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ウイポ10 2024 系統確立プレイ #12


1993年

久々に滅亡系統がない年明けを迎えました。これまで5~6年、1月1週に年表を確認すると何かしらの系統が滅んでいたので少し新鮮です。とはいえ既にエクリプス・ロイヤルチャージャー・トウルビヨンは後継種牡馬を失っており、現役馬が引退した時点で親系統ごと滅亡する運命にあります。ファラリスも後継がいないのですが、折角のSP系なのでシャムのラストクロップから唯一の牡馬を確保しました。

因子が2つ付くSP71まであと少し

確立渋滞期に入ったこともあり、自家生産は優秀な牝馬の確保にあてているため国内の牡馬は小粒で史実馬に負け続けています。本格化したメジロマックイーンやサクラバクシンオーに蓋をされてマイル路線くらいしか安定して勝てる重賞がない状態。次の日本型確立はサクラユタカオーかブライアンズタイムまで間が空くので微妙に暇ですが、かといってダンシングブレーヴとかの産駒を走らせすぎると確立時期がずれるのでそれはそれで困ります。

新人騎手を乗せても普通に無双している

種付けはケーニッヒスシュトゥール・プライヴェイトタームズ・フォーティナイナー・インイクセス。こんなに早くからフォーティナイナーを付けているのは地域12%で親化したいからなのですが、日本だとヘイローが、米だとストームキャットが被るので早まった感もあります。シアトリカルにしておけばよかったか。

ついに競争寿命が尽きたヴィンテージクロップに代わり、本格化したアイルトンシンボリを欧州長距離路線に投入。若手騎手を乗せて3000m級重賞をひたすら勝ち、長距離Bになったら別の騎手に変えていきます。国内の長距離重賞は菊花賞を含めても5つしかないので、こうでもしないと長距離を勝てる騎手は育ちません。

春天とメルボルンの2勝で長距離Bに

ケーニッヒスシュトゥールの重すぎる芝適正に頭を悩ませつつ、過剰生産のミスワキ産駒を適当に走らせていたら一年が終わりました。芝が重すぎる馬と軽すぎる馬が同時に欧州に突っ込まれているので取りこぼしが非常に多いです。ミスワキを米国確立にすれば簡単なのですが、母父としてガリレオを出した馬が野芝適正は流石にないでしょう。

年末処理でミスワキ産駒の大半を引退させます。リヴァーマンが欧州4.8%ありますが、確立するとミスワキを弾き出してしまうためパラダイスクリークを塩漬けにしてギリギリまで遅らせています。プライヴェイトタームズを一度引退させてPrivate施設に回収し、国内のミスワキ種牡馬を2頭欧州に送りました。

輸入種牡馬はオペラハウスとコマンダーインチーフを購入。オペラハウスはサドラーズウェルズ世界系統化に使います。本気で挑戦するかはまだ決めていませんが、金お守りも資金も有り余っているのでいざというときの準備はしておきます。コマンダーインチーフはダンシングブレーヴ確立の鍵で、幼駒から持っていなくてもここで買えるので便利。

93年末の系統確立はヘイローとブラッシンググルームです。

ヘイロー系確立

ヘイロー系が確立。世界2%(米国型)、SP系。

母系からのSP系アシストは案外強力

『10』ではスタミナ因子からST化していた大種牡馬。今作ではファラリス由来のSP系です。晩年の産駒が多く収録されており、Private化すれば自家生産なしで確立できます。

92年末の引退時にPrivate施設に回収。直仔のサニーズヘイロー・サザンヘイロー・ジョリーズヘイロー、孫世代からディスパーサル・ディアブロ・デヴィルヒズデューをエディットして米国で走らせました。ライブリーワンは種牡馬として登場するため、例のごとくサブパラをフル強化しています。

直仔サンデーサイレンスが日本で親系統まで行く上、それ以外の枝は大して伸びません。ヘイロー未確立でもSSは固有SP系なので、一見すると確立のメリットはそれほど大きくないように見えます。ただヘイローはBMSとしても優秀で、ラーイ・マキャヴェリアン・シングスピール・キングヘイローらを出しています。これら産駒が確立で強化され、マキャヴェリアンとシングスピールに至ってはSP化可能。優秀な牝馬も多く収録されていて、確立の価値は十分あると思います。

