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ウイポ10 2024 系統確立プレイ #13


1995年

95年は日本競馬にとってある種の節目となる年でした。サンデーサイレンスの初年度産駒がクラシックを迎え、その成績でもって父の圧倒的な遺伝力を見せつけたのです。ゲーム内では流石に13年連続リーディングとは行きませんが、それでも史実馬の層の厚さで国内レースをガンガン獲られます。

零細血統のSSが拝めるのは今年まで

今回はサンデーサイレンスの世界系統化を目指し、産駒を5系統確立する予定です。今のところ考えているのはステイゴールド・スペシャルウィーク・ゴールドアリュール・ハーツクライ・ディープインパクト。この箱庭ではサーアイヴァーもフォルリもカラムーンも立てていないため、この5頭はすべてSP系になります。多様性皆無ですね。

折角ルファビュルーを立てたのだし本当はフジキセキも確立したいですが、ここは我慢。とはいえ因子は2つつけたいので買ってクラブに入れておきました。朝日杯・皐月賞・NHKマイルと3勝して因子2個が確定したら即引退。3歳で引退すれば史実馬ロストは免れる救済措置があるのが嬉しいです。本当は2歳で引退できるのが一番なのですが。

9割がた勝負根性がつく

種付けはトウカイテイオー・サクラバクシンオー・ダンシングブレーヴ・シアトリカル・フォーティナイナー。ストームバードの親昇格のためにハーランを早めに付けたいのですが、フォーティナイナーと得意路線が丸被りなので、迂闊に併用すると悲惨なことになりそう。数年間お試しで何頭か付けてみたインイクセス産駒がわりと好調なので、毎年2頭有力馬を出すつもりで細々と牝馬を割り当てています。

インザウイングスの援護として国内で走らせたシングスピールがタヤスツヨシを粉砕し、なぜか菊をパスしたマヤノトップガンが秋天でジェニュインと好勝負を演じるなど、国内路線は史実ほどSS一強とはいえない状態。しかしこれはあくまで序の口で、来年はバブルとダンス、その次はサイレンススズカがいてさらにスペシャルですから、弾が尽きない種牡馬ですね。米国ではサンダーガルチが大暴れし、欧州はエルナンドとラムタラが怪獣大戦争していたので自家生産馬は芝短距離を空き巣するくらいでした。

年末処理は非常に細かい支配率調整を強いられています。アルザオの支配率が確立ギリギリなのですが、ラストタイクーンを早期に立てたいので引退馬はトライマイベスト系を優先。クリスエスとヌレイエフも秒読み段階、デピュティミニスターがあと一歩というあたりで、本格的に渋滞中です。

Private施設には自家生産馬を突っ込み、輸入種牡馬からデインヒルとオジジアンを購入。1年間のリース供用が輸入扱いになるのはどう考えても変ですが、確立プレイには嬉しい仕様。すぐさま欧州に送り返しました。

95年末の系統確立はプライヴェイトアカウントとミスワキです。

プライヴェイトアカウント系確立

プライヴェイトアカウントが確立。米国5%、SP系。

全身くまなく米国マイナー血統

ダマスカスの最有力後継。94年まで種牡馬を続けますが、確立渋滞期に入るため非所有だと確立があまり安定せず、所有した方がいいです。

ダマスカス確立の一環で本体をエディット強化し所有。素のスペックだとSP71でサブパラも微妙に足りておらず、因子を2つつけられません。史実牡馬産駒はすべて所有し、パーソナルフラッグ・プライヴェイトタームズ・ヴァレークロッシング・コーポレートリポート・ソウルオブザマターが種牡馬入り。アフタヌーンディーライツは92年生まれなので今回は間に合いませんでした。他に自家生産馬を4頭入れています。

ダマスカス後継の中でも一、二を争う(ウイポ的に)優秀な血統が魅力。ダマスカスがスピパワ因子になったためスピ因子の連続が確定しており、2つ目は高確率でパワーが抽選されます。ダマスカス×トムフールという零細確定の血統で、マイバブーとバックパサーを確立すれば種牡馬因子も十分に揃うため、ダマスカス直仔とはとても思えない爆発力と悪くない子出しで簡単に支配率を稼げます。

史実ではフィリーサイアーで、競争・繁殖両面で優秀な牝馬を出したことで知られました。GI競争を8勝し13戦無敗のパーソナルエンスンなど、GI勝ち牝馬を4頭輩出。ウイポではパーソナルエンスン・チャイムズオブフリーダムが子出し10に設定されています。ステータスも一流で、零細血統も相まって自家生産のお供に心強いです。

