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月収121,195円生活 [6月最終日]

目を覚まして辺りを見渡すが、もうネコはいない。これからはまたいつも通りの日常が帰ってくる。


デッキテープの話

スケートボードのデッキテープを張り替える事にした。
丁度、Birdhelmsのリョウくんがタトゥーの施術のためネオポゴに来ていたため、丁寧に教えてもらったのに、どんどん斜めにズレていってしまった。

ちなみに、このデッキテープはぼくがオリジナルで発注したもの。
三種類作ったので、欲しい方は直接連絡して欲しい。1つ3,000円で売っており、デザインは以下の通り。

ちなみに"GoodBye Work"とは、僕がデザインをするときに使っている屋号をブランド化したもの。

この屋号は昔、僕が嫌々ハローワークに行こうとした時に、ふと"Hello Work(こんにちはお仕事)"と言われていることに気づき、無性に腹が立ち「こんにちはじゃないよ!こちらは仕事からおさらばしたいんだ!」と、憤ったことに由来する。そして、自由業を選択した。

デッキテープを貼り終えると、久しぶりの友人サキが、最近出版されたヤマちゃんの本を買いに来ていた。

サキは結婚して子どもも出来たが、相変わらず好きなことをやっているようで、毎日楽しいと言っていた。

予定があるようで、そそくさと帰っていったので、またゆっくり遊びたい。

それから、ヤマちゃんと銀天版店のオムくんのところへ行く。
銀天版店は少し前から作品の額縁から作っており、久しぶりに来たら時計まで作っていた。

それから3人で近所のカレー屋さんパルミラに行った。
素材の味を生かしたタイプのカレーで、食べれば食べた分だけ健康になりそうで良かった。味も美味しかった。

それと、このカレー屋の前に苗が置いてあり、あれはなんなのかと聞くと、ハーブや野菜の苗で、自由に持って帰って良いと言っていたのでローゼルを持って帰ったのだが、途中、どうも路上野菜解放戦線とは違うゲリラの存在を感じる花壇がいくつかあった。

明らかに何者かが良質な土を持ち込み何かを植えている。今後の動向が気になるところである。

あと、それとはまた別で、ネオポゴに帰って気付くとなぜか僕が持っていたローゼルの苗が1つ逃げ出していた。

一人になってもどこかでたくましく育つことを願っている。


パンク堂の話

パンク堂が今日で閉店との事で、ヒカリちゃんにお願いして車を出してもらって行ってきた。
商品が減っているだけで、何もいつもと変わらなかった。
最後の記念にパンク堂のオリジナルTシャツを買おうと思ったが、欲しいデザインのサイズが軒並み無くて、結局パンク堂とはあまり関係のないTシャツを買ってしまった。

パンク堂がオープンするとき、弟のシンと2人でちょくちょく開店準備を手伝いによく行っており、店の看板も僕が書いたのも記憶に新しい。
自分たちもお店をやっているので、頻繁には来れなかったが、どうしても思い入れがある。
それなのに、今日で終わりとは思えないくらいにいつも通りの店内だった。

店主のメグちゃんもけんじくんもなんとなく特別なものを嫌がる節があるが、それは言い換えれば彼らにとってはそのいつもと変わらない日常の一日一日が特別なものだったのだろう。

そして、このパンク堂跡地ではエリナちゃん(ex.アルカシルカ)が7月20日からうずまき堂という店を始めるので、どうか今後もこの場所に足を運ぶ人が途絶えないで欲しい。


政治的な話

ネオポゴに帰る。
ヒカリちゃんがご飯を作ってくれるとの事だが、僕は先日の恩納村で買ったドラゴンフルーツのツボミの存在を思い出して、ドラゴンフルーツのツボミサラダを作る事にした。
オクラのように粘り気があり、味のクセもなく、非常に食べやすかった。フルーツとしても美味いのに、野菜としても食べられるとか最高の食材じゃないかと一人で嬉しくなった。

ヒカリちゃんがノブくんも呼んでみんなで食事をした。
ノブくんは東京都知事選のために一度東京へ帰るとのことで、なんとなくそこから政治的な話が始まった。

そのときに、ノブくんが言っていたのは2:3:5という構図があると言っていた。
これは、いわゆる保守層や革新派、無関心層の割合で、最大が10という比率に対して、保守3、革新2、無関心が5という基本構図が出来上がっているとの話だった。

