アメリカ文学 研究室
20240614 18:00~19:30
309頁~341頁/602頁まで読了
24章から27章の途中
アダムについて
現在、人類の最初の罪を犯す アダム
アダムも罪 罪意識 キャシーに振り回されながら
キャシーに見切りをつける
キャシーの支配力が薄れつつある感じのチャプター
26章
キャシーはコントロールしたいが・・・
彼女の弱さ 強欲なのか・・・
子供の描写 躍動感がある
人物像が多面的になる それぞれが生き生きとしている
キャラを活かそうとしているのがこの小説
26章は
クルマのディーラーの話もある
空気感
混ざってる感が古い小説ではない。
1952年代・・・
25章LEEがヘブライ語のティムシェル timshel
このタイミングで 主題となる timshel が出るか
**「timshel」(ティムシェル)**は、ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』(原題: *East of Eden*)で重要な概念として扱われるヘブライ語の単語です。この言葉の意味とその背景について解説します。
### **「timshel」の意味**
**「timshel」**は、ヘブライ語の תִּמְשָׁל(ティムショール)の音訳で、**「汝、支配するであろう」**または**「汝、支配すべし」**と訳されます。これは旧約聖書の創世記4章7節に登場する言葉で、カインが罪を犯さないように神が警告する場面で使われています。
### **「timshel」の文脈**
**旧約聖書 創世記 4章7節**:
- 神は、カインに向かって、「罪はあなたのドアの外に待ち伏せており、それはあなたを求めているが、あなたはそれを支配しなければならない(timshel)」と告げます。
- これはカインが弟アベルを殺害する直前の場面であり、神が彼に対して、罪を選ぶ自由と、その罪を克服する力を与えていることを示唆しています。
### **『エデンの東』における「timshel」**
スタインベックの小説『エデンの東』では、「timshel」は以下のようなテーマを強調します:
1. **自由意志と選択の力**:
- 小説の中で、「timshel」は人間が善と悪のどちらを選ぶかを自由に決定できる力を象徴しています。キャラクターたちは、自分の行動や道を選ぶ際の自由意志を持っており、その選択によって人生が形作られるというテーマが強調されます。
2. **希望と救済**:
- 「timshel」という言葉は、人間が自らの意志で悪を克服し、善を選ぶ可能性が常にあることを示しています。この希望と救済の可能性は、登場人物たちの再生や成長の象徴として描かれています。
3. **個々の責任**:
- 「timshel」は、責任ある行動と自らの選択に対する責任を持つことの重要性を示唆しています。登場人物たちは、自分の過去の行動を反省し、新しい道を選ぶための責任を果たす場面が多く描かれています。
### **小説の中での議論**
- 小説の後半で、リ・リーというキャラクターが、旧約聖書のヘブライ語原文についての研究を通して「timshel」の意味を発見し、アダム・トラスクにその解釈を説明するシーンがあります。このシーンでは、「timshel」が単なる予言でも命令でもなく、「あなたは選択することができる」というニュアンスであることが明らかにされます。
### **まとめ**
**「timshel」**は、『エデンの東』の中心的なテーマである**自由意志、希望、そして個々の責任**を表現する重要な言葉です。この言葉を通じて、スタインベックは人間の善悪の選択や自己実現の可能性を強調し、物語全体の深い哲学的な背景を構築しています。
キャラを比較しながら、それぞれを比較してみるのもよいだろう。