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ウイポ10 2024 系統確立プレイ #19


2007年

ディープ・ハーツ・ノーブルの古馬三強が引退し、主役不在の春がやってきました。今年でやっとサンデーサイレンスが確立することもあり、プレイヤーとしても肩の荷が下りたような気分です。まあ確立渋滞は全く解消されていませんが……

代替わりして周五郎→周四郎にマイナーチェンジした井崎先生の騎手イベントは藤岡佑介騎手。このプレイでは全員実名化しているのでわかりにくいですが、最初から実名で実装されているレア騎手です。立ち絵も似てますね。これを機に一気に一流騎手まで育てたいところです。

クラブ馬で既にGIを勝っている

ネアルコ・リボー・セントクレスピン・グロースターク・チャイナロック系が滅亡。これでネアルコがサイアーラインから消えました。セイウンスカイが引退すればハイペリオンも滅ぶでしょう。リボーはプレザントコロニーの残党が頑張っていますが、あと10年保つかどうかという感じ。

種付けはスマートストライク・ハーラン・サクラバクシンオー。サドラーやデピュティミニスターが入った馬が増えてきて、母父ノーザンテーストのバクシンオーは種付けに少し負担がある印象。確立渋滞がひどすぎて、もしかするとハーラン確立は厳しいかもしれません。

2007年クラシックといえばダイワスカーレットとウオッカ。芝が走れる自家生産牝馬で一番SPの高かったメジロブラウニーに藤岡騎手を乗せたものの、サブパラが低すぎて直接対決では歯が立ちません。史実ローテで両者不在のオークスを何とか取り、あとは牝馬限定戦を空き巣していました。

ハスキーハニーの孫という渋い血統

ミルコ・デムーロ騎手に欧州GIを満遍なく勝たせていたら距離適性が全距離Sになっていました。初期から割と能力は高いものの、短距離と長距離が穴なので重点的に割り振っています。地味にダートの初期数値も相当あるんですが、日本の通年免許取得より先に能力枠が全部埋まりそう。

紛うことなき欧州トップジョッキー

年末処理でインイクセス産駒をすべて売却。6年くらい種牡馬枠を埋め続けていましたがようやく確立の目処が立ちました。他の引退は最小限に留めています。トウカイテイオーの架空産駒が揃って確立条件を満たしましたが、渋滞が続いていてあと2年くらい待たされるはずです。

目を引く引退馬はシーキングザゴールド・コジーン・サドラーズウェルズ。シーキングザゴールドは04年くらいに史実馬が尽きているので、引退年は固定のようです。ここまで寿命が長いと所有しなくても確立できそうですが、その場合は米国繋養で、子孫は欧州で活躍するのでちょっと困ります。輸入馬の大物はスニッツェルくらい。前回も触れましたが、4年連続で豪州リーディングを獲った大種牡馬が無因子ってどういうことなんでしょう。

母父スニペットも因子があっていいはず

07年の系統確立はケートスとサンデーサイレンスです。

ケートス系確立(クリス後継架空馬)

ケートスが確立。欧州5%、ST系。

母系が古臭すぎる血統表

このプレイでは初となる架空馬の確立。クリスの後継として自家生産した馬で、サウジCなどを勝った芝ダート兼用の快速マイラーです。

架空馬なので確立はすべて自家生産。他の系統確立の副産物として手に入るメジャー血統の牝馬を使って確立するため、配合段階で母系の零細化を強く意識しています。母ケネロットは史実馬でステファンズオデッセイ・ロトカの母。ボワルセル×リボーというド零細、かつ欧州のマイナー種牡馬として現実的にありえなくもなさそうな配合を選んだのですが、まさか良い馬が出るとは思いませんでした。現実にいるとしたら多分ドイツ馬でしょう。2400走れないけど。

種付けは当初欧州を中心にし、その後日本にも拡大。90年代も後半に入ればテディもリボーも壊滅しているため、全くインブリードが出ず楽に配合できました。子出しは平均的ですが、産駒が活躍し始めれば簡単に上がります。ノーザンダンサーが入らずネイティヴダンサーも遠いので、父マキャヴェリアンやシーキングザゴールドといった持て余しがちなミスプロ系牝馬を使えるのが強み。零細血統の意義を感じます。

大種牡馬の薄め液に最適

確立でエタンが親系統に昇格。ここまで来るとレイズアネイティヴに有力馬もおらず、エタンが離脱したところで特に意味はないのですが、ゲーム内で30年以上も確立をやってきた集大成ということで達成感はあります。

