手のひらから何を診てるの?
みなさんこんにちは
いそはた接骨院の松村です。
少し前に患者さんに
「先生は、人を触ってどんなことがわかるの?」
と聞かれたので今回は我々セラピストが手のひらからどんな情報をキャッチして何を考えているか。
専門用語を混ぜながらですが私の考えと合わせて解説しますね。
※もちろん、個人差はあります。
我々セラピストは施術をするのに
あらゆる手技で人体に対して介入します。
皮膚という最大の感覚神経を得て
神経反射を起こし、できるだけ多くの情報を手のひらからキャッチ→自分の脳へ伝えます。
ヒトに触れる際に
触れ方
→角度、圧、範囲などなど
神経を張り巡らせて行います。
(実は神経、かなり使ってます...🤔)
この感覚にも色々あるんです。
●表在感覚:体の表面の皮膚、粘膜に刺激が加わって起こる感覚。
●深部感覚:筋肉、腱、筋膜、関節、靭帯に刺激が加わって起こる感覚。
まぁ難しいのでこんな感じ。
触・圧覚
というのはみなさんわかりますよね?
ちょっとおでこ顔触ってみてください。
触られてる感あるでしょ?
それが触覚です。
触覚とは名前の通り、皮膚をなぞられたり、ものに触るなどの感覚で
圧覚はさらにそこから押し付けた際に発生する感覚。
物を持った時、手からの情報によってそれが硬いか、表面はツルツルしているのか、という情報を得ています。
それに加え温度覚、振動覚がありその物体の温度や細かい動き(振動)の情報を得ることができます。
言われてみれば当たり前なんですけど
こうやって少し分解すると手のひらとか皮膚って
すんごい色々な情報得れるなあ。って思いませんか!?
つまり、
我々セラピストも患者さんに触れた部位からあらゆる情報を得ようと心掛けているはずです。
そしてまた、触れられた患者側もあらゆる感覚得ていて、それに準じて起こる反応が細胞レベルで変化を起こしています。
もちろん、細胞レベルでの反応はあんま分かりませんよ?
それが分かればゴッドハンド。
そして、触覚はその情報(電気信号)の伝達速度が早いんです。
そしてその感覚刺激を受け取る受容器(感覚受容器)の活性化を促します。
言葉にすると難しいですけど触られたら触られた感を感じるのが早くて、さらにその触れた場所とかはちょっと敏感になりやすい!
ってことです。
凄く簡単に言うとね。
さらに強い刺激を入れて、圧覚としての感覚が働いた場合や、
「針で刺す」みたいな組織損傷を伴う刺激は
侵害受容器と言う痛みの感覚を引き起こします。
→つまり痛覚(痛み)
痛覚の受容器は刺激を受けて反応するのに、
ある一定の強さの刺激(閾刺激)を入れる必要があるんです。
弱ければ反応しない。
その刺激が強くても一定の刺激以上の反応を起こすことが無い。という謎の性質があります。
つまり、刺激は最低限、組織の損傷を起こさないに入れないといけないし、
どの感覚神経にどのよつな刺激を入れるのかという考えを持つ事がめちゃ重要です。
と、いうことで
我々セラピストはヒトの体を触れて施術を行う時、
アプローチを行なっている筋組織で起こる変化だけではなくて、
そこで発生するであろう、感覚刺激が
脳へ伝達して、それが反応として組織に帰ってくると言う事実を認識しなければなりません。
(ここちょっと難しいですね、、、)
また、圧覚なども正しい圧で入れないと
それは痛み(嫌な痛み)になりかね無い。
慢性的な疼痛は神経の伝達速度が遅いんです。
触・圧覚の刺激によって
ある程度抑制されるという説があります、
※ゲートコントロールと言われます。
痛みのある部位に対し必要以上な圧などを加えずとも
さする、撫でるなどでも原理的には疼痛抑制に働くという事なんです!
原理的にはね。🤔
ヒトに与える感覚刺激によってこれだけ多くの情報、反応、変化があるとさすがにヒトに触るのが怖くなる時もあります。
私もまだまだ未熟ですが、ヒトに触れるその手で、あらゆる情報を拾い
また、その手で起こせるあらゆる反応を考え、選び、患者さんのために尽くしたいと思います。
またこういった、知識の幅を広げるnote、
ちょっと同じ業界向けの発信をしていきます。
良ければいいねだけしていってください笑
それではまた次回!
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