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ウイポ9 2022 系統確立プレイ#10
1986年
前年末にミスターシービーとシンボリルドルフが引退したことで、国内古馬王道路線は打って変わって混戦模様に。ダートではクラブに入れて放置していたカウンテスアップが本格化し、すべてのダート中距離GIを制覇する勢いで勝ちまくっています。
クラシックはダイナガリバーが三冠、メジロラモーヌが牝馬三冠を達成。ダイナガリバーはノーザンテースト確立のために所有していますが、ラモーヌの方はノータッチです。より能力値の高そうなプレイヤー産牝馬数頭をクラブ経由で刺客として送り込んだのですが、無駄のない特性に加えて鞍上が育ちきった河内騎手では流石に勝てませんでした。
欧州ではダンシングブレーヴが大暴れし、欧州三冠を達成。お誂え向きなことにこの年のWHCは凱旋門賞だったため、あっさりと勝っていきました。非所有ではありますが後々確立する予定の馬なので、WHC勝利による世界中での種付け&欧州三冠による三冠配合ボーナスは非常にありがたいです。
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北米芝路線で妙に所有馬とかち合う馬がいるなと思って探したところ、なんとAI生産のトウショウボーイ産駒がGIを3勝していました。日本国内の種付料ボーダーを下げるためにトウショウボーイを米国繋養にしていたのですが、こんなこともあるんですね。この馬は翌87年まで現役を続け、最終的にGI7勝(12-7-5-7、着外7回中4着4回)と凄まじい成績を残しました。プレイヤー所有馬も5回くらい負けています。強かったです。
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種付けはアルザオとデヴィルズバッグ。ヒズマジェスティ産駒の成績が思ったより悪いのでプレザントコロニー中心に切り替えたほか、リュティエ・ダンディルート確立のためにビゼンニシキを付けています。目指すはファーストサフィー再現です。
年末でラトロワンヌ系が名牝系に昇格。活躍馬が非常に多いので、特に何もしなくてもそのうち昇格します。
年末処理
シャーペンアップとクリスの史実産駒を引退させます。ニジンスキー系の支配率上昇も継続。ここから数年間は欧州中心の確立が続き、その後米国系のターンが回ってくる予定なのですが、既に欧州牧場の種牡馬枠がパンクしていて支配率の調整が大変です。
日本国内ではギャロップダイナらを引退させ、ノーザンテースト確立の下準備を始めます。米国のノーザンダンサー系支配率が12%を超えているため、強制種牡馬入りと日本からの移動でヴァイスリージェント産駒を無理やりねじ込んでいます。
Private化するべき馬も特にいなかったので、チェリーテスコを選択。収録されている最後のザボス系牡馬です。エディット強化して因子を2つつけたので、零細SP系として使い勝手が良くなりました。父母父ヒンドスタンに母父テスコボーイと時代を感じる良血ですが、本来種牡馬入りしていない馬で子出しが低いので後継作りはなかなか大変そう。
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輸入種牡馬はレシテイションを購入。ここで確保しておかないとボワルセル系が滅亡し、シンザン産駒を確立してもセントサイモンを離脱できなくなります。逆に言えば、買うだけでボワルセル系を20年近く延命可能なので結構お得かもしれません。
85年の確立馬はミルリーフとリファールです。
ミルリーフ系
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ミルリーフが確立。世界2%(欧州型)もしくは欧州5%、無系。強い馬が80年頃に固まっているため、85年または86年の確立が最も低負荷です。
確立の手順
史実馬からグリントオブゴールドとダイヤモンドショール、シャーリーハイツ産駒のスリップアンカーを保有。欧州で走らせて75年までに満額種牡馬入りさせます。
