思います。明日からこれも購読しようと思います。
24年3月6日(水)
成層圏突然昇温について解説を書いていますが、改めて理解しようと努めてもあまり分かった気になれません。どうも、気象学を難しく思うのは、手頃に手に入る資料では理解したと確信できる段階まで引き上げてくれないからなのかも知れません。
一方で、一昨日から勉強を始めた電顕2種の理論分野は、懐かしの高校レベルの電磁気学に電気力線がたくさん生えた程度です。こちらは、既に学問としてその先に少し進んだことがあるので、過去問を解いても理解できているという手ごたえを持てます。
しかし、現象を記述するためのモデル化という意味では、電気力線も寒冷前線も気圧の谷も本質的には同じはずです。定量的に記述できる方が科学的である、というのは私が過去に抱いていた幻想であって、未だにとらわれている思考の癖なのかも知れません。しかし、それでもなぜか気象学というのは分かった気になれない分野です。
古本屋で偶然見つけて読んだ本ですが、「科学的とは何か」ということに対する1つの答えです。