母系も零細なのがうれしい

後継は血統構成が優秀なプライヴェイトタームズが有力。母父がボールドルーラーなので、母ラフターをエディットして因子をつけ、次世代の血脈活性化配合が成立するようにしておきたいです。史実牡馬は2頭いますが母系が貧弱で子出しも低いため、自家生産で繋ぐとよいでしょう。

子出しは平均的だが因子の暴力で解決

ニジンスキー・ノーザンテースト・ダンジグ・サンデーサイレンス・ストームバードなどSP系大種牡馬の母系に潜むテディ系ですが、二世代経れば影響は消えるため、ゼロ年代に入ったあたりから急激に使い勝手が向上します。因子面での活力を保った零細SP系は貴重なので、母系から金因子を補充しつつ、末永く使っていきましょう。

ミスタープロスペクター系昇格

ミスタープロスペクター系が親系統に昇格。

昇格しないとかなり不便

米国12%による昇格。ファピアノ確立と離脱によって支配率が足りていないため、生産しすぎて余っていたミスワキ産駒を動員しました。

大前提として、ネイティヴダンサーが既に世界系統に昇格しているため、ミスプロを子系統に留めておく利点は消滅しています。そのため一刻も早く親化してほしいのですが、ファピアノが離脱したので米12%には支配率不足。また2系統確立の場合、ゴーンウエストが確立する05年頃まで待たなければいけません。

そこで今回は確立待ちのミスワキに着目。過剰生産で産駒がかなり余っていたため、種牡馬を米国に集めて無理やり米12%を達成。年2系統の確立の一枠目に入ってしまうとミスプロの親化前にミスワキが確立して支配率が足りなくなるため、年上のプライヴェイトアカウントを一緒に確立しました。これによりプラアカ確立→ミスプロ昇格→ミスワキ確立の順で処理されます。

今回のプレイはかなりイレギュラーな動きをしているため遅れての昇格。本来は86年頃に確立条件を満たし、92年頃には米12%を超えて昇格します。年上の馬を多く確立してミスプロ確立を先延ばしにしている場合、有り余る支配率を原動力にレイズアネイティヴを親化させていることも多いです。史実馬が非常に多いので、基本的には何もする必要はありません。

ノーザンダンサーをはじめ母系にネイティヴダンサーが入っている馬が結構多いので、昇格が遅れると配合面で色々と面倒なことになります(なったのでこんなことをしています)。90年代中盤にミスプロが昇格していない箱庭はそうそうないと思いますが、もし仮にそんな事態になったら、今回のように多少無理をしても早めの離脱に動いたほうがよさそうです。

適当生産の末路。未昇格だとネイティヴダンサー2本

ミスワキ系確立

ミスワキが確立。世界2%(欧州型)、SP系。

血統は最高レベル。本番は孫世代から

BMSとして最高レベルの成績を残したミスプロの3年目産駒。98年まで種牡馬をしているので所有しなくても確立は可能ですが、産駒収録済みの牡馬が少なく、ミスプロ直仔ということもあって産駒の種牡馬入りが不安定。札も安いので所有したほうがいいです。

今回はプレイを始めてから確立を決めたためノーエディット。欧州型で確立したかったので所有して欧州で走らせました。史実産駒はブラックタイアフェアー・ミシル・マーベラスクラウンを所有した他、牝馬のアーバンシーを所有して欧州でできるだけGIを獲っています。

凱旋門賞を勝ちGI馬を4頭産んだ超名牝

史実産駒だけでは全く足りないので自家生産が必須。早熟なしの野芝馬ばかり出てくるので気合を入れて大量に生産したところ、やりすぎて15頭も種牡馬入りし、世界3%を軽く超えてしまいました。まだマキャヴェリアンすら出ていない時期に生産したため欧州のミスプロ支配率が低めで、想像より種牡馬入りのハードルは低かったです。欧州に所属させて米豪のマイル以下芝GIで稼ぐパターンが多いため、路線がかち合う欧州の強豪マイラーを幼駒から買うなどして事前に間引いておき、配合では精神力の高い牝馬を優先して付けると効果的だと思います。

母父としてエルナンド・デイラミ・ガリレオ・ダラカニ・シーザスターズといった名馬を輩出。特にガリレオとシーザスターズが種牡馬として凄まじい良績を残したため、欧州競馬はミスワキの血に席巻されています。確立によりこれらの直仔までは強化されますが、確立地域によって走れる芝も変わる点は注意してください。

母父としての史実馬強化が主目的のため、後継は特に考えていません。19年産のテュネスが収録されているため、放置しても史実期間中は滅びないでしょう。ミスプロ離脱は現実的ではなく成長型やスペックも良くないので、繁殖に使うのはおすすめできませんが、確立の過程でどうせ大量に出てくるので強い牝馬を使ってみるのはアリかもしれません。

パシフィックプリンセス牝系確立

今作で初めて競走馬として登場した虹札牝馬、パシフィックプリンセスの牝系が確立。

前作でも確立できたのだろうか?

