Twitterトレンドの話
今日は明日発送のZINEの梱包作業をしていたくらいで特に書くことがないので、それより昨夜からTwitterの方でトレンドに上がっている #検察庁法改正案に抗議します または #検察庁法改正法案に抗議します というトピックについて書こうと思う。
なぜ、二つあるのかはよく分からないのだが、とりあえずそれは置いといて、自分も分かってるようで分かってないかもしれないので頭を整理するために書いておく。
これまで政治的発言をすることがなかった著名人らも突然のように声を上げ、合計で480万以上のツイート数は、現在も多くの人たちが声を上げ続けており、この文章を書き終わる頃には500万以上になっている気がする。
そもそもの発端
本来、国家公務員法から除外されると考えられてきた検察官の定年延長だが、強引な法解釈の元、"官邸の守護神"とも呼ばれている東京高検検事長の黒川弘務氏の定年延長が閣議決定された事が発端になっている。
この下記のニュース映像が分かりやすい。
そもそも、なぜ黒川氏の定年が延長される事が問題なのか。
それは、法律違反であることはもちろんだが、黒川氏が定年を半年延長することによって、7月の検事総長のポストへ就ける可能性が出るためだ。
そうなると、彼はさらに2年の間は検察官のトップに立つ事ができる。
本来、検察官は政治家の不正を取り締まる権限があるが、政権に近い者がトップに立つことは、検察の中立性が損なわれる恐れがあるとして、政権の不正を取り締まる事ができなくなるのではと危惧されている。
また、黒川氏の定年延長の理由としては「重大かつ複雑、困難な事件の捜査・公判に対応するため、黒川氏の指揮監督が不可欠だと判断した」という名目によってなされているが、明確な説明はなされておらず検察内部でも困惑が起きているようだ。
詳しくは下記のリンクへ。
この問題に関しては、僕が調べる限りではこの突然の人事に関して擁護している専門家やニュース記事は見つけられなかった。
もし、この定年延長に問題が無いという記事があれば教えて欲しい。熟慮したい。
で、本題に入る。
検察庁法改正案について
国家公務員の定年を60歳から65歳に引き上げに伴い、国家公務員法とは区別されている検察庁法も同様に定年引き上げの審議が始まった。
ここで問題になっているのは、検察官の定年が引き上げられる事自体ではなく、上記の黒川氏の定年延長の解釈を法制化することによって辻褄を合わせようとしている事にある。
この感染症騒動の中で、どさくさにまぎれて政府が自身の法律違反を法改正によって公然ともみ消そうとしていることに多くの人たちが怒り、抗議の声を上げているということだ。
ただ、間違っていけないのはこの法律は2年後に施行されるので、黒川氏の定年を今すぐ引き延ばそうとしているわけではないという事。
もちろん、黒川氏が検事総長に就けた場合、2年後の定年に達したとしても、また今回のように法解釈で二ヶ月程度定年を延長するだけで、その後は内閣や法相が必要と認めれば最長で3年は、合法的にそのポストにとどまれるということにもなる。
しかし、そこを突いて「#検察庁法改正案に抗議します」とツイートしている人に対して、「勉強不足」や「陰謀論」などと揶揄し、火消しにまわろうとする人たちがいるが、よく考えて欲しいのは、なぜ法学者や検察官、弁護士などの多くの法律の専門家たちまでが問題視しているかという事である。
彼らが本当に勉強不足と言えるのだろうか?
なんにせよ、自分たちの住みよい生活を守るためには、いかなる政権にも盲信してはいけないと僕は思っている。宗教と同じで、間違いが見つけられなくなる。
あ。ちなみに、この人の記事はとても分かりやすかったよ。
まあ。べつに本当にやましいことが無いなら急がないでゆっくり審議したら良いじゃないか。と僕は思うけどね。
そんな今日の記事。全く日記じゃなかった。
あ、最後に、作った本の宣伝だけ。