サンデーサイレンスともう一系統を確立するか、サンデーサイレンス確立を遅らせて日本12%に達すれば親系統に昇格できます。伸びる分岐がデヴィルズバッグくらいなのでもう一系統立てる場合はこれでいいでしょう。今回は確立枠を節約するため、非サンデーの系統も含め日本に種牡馬を集めて12%昇格を狙います。

ブラッシンググルーム系確立

ブラッシンググルームが確立。世界2%(欧州型)、SP系。

SP因子をぶった切るのは昔からの伝統

『9 2022』からレッドゴッドの確立により無系化し、プレイヤーの怨嗟の声を集めた系統。今作では73年シナリオのみSP系に戻りました。

レッドゴッド確立の過程でブラッシンググルーム本体を所有。また直仔からラナウェイグルーム・クリスタルグリッターズ・レインボウクウェスト・キャンディストライプス・ブラッシングジョンをエディットし、欧州で種牡馬入りさせました。

ブラッシンググルーム本体は90年に一旦手放し、引退したところをPrivateに回収。レッドゴッド確立に必要だっただけで、自身の確立だけを考えるなら幼駒から所有する必要はありません。史実馬が多いのでPrivateに入れておくだけで自然確立しますが、欧州生産でも日本に輸入される馬やアメリカで走る馬が多く、野芝適正になる可能性も。確実に洋芝で立てたい場合は今回のように産駒を欧州で走らせるところから手を入れたほうがいいです。

日本と相性の良い系統で、母系に多く入っているため、洋芝確立で孫世代の走れる芝が広がります。今回は先にレッドゴッド→イエローゴッドと立てているのでナスルーラから離脱することもでき一石二鳥。気性難因子も削除されて使い勝手が非常に良くなりました。序盤から手間を掛ける必要はありますが、それに見合った価値のある血統だと思います。

名牝ハルーワスウィートの祖母

後継はレインボウクウェストかナシュワンが大手。どちらもST化するので、SP維持ならヘイロー確立の上でラーイを使うといいでしょう。孫世代以降が先細りなので、父系を繋ぎたければ自家生産が必要。合わせる牝馬の血まで含めてここまでの積み重ねが試されそうです。

ちなみに確立自体とは関係ありませんが、なぜかレッドゴッドの親昇格が行われず来年に持ち越されました。レッドゴッドは直仔種牡馬がもういないため滅亡寸前で、早めに昇格してくれないとまずい状況。どんな仕組みで昇格が先送りにされるんでしょうね。

ヘイルトゥリーズン系昇格

ヘイルトゥリーズン系が親系統に昇格。

親の顔くらい見た光景

ロベルトとヘイローの二系統確立による昇格。ロベルトの引退年がずれたことで早期確立の必要がなくなり、昇格の難易度も下がりました。

ロベルトはPrivateに回収するだけでいいので非常に簡単。ヘイローはPrivate込みでも割と引退が近いのが難点ですが、史実馬の数は多いので十分間に合います。総じて確立は楽な方であり、手間がかからない割に箱庭に与える恩恵も大きいです。

親化によりターントゥと分離するため、サーゲイロードとの併用が効くようになります。例えば昨今BMSとして活躍するキングヘイローはターントゥが3本入っており(ヘイロー・ドローン・サーアイヴァー)、ヘイルトゥリーズンが昇格していないと血脈活性化配合すらまともに成立しません。ターントゥ系は日本競馬にかなり食い込んでいるため、親化で配合が楽になる組み合わせは意外にも多いです。

10年もしないうちに日本国内はヘイルトゥリーズンで溢れかえり、あらゆる配合に支障が出てきます。サンデーの親化を待つだけでなく、可能ならロベルトも親化して早いうちから4*3インブリードと血脈活性化を両立できるようにすると効果的です。

1994年

前年の有馬記念を制したトウカイテイオーがクラブ牧場で種牡馬入り。柔軟が成長して3000mを走れるようになっていたので堂々の無敗三冠馬です。ST系維持にはスタミナ因子が必要なのですが、因子構成の関係で勝負根性が出やすいため抽選がものすごく大変でした。

子出しは低いが爆発力は出る。肌馬で補うべし

今年はクラブに突っ込んだナリタブライアンのクラシック。ちょうど確立の谷間でミドルディスタンスの馬が禄にいないこともあり、21年目にして初めて自己所有馬が国内牡馬クラシックに不参加でした。主戦が新人の四位騎手なためかブライアンは成績が不安定で、ホープフルを僅差で落とすなど惜敗続き。大丈夫かと心配していましたが、皐月賞で本格化した後はさらっと三冠+有馬記念を獲っていました。

