ウイポ10 2024 系統確立プレイ #4
1977年
牧場の初年度生産馬が4歳になり、ステータスの足りない馬や晩成馬も成長してぼちぼち活躍できるようになってきます。また種牡馬が揃ってきて種付け料収入が入り始め、牧場の拡張が本格化してきました。このくらいの年代が一番楽しい気がします。
クラブの資金が溜まったため、昨年末にクラブ牧場を開設。高額種牡馬を軒並み押し付けてクラブに巨額の負債を抱えさせ、その後一ヶ月に10億ずつ融資することで実質的に無料で種牡馬移動を行えます。この融資返ってこないんですけど……
本格化したグリーングラスが春古馬三冠を達成。インターメゾにリーディングを獲らせるため、積極的に国内GIを荒らしています。初年度にダーリングヒメを買ってプレイヤー牧場で生産しているので自家生産馬扱いになり、優秀生産者賞もついてきますし、牧場長も物凄いスピードで育ちます。国内で暴れさせる馬は母馬から自牧場で持っておくと何かと有利ですね。
一方8月の米国2歳戦。虹色アイコンに嫌な予感を感じて中を見てみると……
いきなりアファームド対アリダーの怪獣大戦争が勃発。所有枠がカツカツすぎるのと、古馬戦になれば仕上がったシアトルスルーで抑えられるので所有しなかったのですが、同期にとってはクラシックを全て持っていかれる恐怖の2頭です。今回はソースボートを最強格にエディットしているので、この3頭で勝ったり負けたりしながら延々と世代戦を蹂躙していきます。
種付けはギャラントマンとルファビュルー(+アレツ)。ギャラントマンは今年がリミットです。レッドゴッドを親化したいので欧州でイエローゴッドを付け始めていますが、爆発力の出る繁殖の大半にナスルーラが入っているためインブリードが多発しています。
年末処理ではホーンビーム系の架空馬で成績の良いものを引退させ、欧州に非ナスルーラの牝馬を供給。セントクレスピンを欧州に、ラバージョンを米国に送りました。またネヴァーベンドをPrivateに回収。ホーンビーム直仔のクロードが引退しているので本当はこちらを取りたいのですが、ナスルーラ離脱の利便性には代えられません。
77年の系統確立はナシュアとフォルティノです。
ナシュア系確立
ナシュアが確立。米国5%、SP系。
ゲーム開始時点で米国に3%程度の支配率があるため、CPU生産馬の引きが良ければ77年に確立できます。丁度77年末に引退ですが、失敗してもPrivate化でリカバリーは可能。とはいえ引退時点で25歳のため回収しても3年しか猶予はありません。保険として74年産の牡馬を何頭か持っておくといいです。
スペシャル種牡馬からバグドを導入。76年に種牡馬として湧いてくるモシートガワポは84年シナリオの種牡馬リストに載っているため、エディット強化して種付け料を1000万程度まで上げられます。加えて初年度に米国で生まれる当歳の牡馬を全て買い、可能な限り高額で種牡馬入りさせて米国に集めます。米国全体の種付け総額とナシュア本体の種付け料によって支配率が大きく変わりますが、目安としては満額2頭必須でプラスアルファがあれば安定といったところ。CPU生産馬の性別と能力はランダムなので、運が悪いと牡馬が足りず確立できないこともあります。