今回やったことはこれだけ。トライマイベストを因子付与のために超絶強化した関係で同期同路線のシャーリーハイツとミルジョージの初期の種付料は惨憺たるものでしたが、それでも確立可能です。より余裕を持たせるならもう1頭くらい史実馬を持っておけば確実(今回はグリントオブゴールドが欧州の枠不足で乗馬になってしまい支配率がギリギリになりました)。
ミルリーフは18歳の今年で引退。同年引退に大物はいないので、もし確立できなければPrivate化してもいいと思います。引退に間に合わない子孫にはイナリワン・イブンベイ・シェイディハイツ・ドユーンといった強豪が控えており、Private施設に囲っておけばプレイヤーが一切介入しなくても確立するはずです。
支配率
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種牡馬頭数16頭、種付料合計7600万。金額だけ見ると確立しそうには見えませんが、繁殖牝馬と現役馬が結構いるため支配率は稼げています。といってもあまり余裕はなく、種牡馬入りが確定しているミルフォードかダルシャーンを所有して欧州で活躍させておけば安全マージンが取れていいかなという感触です。
ミルリーフ自身の能力と子出しが高いのでもちろん自家生産で援護も可能。ただし史実馬数頭の保有だけで確立に持っていけるのがミルリーフ系の強みでもあるため、労力に見合うメリットがあるかは考えどころ。
Mill Reef 2000万
ダイヤモンドショール 1500万 ☆
Shirley Heights 800万
スリップアンカー 1400万 ☆
Elegant Air 250万
Darshaan 200万
Lashkari 300万
Pas de Seul 200万
ミルジョージ 150万
サウスアトランティック 150万
リーファーマッドネス 150万
Garde Royale 150万
Wassl 150万
テリオス 100万
マグニテュード 50万
Milford 50万
試験的に記載。いつもお世話になっている某サイトを参考にしたリストです。面倒すぎると思ったらやめます。
確立の影響
84年以降のシナリオではミルリーフはST系で確立済み。76年シナリオでのみ無系化するため、ST箱庭では76年を選ばないという人もいるようです。
ミルリーフ系は日本でも一時期かなり人気のあった系統で、名種牡馬ミルジョージやミホノブルボンの父マグニテュードに代表される直子種牡馬の輸入により、父系・母系問わず80年代後半の活躍馬にかなり血が入っています。孫世代が種牡馬として振るわなかったため直系はかなり衰退していますが、欧州を中心に母系では今でも血が残っており、確立することで因子面での強化が見込めます。
また、リヴァーマンと併せて確立することでネヴァーベンド系が親系統に昇格しナスルーラ系から離脱します。離脱後のネヴァーベンド系牝馬はナスルーラのインブリードで爆発力を底上げしつつ親系統8本を狙える優秀な肌馬になるため、ぜひリヴァーマンとセットで確立を狙いたいところです。
多くの種牡馬が日本に輸入されている関係で日本の支配率が高いため、史実産駒を欧州ではなく日本で走らせると日本型で確立することも可能です。母系で強いミルリーフ系が日本型になると子孫馬の適正が軽い芝に偏ってしまうため、実用性はあまりないですが。
リファール系
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リファールが確立。世界2%(欧州型)、無系。80年代後半に確立条件を満たすことが多く、放っておいてもいつの間にか自然確立します。
確立の手順
リファールは25歳となる1994年まで現役種牡馬。放置しても勝手に支配率が上がるため、本来は支援する必要がありません。今回はアルザオの確立準備がてら、芝適正を欧州型で確立するために介入しています。
モガミとアルザオをエディット強化し所有。欧州で活躍させ満額で種牡馬入りします。モガミ産駒のシリウスシンボリも欧州で活躍させ、可能な限り種牡馬入りを狙いましょう。ノーザンダンサー系は高確率で欧州でも流行血統になっているため、強制種牡馬入りを使うかはお好みで。モガミの種付料を上げるだけならメジロラモーヌを使ってもいいですね。
新規の種牡馬入りや輸入種牡馬の送り返し等で欧州に2~3頭種牡馬を追加すれば、リファール系はほぼ確実に欧州型で確立します。遅くとも89年あたりには確立ラインに届くはずです。