種付けはサクラユタカオー・トウカイテイオー・ダンシングブレーヴ・シアトリカル・フォーティナイナー。2007年にシアトリカルを立てたいので、それより先にダンシングブレーヴを立てておく必要があります。ルドルフはある程度牡馬を作ったのでテイオーに交代。子出しは親子で五十歩百歩ですが、テイオーはノーザンダンサーの金因子があるので爆発力が嵩増しされるのが嬉しいです。

欧州でアルザオ産駒が種牡馬入り待機で渋滞中。既に地域5%ぶんを確保しているのですが、生年の早いミスワキが先に確立します。未だ親化していないミスプロを米12%で昇格させたいのですが、確立処理は子系統→親系統なので、年上の馬の確立→ミスプロ親化→ミスワキ確立の順序で処理する必要があり、来年はアルザオを立てる隙がありません。

ブライアンとバクシンオーが他馬を薙ぎ倒すのを眺めつつ、繁殖用の牝馬を史実調教でちまちま鍛えたりサクラユタカオー産駒の短距離馬で豪州を空き巣していたら一年が終わりました。今年は本当に何もしていません。欧州にアルザオの、米国にはクリスエスの架空馬がものすごい数溜まっていて、早く放出したいところ。

年末処理ではプライヴェイトアカウントとミスワキの産駒を放出し、種牡馬枠が埋まらない程度にアルザオの架空馬も種牡馬入りさせます。輸入種牡馬からフォーティナイナーを購入し即座に米へ返送。Privateは架空馬を入れました。シャーリーハイツの引退年ですが、今作では幼駒から所有できるので収容の必要性は低め。

94年末の系統確立はリヴァーマンとダンジグです。

リヴァーマン系確立

リヴァーマンが確立。欧州5%、無系。

折角のST系だがここは引き継がない

種牡馬として非常に息が長く、90年代に入ってからの史実馬が豊富。孫世代まで使えば自家生産なしで確立できます。

リヴァーマン直仔からルション・リヴリア・ラヒブを所有。またベルマンを日本輸入時に購入し、欧州へ送り返しました。さらに孫世代のプラウドアイリッシュ・パラダイスクリーク・ナリタタイシン・メイショウレグナム・ヴィンテージクロップを所有。すべて欧州に集めています。

他にもイグジットトゥノーウェア・ブリーフトゥルース・ノーマンペンタカードらが使えますが、全て満額種牡馬入りさせると明らかに過剰なので、世代ごとに取捨選択するといいでしょう。個人的にヴィンテージクロップは非常におすすめ。史実騙馬のため所有しなければ種牡馬入りせず、またST100で晩成持続の超長距離砲なので新人騎手の教習車に最適です。

リヴァーマンの種牡馬引退は95年末。94年末にパラダイスクリークとブリーフトゥルースが確定で種牡馬入りするので、所有しなくても環境次第では自然確立の目があります。とはいえミルリーフより条件は厳しい印象で、ベルマンとリヴリアの早期引退が痛いため、このあたりをプレイヤーが保護すればあっさり立ちます。

ミルリーフと併せてのネヴァーベンド昇格は『8』時代からの鉄板ムーブ。折角のST系を非ST優先継承で吹き飛ばしますが、それでもナスルーラ離脱の利点の方が大きいです。母系に入って出した活躍馬がことごとく繁殖馬として失敗、現在では牝系においても衰退していますが、逆に言えば2010年代以降の主流血統と被りにくいのはメリットです。

プリンスローズが初期親系統の今作では血統構成が非常に良くなり、SP因子大活性も確定なので、無系を補って余りある優秀な血統になっています。確立前ならST昇華配合が使えるため、柔軟性の底上げも可能。実働期間が長く種付けする機会は多いので、繁殖牝馬をたくさん作っておきましょう。

レッドゴッド系昇格

レッドゴッド系が親系統に昇格。昨年末に条件を満たしたはずが、なぜか一年遅れました。

イエローゴッドを立てる機会はあまりない

イエローゴッドとブラッシンググルームの二系統確立による昇格。73年シナリオではレッドゴッドの、84年シナリオではイエローゴッドの確立に時間的余裕があまりなく、どちらのシナリオでもなかなか難易度が高いです。