ナシュアの直系は南米で大発展しましたが、ウイポには影も形もないためかなり不遇。BMSとして優秀で、ミスタープロスペクターとロベルトの母父になっています。ミスプロやロベルトからわざわざ自家生産することはあまりないので、真価を発揮するのはこれらの馬の産駒を自家生産主力で確立するとき。具体的にはミスワキやクリスエスです。後継が少ないため父母が零細化し、完全型活力補完が成立しやすくなります。
架空牝馬にも優秀な馬が多数いて自家生産の助けにもなりますが、ナスルーラ直仔でインブリードの危険がつきまとう上に親化離脱は現実的でない等、立ち位置がネヴァーセイダイと一緒なのが困りもの。ネヴァーベンドやプリンスリーギフトを分離した後であれば使い勝手も良くなります。2000年頃までは滅びないので、保護は考えなくともよいでしょう。
フォルティノ系確立
フォルティノが確立。世界2%(欧州型)、無系。
引退は79年ですが、最速で77年に確立可能。こちらもCPU生産馬の引きに左右されますが、開始時点で欧州にカロが種付けされた牝馬が多数いて牡馬の数が十分に確保できるため、ナシュアほど難易度は高くありません。
ロングファスト・ダイフクミツ・ミヤジマレンゴ・ジョンティオンブルをエディット強化。他に架空馬が3~4頭必要になりますが、最速確立でないならシルバーネロやクリスタルパレスが使えます。日本型で確立したいならすべて日本で走らせ、欧州型の場合は76年生まれの牡馬をできるだけ欧州で種牡馬入りさせればいいです。カロとノーメルシーの種付け料が鍵になるので、これらの産駒は父の繋養地域で走らせましょう。77年末にカロは欧州から米国へ移動するので注意。
グレイソヴリン系は基本的にマイナーで、特に日本国内だとトニービンが輸入されるまではほとんど競合せず、欧州でも繁殖牝馬にはあまり血が入っていないため使い勝手が良いです。父系を伸ばしたいなら日本型で、母系に入れたいなら欧州型で確立すればいいと思います。
後継はカロのラインが北米で複数に分岐します。ウイポ的な本命枠のコジーンは後が続かず衰退、アンクルモーは状況次第では自然確立も視野に入りますが、世代を重ねすぎてグレイソヴリン由来の因子はほぼ消えるので配合的な旨味は薄いです。国内ではシービークロス→タマモクロスのラインがあり、ST系にできますが、こちらも後継がいないので維持するのは少々手間かもしれません。
フリゼット名牝系昇格
フリゼット系が名牝系に昇格。またしても時報の予感。
シアトルスルーやミスプロ、ダリアといったゲーム開始直後に大暴れする馬が属しているため、9時代より早く昇格します。ネヴァーベンド早期確立に有用なキャタオラやアカマスもフリゼット系なので、このあたりを米国で無双させている影響もありそう。所属牝馬が多いので爆発力が上がってありがたいです。
1978年
資金面に余裕が出てきたため、ようやく海外牧場の種牡馬施設や育成場を拡張し始めます。幼駒のサブパラが育っていないと惜しい2着が多発するため育成場の重要度は意外と高いです。引き継ぎでほぼ完成した状態から始める国内牧場ではあまり実感できない部分ですね。
74年に種付けしたギャラントマン産駒は今年がクラシック。父馬を芝◎にエディットしたので芝も走れるようになっていますが、父の成長型は持続なのに産駒は成長力のない早熟馬が多いです。スピードこそ十分あるもののパワー不足で坂が苦手、逃げか追い込み馬ばかりと脚質も極端。平坦な地方ローカルは荒らせても中山や東京ではさっぱり走りません。ギャラントマンはウッドマンだった……?