ビワハヤヒデ・ナリタブライアンの母パシフィカス、ファレノプシス・キズナの母キャットクイルと2頭の名繁殖を輩出し、日本競馬に大きな影響を与えた名牝。ファレノプシスはサードステージの母となるため、ゲーム上でも重要な血統です。

73年生まれなのでエディット強化して因子を2つ付け、繁殖入り後はひたすら牝馬を生産しました。パシフィックプリンセスは父ダマスカスなので爆発力は最低限出ますし、子出しもかなり高いです。史実牝馬はパシフィカスもキャットクイルも子出し10で、収録済み産駒も強いのでGI勝利数は簡単に稼げます。

3代連続重賞は架空馬だけで賄っている

大物こそ出していますが活躍馬の絶対数は少ないので、どちらかというと趣味の牝系です。子出しが高いので早いうちから強い牝馬を確保でき、それほど苦労しませんでした。登場から23年で牝系確立できているので悪くない水準ではないでしょうか。

今作ではトウカイテイオーの血統を伸ばし、サードステージも確立する予定なので、どうせなら完全体にしようと思い立って牝系確立にもチャレンジしました。収録馬が少ないので何もしなければ架空期間に入ってすぐ滅ぶと思いますが、良質な牝馬を作れているので勢いが続くうちは牧場の主力牝系として使っていこうと思っています。

1996年

オートで数年進めて様子を見ていたらフライバイナイト系からアルマームード系が独立してしまい、対処に追われています。新規牝系ならともかく、既存の大牝系から独立されてしまうと名牝系昇格ができなくなり、配合面でマイナスです。独立阻止には所属馬の重賞勝ちを減らすしかなく、牝系の活力が失われるのもマイナス点。このへんのシステムはもう少し改善してほしいのですが、10年以上このままなので望みは薄いでしょうか。

スインフォード・テディ・ハンプトンが滅亡。いずれも親化した子系統なので特に保護する必要はありません。本来のハンプトン系は史実期間終了直前くらいまで残っているのですが、現代まで残る唯一の枝であるズルムーが確立しているので消滅の憂き目に遭いました。ニックスもない廃れた血統は基本的に消滅するままに任せます。

シングスピールがサウジC・ドバイWCと連勝するも、国内ではエムアイブランらに負け越し。鞍上が新人の方のユタカだからでしょうか。強い史実馬にはルーキーを乗せて育てるのがこのゲームの定石ですが、SPが76あっても鞍上の腕一つでボロ負けするのでなかなか心臓に悪いです。

22歳でこの顔グラはどうにかならないのか?

種付けはフォーティナイナー・インイクセス・ホワイトマズル。トライマイベストが今年確立するので、血統改良のためにラストタイクーンを何頭か付けています。将来的に親化離脱する、零細気味で金因子が近いST系種牡馬は選択肢が少ないです。デインヒルやデピュティミニスターは流石にメジャーすぎますし。他の候補はブライアンズタイムくらい?

シンボリルドルフ産駒の自家生産馬が三冠を達成。成長型が遅めなのにホープフルを圧勝し、全ステータスがA以上です。トウカイテイオーも三冠を獲ったので、ルドルフは2頭めの三冠馬を出したことになります。まだ種牡馬の頭数は足りませんが、この調子なら10年以内に確立できそうです。

ナリタブライアンの2つ下の従兄弟。三冠牝系

年末処理はケーニッヒスシュトゥール産駒をすべて引退。めぼしい引退種牡馬はいないので自家生産馬をPrivateに入れておきました。輸入種牡馬はジョリーズヘイローを購入。種牡馬移動枠に思いがけず余裕ができたので、欧州にダンシングブレーヴを送っておきます。

96年末の系統確立はトライマイベストとヌレイエフです。

トライマイベスト系確立

トライマイベストが確立。世界2%(欧州型)、ST系。

一番難しいのはスタミナ因子の抽選

史実馬が意外と多いため自家生産なしで確立可能。ノーザンダンサー系の有り余る支配率で種牡馬入りが阻害されるため、産駒のいない史実馬は日本で走らせたほうがいいです。

本来のトライマイベストは確立無系。スタミナ因子を付けた場合のみST化しますが、本来はマイラーなのでスタミナ値は30しかありません。スタミナ因子を自前で獲得するには50以上必要なので、エディット強化する際にスタミナも忘れず弄っておきましょう。60くらいあれば安心のはず。