支配率
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Lyphard 600万
アルザオ 1500万 ☆
モガミ 700万 ☆
シリウスシンボリ 1250万 ☆
Bellypha 300万
Mendez 100万
リイフォー 200万
Tolomeo 300万
Al Nasr 200万
ランズダーン 200万
Pharly 引退
ハーリー 150万
Legend of France 100万
Lyphard's Wish 50万
ガロト 50万
Le Nain Jaune 50万
種牡馬頭数15頭、種付料合計5550万。正直言ってこの額でも確立するかどうかは半信半疑でした。ダンシングブレーヴの種付料が加算される87年に条件を満たすのは確実なのですが。
米国に意外と繁殖牝馬が多いほか、どの地域にもまんべんなく現役馬がいて支配率をかなり押し上げています。ほぼ確実に自然確立するため、今回のように確立時期や芝適正をコントロールしたい場合を除き、特に支援する必要はありません。
確立の影響
リファールはノーザンダンサー系の有力分岐であり、多くの場合でニジンスキーに続く2つ目のノーザンダンサー派生子系統になります。強い産駒が多く、2系統確立による親化とノーザンダンサー離脱が狙えるため、ぜひ確立しておきたい系統です。
親化のために確立する候補は史実産駒の多いダンシングブレーヴがほぼ確定枠、次点でモガミかアルザオといったところ。強めの史実産駒が収録されているモガミ、サーアイヴァー共々確立することでディープインパクトをST化できるアルザオとうまく差別化されています。
日本とはかなり馴染み深い系統で、母父としてバブルガムフェローを出した他、上述の通りモガミからはシリウスシンボリ・メジロラモーヌをはじめ多数の重賞馬が出て、近年では母系でモーリスが出ました(モーリスはウイポ的に言うと母方でリファール・サドラーのノーザンダンサー系2本持ち)。アルザオはディープインパクト・ブラックタイドの母父となり、ダンシングブレーヴはホワイトマズルの系譜がダートで存在感を見せた他、近年ではキングヘイローが母父として活躍しています。このように近年の活躍馬の多くがリファールや後継種牡馬の血を持っており、これらをノーザンダンサーから分離できるのは非常に大きなメリットです。
ただし、このように血を持つ馬が非常に多いため、確立時の芝適正には注意する必要があります。日本に輸入される種牡馬が多いため、プレイヤーが介入しない場合のリファール系は確立時の支配率が日本と欧州で拮抗しており、状況によっては日本型で確立することもあります。母系で強いリファール系が日本型で確立すると、産駒の芝適正はかなり軽めに寄ってしまい、場合によっては香港すら走れない野芝特化型の馬ばかり生まれてきて馬産に支障をきたすため、できるだけ欧州型で確立したほうがよいでしょう。
子出しが非常にいいため自家生産も簡単ですが、父ノーザンダンサーという血統構成から時代が進むとインブリードを誘発しやすく、繁殖牝馬を作るのはあまりお勧めできません。確立する予定の産駒から牝馬を作って史実馬との間に4×3や4×4のクロスを狙うのがいいかもしれません。
余談
シンザンの種牡馬引退から2年が経ち、ラストクロップ(85年産)が1歳になりました。確立から引退までそこそこの時間があって油断していたため、能力のある後継を作れておらず苦心することに。
幸運にもクラブに評価がいい良血馬がいたため、これを暫定的なシンザン後継馬として育成していきます。
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母は初年度にオーハヤブサが必ず受胎しているテスコボーイの種から生まれた架空牝馬。所有することでSPキャップが外れ、絆コマンドによる強化もあって因子付与に成功した馬です。セントサイモンが2本入るため血脈活性化が+6止まりなのが難点であるものの、この馬以外にまともな印の付くシンザン産駒が残っておらず、子出しが高いことを祈るほかない状況。なんとかうまくラインが繋がってほしいのですが。
次回は87年です。