レッドゴッド系の勢力は大半がブラッシンググルームを通るので、非ブラッシンググルームで一系統立てればいいのですが、まともに牡馬が収録されているのはイエローゴッドだけ。他の選択肢はほぼ無いので、早めに自家生産してブラッシンググルームの支配率が伸びきらない80年代のうちに立てておきましょう。

金因子にスピ一個はかなり見慣れない構成

ブラッシンググルームの後ろにもう2系統連続確立する手もありますが、ナシュワン→バゴかレインボウクウェスト→サクラローレルかキャンディストライプス→ルロワドサニモーか……とどれもパッとしません。これらの馬が好きな人はどんどん生産して伸ばせばいいのですが、親系統を増やしたいだけの人の場合、これらの馬の自家生産をするのは労力に結果が見合わないと思います。

90年代以降のナスルーラ系はほとんどレッドゴッドかネヴァーベンドの分岐で、ネヴァーベンドは親化が簡単なので、実質的に現代ナスルーラ=レッドゴッド。レッドゴッドを昇格できればもはや親ナスルーラは無いも同然で、配合に煩わされることはありません。序盤に少し無理して頑張れば後半に報われる、受験勉強みたいな系統なので、地道にコツコツ頑張りたいですね。

ダンジグ系確立

ダンジグが確立。世界2%(欧州型)、SP系。

母父テディ系のSPが強すぎる

放っておいてもこのくらいの時期に確立条件を満たしますが、ダートや野芝マイラーが多いため自然確立の場合はだいたい米国型。今回は欧州型で立てたかったので史実馬を欧州に集めています。

チーフズクラウン・ポリッシュプレジデント・デイジュール・アジュディケーティング・ルアーを所有。ダート馬もいますが、芝◎にエディットしています。どの馬も素のスペックは高いので、欧州で満額種牡馬入りしました。グリーンデザートは寿命が大幅に伸びており、収録済み産駒も増えたため勝手に支配率が上がるので完全ノータッチです。

確立させない方が難しく、自力で親化まで行くばかりか派生の親系統を2本出す欧州ノーザンダンサーの最大手。母系に入っても優秀で、テディ由来のSP系をそこら中にばらまきます。野芝適正で確立すると母父ダンジグの馬は芝適正が軽くなりすぎるので、洋芝で立てるほうが繁殖面の使い勝手はいいです。一方で豪州デインヒル系を主力にする場合、芝が合わずに成績が悪化しがちな点は要注意。

特に介入せずとも自力で親化する上、デインヒルとグリーンデザートは自然確立から昇格まで見えています。第三の分岐であるウォーフロント系も収録馬が増えてきており、今なお利用価値に富む系統です。ダンススマートリーやアメリフローラなど繁殖馬も名牝揃いですが、あらゆる場所に血が浸透しているので、インブリードには気をつけましょう。

ネヴァーベンド系昇格

ネヴァーベンド系が親系統に昇格。

非常に見慣れた光景

ミルリーフとリヴァーマンの二系統確立による昇格。どちらの系統もうまくすれば自然確立も見えており、本体であるネヴァーベンドさえ立ててしまえば親化はとても楽です。

77年のPrivateにネヴァーベンドを囲いさえすれば、後は強力な史実馬を使ってリミットまでに2系統を立てるだけ。逆に言えば、77年に別の馬をPrivateに入れる場合は昇格不可能です。幸いにも引退がバッティングする有力馬はロレンザッチオやジンギスカンくらい。1頭までならDLCで回避できますし、そうそうネヴァーベンドが立たないという事態は起こらないでしょう。

ネヴァーベンド系は母系に入ってとにかく強く、ミドルディスタンス以上の活躍馬を大量に輩出しています。ミルリーフはST、リヴァーマンはSPの大活性が産駒にも受け継がれるため、筋の通った牝系を構築しやすいのが特徴。ミスプロやダンジグの影響で短距離偏重になりがちなプレイヤー牧場の牝系を矯正するにもうってつけです。

ネヴァーベンドまで片付けばナスルーラ解体は一段落ついているはず。その先はいよいよノーザンダンサー、そしてミスプロが待っています。ここまでに作り上げた多様な血統プールを総動員して挑んでいきましょう。

残存する親系統ナスルーラ。種牡馬はたった4頭

今回はここまでです。次回は96年。

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