この革新派と保守派の比率に大きな差はないものの、なぜ革新派が保守を上回れないのかというと、基本的に保守派は与党の決定に従うだけなので自分自身の意思の選択が少ない。
ただ、革新派は個々の自由を重視し、基本的に徒党を組む事を嫌がるため、まとまりがなく絶対数が増えても向かう方向がバラバラになる。
なので、今回のような都知事選のような多数決の場合、票が分散して勝ちにくく、結局、公約の一つも守っていないような現職でも、変化を恐れる保守層の票によって再選しやすくなってしまうとのことだった。

なので、ノブくんは革新やリベラルと言われる人たちは、ある程度連帯する必要があるのではと語る。


一方、ヤマちゃんは、そうやって保守や革新などの比率自体が怪しいものだと言う。
そもそも、イデオロギーに関係なく政治の役割は「底上げ」でしかないと言うのをみんなが理解するところからが大事だと言う。

「俺たちはやりたいと思ったことはなんでも出来る環境にあるけど、みんながみんなそういうわけではない。でも本来は誰もが選択の自由は保障されるべきだ」と言い、続けて語る。
人には様々な立場や考え方があるため、政治の役割は全国民を良い待遇にしようというのは無理が生じる。
だから、少しずつ底を浅くしていく事が大事だとの事だった。
それは、例えば経済的に困窮してる人へのセーフティネットや、教育や男女の平等格差を無くす事にイデオロギー(政治思想)は関係ないはずというような事を語っていた。


そして、僕の意見は二極化が良くないというもの。
みんなして自分や人をカテゴライズして、自分の考えを狭めるのが変な話である。

例えば保守だから「原発賛成」「米軍基地賛成」「憲法改正賛成」逆にリベラルと呼ばれる人はそれらに全部反対するべきものというような謎の思い込みをみんな抱えている。

しかし、本来、複数のイシュー(問題)に対してみんなが同じ意見であるという事はない。
保守というからには憲法改正するのは怖い人だっているし、リベラルなんて呼ばれながらも代替発電が見つからない以上原発反対とは言えないなんて人もいるだろう。

無関心層と呼ばれる人も一点において強烈な問題意識を持っている人もいるはずだ。


しかし、結局、右翼や左翼、ネトウヨやリベラルなどという名前でカテゴライズし、勝手にネトウヨは全員差別的とか、リベラルに見られたくないから逆張りするとか、決めつけや対立構造が生まれる。

本当はそんな言葉は取っ払ってしまった方が、より建設的な意見の交換ができるはずだが、そうもならない。
なので、僕はカテゴリを細分化した新しい言葉を作るのはどうかと話した。

それは、レゲエ、パンク、Hip Hop、J-Popくらいの細分化が重要で、右翼と左翼を二分化してその中に言葉を作るのではない。
つまり、ロックという括りの中にオルタナティブロック、ハードロック、モダンロックみたいにしてはいけない。


例えば、自民党支持者だがオリンピック反対で消費税反対、原発や基地のことはよく分からない人をトンボ派
反自民党でありながら、憲法改正賛成派、基地賛成派の人はイガ派
みたいな感じで勝手に言葉を増やして、2:3:5の構図を1:1:1:1:1:1:1:1:1:1にまで切り分ける事が出来れば対立構造が縮小し、それぞれのイシューに対して「あいつがああ言っていたから俺はその逆にしよう」なんて他人に自分の意思を左右されるような、考えなしの選択をする人が減る気もする。

そんな話をした夜だった。


6月のまとめ

そういえば、最近やっていたデザインの仕事のお金が振り込まれた。
源泉徴収を引かれて44,895円。
それと、パンク堂のけんじくんからポゴタウンにあったシルクスクリーンの枠を人に譲ったとのことで2,000円貰った。
これにて、6月の収入は121,195円となった。今月はマイナス5万からスタートしたので、稼いだのは17万円くらいだろうか。とは言ってもその内10万円はコロナの影響で配られた定額給付金なので、実際は7万円しか稼いでいない。
ヤバすぎる。
来月こそはその倍以上は稼いでいきたい。


あ、あと日記中にサラッと書いたが、エリナちゃんはアルカシルカを4月で脱退した。それと同時にドラムのコースケさんも脱退しており、現在、アルカシルカは僕とマリ、東京のアオイの初期メンバー3人になっている。
イベントの誘いもあるので、新しいメンバーや今後の方針はまた改めて決めていく予定だ。


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