5月、種付けはイエローゴッドとセクレタリアト。ダマスカスとパーソロンを保険として付けたほか、繁殖牝馬づくりとしてネヴァーベンドも何頭か付けています。ところで牧場長がしきりにクラウンドプリンスを推してくるのですが、衰退どころか多分あと10年くらいで大流行するんじゃないですかね(クラウンドプリンスはレイズアネイティヴ産駒)。
欧州ではエディット強化したトライマイベストが無敗の欧州三冠を達成。米国ではアファームドが三冠を獲ったものの、それ以外の全ての重賞で2着に敗れる珍記録を作っていました。国内リーディングは無事ギャラントマンが首位に立ち、インターメゾが猛追する状況で一年が終了。
年末処理ではミルリーフ系の史実馬をすべて引退させます。サウジやドバイで勝ちまくり経営を支えてくれたフジノパーシア、牧場の初年度生産馬として躍動したグリーングラスがここで引退し、開始初年度から走っていた顔ぶれは完全にいなくなりました。
輸入されてきたゼダーンを欧州に送り返し、ついでにタイテエムも欧州へ。ダンテ系保護のためにハンターコムも確保。バックパサーをPrivate施設に回収します。クラブ牧場を拡張して牝馬の枠が増えたので、欧州牧場にいたナスルーラを含む牝馬を全て交換し、イエローゴッド全力生産の体制を整えておきます。
78年の系統確立はレッドゴッドとファバージです。
レッドゴッド系確立
レッドゴッドが確立。欧州5%、SP系。
引退年は78年、最速確立も78年(77年は検証していませんが多分無理)。この年までに種牡馬入りできる史実牡馬が4頭、後継種牡馬が1頭いるため、エディット強化によってかなり支配率を上げられます。ただし最速確立を安定させるには架空馬が1頭必要。プレイヤーによる種付けは間に合わないためCPU生産馬の性能次第となり、確立に運が絡みます。
史実馬からサンフォードラッド、ネビオロ、ベイラーンをエディット強化。ブラッシンググルームは元の性能が高いですが、競争寿命に不安があるので成長型だけでも弄っておきたいです。サンフォードラッド以外は所有できるので欧州で満額種牡馬入り。サンフォードラッドとイエローゴッドは初年度の年末に輸入されるので、買っておいて欧州に送り返します。サンフォードラッドの成績次第では購入時に凄まじい額を要求されるので、資金不足に注意してください。
架空馬については、セントアルファージとレッドゴッドを受胎した牝馬が欧州に何頭かいます。78年末の確立を目指す場合、73年及び74年の4月で牡馬が最低1頭生まれていないとほぼ確立できません。しかし73年時点では国内にレッドゴッド系種牡馬は一頭もおらず、プレイヤーによる生産は不可能。よってCPU生産馬で牡馬が生まれることを祈り、いなかった場合は最初からゲームをやり直します(海外繋養の繁殖牝馬の性別決定乱数にセーブ&ロードで介入するのは、海外牧場が存在しない1年目だと現実的ではないため、始め直すしかない)。欧州で重賞をひとつでも勝たせ、可能な限り高額で種牡馬入りさせましょう。
レッドゴッド系は『9 2022』から登場。これまでナスルーラ由来のSP系だったものが無系で確立済みとなり、テイエムオペラオーやマヤノトップガンなど数多の子孫からSP系を奪い去って阿鼻叫喚の惨劇を齎したのは記憶に新しいです。今作ではファラリスがベンドアから独立し、さらにSP系のため両親SP、気性難因子も削除とかなり優秀になりました。
ナスルーラ直仔のため7~80年代ではインブリードだらけで非常に使いにくく、サブパラや成長型も難があるので、繁殖牝馬の父としては不向きな種牡馬です。確立の意義は将来的なナスルーラ離脱の布石ということになるでしょう。ブラッシンググルームは所有さえしておけば自然確立するので、その子孫と連続確立を狙うか、もう一系統立てることで親化できます。史実牡馬が6頭いるイエローゴッドが最有力です。
また、78年に欧州型で最速確立することで、下で詳述するナスルーラを世界系統に昇格させるための条件『芝適性欧州型の子系統』を得られます。人によってはこちらのほうが重要かもしれません。