最低2つはサブパラがA以上でないといけない

あとは種牡馬入り時にリロードして粘り、スタミナ因子を引くだけ。海外所属馬に因子を2個つけるにはGIを6勝させる必要がありますが、所有しない場合のトライマイベストは欧州所属で3歳引退のため、ローテの関係で追加因子がつきづらいです(そもそもGIを6回走ってないことが多い)。『10』より前のトライマイベストは生年の関係で所有できなかったので、スタミナ因子付与には最強エディットの上でCPUのレース選択でGIを走ってくれるよう祈るか、ツールで因子を弄るしかありませんでした。今作では所有できるので因子付与が非常に楽になっています。いい時代になりましたね。

史実馬からラストタイクーンとワージブ、また2頭の産駒からマージュ・エズード・ビッグストーン・プレストシンボリ・オースミタイクーン・マホガニーをエディット強化し所有。オライリーが種牡馬として湧いてくるのでこちらも強化済み。ロイヤルアプローズとインディジェナスも所有しましたが種牡馬入り前に確立できました。史実産駒のいる馬は欧州、いない馬は日本で走らせ、ノーザンテースト確立後に種牡馬入りさせるといいです。

トライマイベスト系の本体。キングカメハメハの母父

トライマイベストは良血ながらさほど目立った実績がなく、全弟エルグランセニョールの方が注目されていた馬でしたが、子孫が種牡馬として大活躍。オセアニアに定着したラストタイクーン、欧州短距離で重賞馬を大量に輩出するロイヤルアプローズと、方向性の異なる2つの父系を形成しました。今回はこの2頭を確立し、トライマイベストを親化してノーザンダンサーから離脱させます。なお、ラストタイクーンはミルリーフからST系を引き継ぎますが、ロイヤルアプローズをST化できるのはトライマイベストからST化している場合のみです。

親化離脱およびST系獲得のための確立で、後継も史実馬で賄うので、自家生産はしていません。ノーザンダンサーが近すぎる上に親化まで時間がかかるので、牝馬の父にもあまり向いていませんが、バックパサーまで含めると種牡馬因子が6つある超良血なので、血統面が貧弱な牝馬を手軽に爆発力が出せる血統に改良したければ父として使う余地はあると思います。

種付けするだけで次世代が良血馬に早変わり

ちなみにトライマイベストは91年に日本に輸入されます。ST化を考える必要がないなら、現役の間は放置して輸入時に買うこともできます。買わないとたった1年で死亡するため、見逃さないように気をつけましょう。

ヌレイエフ系確立

ヌレイエフが確立。世界2%(欧州型)、SP系。

フォルリ確立の有無で系統特性をスイッチ可能

欧州マイルを中心に大物を多数輩出した名馬。何もしなくても大抵は自動確立しますが、同期のダンジグより確立時期が遅く、90年代終盤の確立渋滞で他の馬を弾き出すことがあるので、ある程度支援してタイミングをコントロールしたほうがいいです。

産駒の大多数が欧州で走るのに本体が米国所属という逆ストームバード型なので、所有して欧州に置いておけばほぼ間違いなく欧州型で確立します。今回は序盤の虹札が勿体なかったので本体はスルー。ソヴィエトスター・ジルザル・ポーラーファルコン・メンドシーノを所有して欧州で走らせ、確実に欧州型で立つようにしました。

ヌレイエフは同期のダンジグと共に大ブレイクしたノーザンダンサーの有力後継で、位置づけとしては欧州支部長でしょうか。マイル路線の大物を多数輩出し、日本にも多数の種牡馬が輸入されました。なぜか日本では父系がさっぱり伸びなかったものの、キングマンボ・ゴールドアリュール・ジャングルポケットらの母父として日本競馬に大きな影響を与えています。

GI10勝の超名牝ミエスク。キングマンボの母

過去作では無系でしたが、『9 2022』では母父フォルリの確立でST化するようになり、『10』からは固有SP系を獲得。SP系とST系どちらにも派生できるノーザンダンサー直仔という独自の強みを手に入れました。母系に入っている有力馬が多いため、影響範囲にある馬を把握したうえでフォルリを確立するかどうかを決めましょう。

ウイポ的にはノーザンダンサー直仔の有力種牡馬の中でも扱いにくいタイプで、産駒数こそ多いものの系統確立できるほどの勢力は少なく、親化が難しい系統です。今作では孫に当たるピヴォタルから先の収録史実馬が増えており、シユーニ産駒まで使えば確実に立てられます。そこで今回は、ピヴォタルとその次に勢力の大きいシアトリカルの二系統確立で親化を狙います。シアトリカルは割と種牡馬寿命が長く、非所有でも2007年まで引退しないので確立プレイにはありがたいですね。

ヒシアマゾン・コスモバルクらの父

今回はここまでです。次回は98年。

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