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古代インドのリグ・ヴェーダとブラーフマナ文献の思想と人間観


人間と哲学の知第7回講義課題(20211125)
*はじめに
皆さん、今日は。担当の〇〇〇です。今日は古代インドのリグ・ヴェーダとブラーフマナ文献の思想と人間観について学びましたが今回の課題は、両文献における人間と神との関係を視野に入れながら纏めて頂き、それに対する自分の見解を述べて下さい。

2021/11/25
<人間と神との関係>
〇リグ・ヴェーダ(B.C.12~)
そもそもインド定住後のアーリア人によって結実したもの。
インド文化の根幹をなすものまた、ヒンドゥー教の根源となるものである。
神々への賛歌を集成したものであり、いわば神とのつながりを持つための手段(歌)である。
人間の願望を達成する手段として用いられてきたが、他方、それを信じない勢力もあったとされている。

〇ブラーフマナ(B.C.8~)
神と人間との交流、祭祀の決まり事をまとめたものである。その実行方法が事細かに規定されており、それらを忠実に守ることで神との交流のレベルに濃淡がでるものと信じられたものとされている。その祭祀によって、時として神をも動かすことができるとする思想でもあった。バラモンという人間なる神という観念を生み出し、宇宙万物を支配するという力があるとすることで、バラモン至上・祭祀絶対という思想が柱となっている。


<自分の見解>
アーリア人がインド地方に移り住んだ際に、自分たちの幸福や願いを歌にして、神とされるものへの信仰を口伝として伝承していったのが、リグ・ヴェーダとされる。それから400年ほどたち、そろそろ、歌もいいけれど、それらの祈り方を儀式にしてちゃんと決めましょうとしたのが、ブラーフマナと解釈している。結構祈り方を工夫したり、呪文みたいにしたらカッコよくなったりして、天気もたまたま操れちゃったりなんかしたりしたものだから、調子に乗って、もしかして、神も操れるはずだというようなバラモン(人間神)を作りるものへの信仰を口伝として伝承していったのが、リグ・ヴェーダとされる。

 それから400年ほどたち、そろそろ、歌もいいけれど、それらの祈り方を儀式にしてちゃんと決めましょうとしたのが、ブラーフマナと解釈している。結構祈り方を工夫したり、呪文みたいにしたらカッコよくなったりして、天気もたまたま操れちゃったりなんかしたりしたものだら、調子に乗って、もしかして、神も操れるはずだというようなバラモン(人間神)を作り
出してしまった。神を道具にしつつ、人間が神を超越した存在に仕立てた世界を繰り広げていった世界であるとされる。
ブラーフマナ的世界は、実社会でもあり、狭い組織内で閉鎖的に仕事をしていると、何か独自のルールが生まれ、冷静で合理的な動きをしないチームや組織が生み出されるものとよく似ている。本来超えてはいけない線を、何らかの理由をつけ、あえて見ないふりをして乗り越えようとするような、内部統制や自浄作用が働かない組織が生み出されている。そのために、法律、倫理、規律などがあり、ペナルティーが科せられる仕組みになっている。ペ
ナルティー(神)なんて、支配してしまえばいいのではないか、というような発想が生まれてしまい、行くところまで行ったなというような印象をうけるのが、ブラーフマナ的世界である。
また、現代社会において、歌で乗り切ろうとするのも、バブル時代にカラオケが流行った日本の象徴なのではないか。なんであんなにカラオケが流行ったのか不思議であり、リグ・ヴェーダの世界だったのかとも思わせないわけではない。人は歌を歌うが、いまでは TikTokが流行っており、動きで楽しむような雰囲気である。まさにそれは、祭祀のようであり、一連の特徴のある繰り返される動きが、世界中の人々を魅了している。現代にも、両思想とい
えるのではないかという事象が繰り返されていると分析している。
                                                                                    以上(1,219 文字)

人間と哲学の知 第7回講義課題(2021/11/25)

はじめに

皆さん、こんにちは。担当の〇〇〇です。本日は、古代インドの『リグ・ヴェーダ』と『ブラーフマナ文献』の思想と人間観について学びました。今回の課題では、これらの文献における人間と神との関係を整理し、それに対する自身の見解を述べてください。

人間と神との関係

リグ・ヴェーダ(B.C.12~)

『リグ・ヴェーダ』は、インドに定住したアーリア人によって成立し、インド文化の基盤をなす文献であり、ヒンドゥー教の源流とされています。この文献は、神々への賛歌を集めたものであり、神とつながるための手段として用いられていました。人間の願望を叶えるために唱えられる一方で、それを信じない勢力も存在したと考えられています。

ブラーフマナ(B.C.8~)

『ブラーフマナ』は、神と人間の交流や祭祀のルールを詳細にまとめた文献です。祭祀の実施方法が厳格に規定され、それを忠実に守ることで神との交流の濃淡が変わると信じられていました。さらに、祭祀によって神をも動かせるとする思想が生まれ、バラモン(司祭階級)による支配的な宗教観が確立されました。これにより、「バラモン=人間神」という観念が形成され、宇宙の支配者としてのバラモン至上主義が強化されました。

自分の見解

アーリア人がインドに移住した際、自らの幸福や願いを神に伝える手段として口承で伝えたのが『リグ・ヴェーダ』であると考えられます。そして、約400年後に、それらの祈りを体系化し、儀式として確立しようとしたのが『ブラーフマナ』です。

初めは単なる賛歌であったものが、儀式の形態をとることで体系化され、それがやがてバラモン階級の権威を確立する道具となりました。人間が祭祀を通じて神を意のままに動かそうとした結果、バラモンの支配体制が生まれ、神をも凌駕するような権威を持つに至りました。

この構図は、現代社会の組織やチームにも見られるものと類似していると考えます。閉鎖的な組織では、独自のルールが形成され、それが合理的でない方向へ進むことがあります。内部統制や自浄作用が働かなくなることで、本来守るべき倫理や法がないがしろにされることもあります。その結果、「規律やルール(神)を支配しようとする動き」が生じることになります。

また、『リグ・ヴェーダ』の世界観は、バブル期の日本におけるカラオケブームとも比較できます。人々が歌によって現実を乗り切ろうとした点で共通しており、これは古代インドにおける神への賛歌と類似しています。一方、現代のTikTok文化は、一定の型にはまった繰り返しの動きを通じて共感や感動を生むという点で、祭祀の儀式的性質と通じるものがあります。

このように、古代インドの宗教観は現代社会にも類似する現象を見出すことができると考えられます。宗教的儀式や賛歌が、人々の生活や社会構造を形成していく過程は、時代や文化を超えて共通するテーマであると言えるでしょう。

以上

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