ナスルーラ世界系統昇格
ナスルーラ系が世界系統に昇格。確立地域の内訳はネヴァーセイダイ・プリンスリーギフト・テスコボーイが日本、レッドゴッドが欧州、ナスルーラ・ナシュア・ボールドルーラーが米国。
ゲーム開始時点で本体のナスルーラに加えてネヴァーセイダイ・プリンスリーギフト・ボールドルーラーがあり4系統なので、2系統足せば6系統になります。ボールドルーラーの親昇格による離脱は未介入だと79~80年頃で、離脱されると米国の支配率が足りなくなって世界15%を満たせないので、世界系統化のリミットも80年頃。そこまでに2系統を確立し、かつ1系統でも芝適性欧州型で確立すれば昇格条件を満たします。
80年までに確立できるナスルーラの子系統はテスコボーイ・ファバージ・レッドゴッド・ナシュア・ネヴァーベンド。このうちテスコボーイとナシュア以外は欧州型にできます。後は確立順序のパズルを組み立てるだけ。
今回のプレイでは、最も早く確立できるテスコボーイを76年に立てました。ファバージは最速で77年に確立できますが安定しないのと、プリンスリーギフトが親化して離脱してはいけないので、レッドゴッド以降に確立するように調整。残りはすべて最速確立です。
確立プレイのような苦行をせずに世界系統だけ目指したい場合、テスコボーイを77年か78年にトウショウボーイまで使って確立し、ネヴァーベンドを79年に欧州型で確立すればいいでしょう。米国競馬に未介入だとボールドルーラーが79年に離脱する可能性が高いので、シアトルスルーあたりを所有して日本か欧州に逃がしておくと早期離脱を妨害できます。
一旦昇格してしまえば後は好きなように解体可能。プリンスリーギフトとボールドルーラーが離脱すれば日米の配合はぐっと楽になります。ネヴァーベンドとレッドゴッドも手を入れてやれば90年代半ばには親昇格可能で、そこまでいけば希少となった親ナスルーラの再利用も可能となり、配合の自由度は無限に広がるでしょう。
ファバージ系確立
ファバージが確立。世界2%(欧州型)、ST系。
最速で77年頃から確立できますが、架空馬が大量に必要になります。史実馬も絡めてある程度低負荷を目指すなら、78年以降の方がいいでしょう。
史実馬からホシバージ、ヤマニンファバー、ベル、ハードバージ、オープンファバーをエディット強化。このうちベル以降は欧州で走らせています。開始時欧州所属で現役のジャコメッティもエディットしたのですが、今回は成績が悪く種牡馬入りしてくれませんでした。ほかにCPU生産の架空馬から3頭種牡馬入りさせています。
芝適正が日本型と欧州型どちらになるかは、プレイヤーの介入に左右されるところが大きいです。今回は欧州に種牡馬5頭、種付け料合計6500万で欧州型になりました。79年以降の確立の場合、輸入されてくるラインゴールドの送り返しや産駒であるノワールエトールのエディット強化と活躍で欧州の支配率を上げられます。ほぼ毎年牡馬が1頭以上収録されており、78年生まれのアグネスベンチャーあたりまで所有すれば10頭を超えるため、史実馬のみで確立可能です。
テスコボーイと合わせてプリンスリーギフトを親化でき、ST化による差別化もできているため、ウイポ的には非常に優秀な種牡馬です。プリンスリーギフト×ハンプトンなので、父ファバージの繁殖牝馬は欧米の主流血統とまったく競合しません。ST箱庭なら後継を繋いで良し、そうでなくとも牝馬を海外に持っていって零細血統の竈馬にすれば良しと無駄がないですね。早く立てすぎるとナスルーラの世界系統昇格前に離脱してしまうので、確立のタイミングには注意しましょう。
ちなみに今回、テスコボーイが確立済みでファバージが確立したにもかかわらずプリンスリーギフト系は親化しませんでした。順番としてはレッドゴッド確立→ナスルーラ世界昇格→ファバージ確立なので親化してもよさそうなものですが、世界系統に昇格した年はその系統から親系統が離脱できないようになっているのでしょうか。いまいち処理順序が掴めないですね。
今回はここまでです。次回は80年まで進めたら書きます。