クリス確立自体がネイティヴダンサー世界系統化の副産物のようなもので、後継を作ったのもあまり深い意図はなかったのですが、ここまでくれば愛着が湧いてくるので今後も繋いでいくつもりです。零細ST系牝馬は非常に使いやすいですし、柔軟性因子は希少なので、大事に保護したいところ。金因子が近い距離にないので、フォーティナイナーやブライアンズタイムを介して爆発力を維持したいですね。

後継候補。一気に日本っぽい血統に

サンデーサイレンス系確立

サンデーサイレンスが確立。日本5%、SP系。

既に親化水準をクリアしている

抜群のスピードと遺伝力で日本競馬を完全に別物へと進化させた米二冠馬にして大種牡馬。輸入時に所有するだけで勝手に確立・親化してくれます。

1990年に輸入される際に購入。本来は自然確立する馬ですが、2002年に16歳で死亡するため、確立プレイでは年上の馬に押し出されて確立しない可能性が高いです。国内支配率が30%を超えることすらある巨大血統が未確立という大惨事を防ぐためにも、虹札を用意しておきましょう。

所有して延命するほかには一切介入する必要はなく、何なら国内を荒らしまくり主要後継を何頭か海外に拉致しても余裕で親化まで行きます。このプレイではスペシャルウィークとステイゴールドを欧州、ゴールドアリュールを米国に送っていますが、それでも楽に日本12%を越えています。ロストなしプレイなら親化は既定路線といえそうです。

母系のおかげで洋芝も意外といける

サンデーサイレンスは米二冠にBCクラシックなどGI6勝の名馬。同父のデヴィルズバッグの不振や母系の貧弱さから種牡馬として期待されておらず、さらには不況の煽りもあって日本に輸入されると、僅か2世代の産駒でリーディングサイアーに輝きました。競走馬の父としてのみならず繁殖馬の父としても他に類を見ないほど優秀で、最良後継ディープインパクトを筆頭に多数の後継種牡馬が登場。世界中にその血を広げています。

史実馬とのインブリードが問題になるので、自家生産は非推奨。後継種牡馬から何頭か確立しておくと後年の血の閉塞を多少は改善できます。ディープインパクトは産駒が多いため自力親化も可能ですが、父親同様に寿命が足りないタイプなので、所有して延命するとよいでしょう。他の確立候補はステイゴールド・フジキセキ・ダンスインザダーク・スペシャルウィーク・ゴールドアリュール・ハーツクライあたり。次点でアグネスタキオン・ネオユニヴァース・ブラックタイドでしょうか。ウイポに南米競馬があればブラジルリーディングサイアーのアグネスゴールドが有望株だったのですが。

史実で大繁栄している血統であり、アウトブリード至上主義のウイポにおいてはいかにサンデーサイレンスの入っていない血統を構築するかがプレイヤーの腕の見せ所。日本競馬の主役なのにプレイヤーはまず使わないという変な立ち位置ですが、影響力の大きさが成せる技ということで、上手く付き合っていきたいですね。

白毛繁栄プレイはSS血脈との戦いでもある

エタン系昇格

エタン系が親系統に昇格。

何気に初の4系統昇格

4系統連続確立での昇格。エタン-シャーペンアップ-クリス-ケートスと続きます。クリスの史実産駒に有望な牡馬がいないので、最後の一世代は自家生産馬を使いました。

ネイティヴダンサー系自体がこの年代では零細化しており、ミスプロも離脱済みなのでエタンの離脱に特に意義はありません。完全に独自の親系統になったことで、配合の自由度が僅かに向上した程度でしょうか。これがシャーペンアップなら史実馬の血統表にも顔を出すんですけど。

ちなみに普通ならエタン系は既に滅亡しているため昇格できません。今回はバンブトンハーレーを保護して延命、同馬の寿命が怪しくなったのでさらに後継を作っていました。親昇格により子系統エタンを保護する意義が消えたため、現役馬は適当なところで引退させます。これをもってエタン系は滅びるでしょう。

親エタンを見る機会はそうそうない

2008年

ダート路線がようやく落ち着いてきたので馬の割り振りが楽になってきましたが、全体的に塩漬けの馬が多くなっています。確立渋滞が続いていて年下の馬が順番待ちしている影響で、引退させられない馬は溜まる一方。マキャヴェリアンを欧州12%で親化したいのですが、支配率がギリギリで成功率は五分くらいです。欧州を荒らしすぎたためかサドラーズウェルズはまだ親化しておらず、配合に支障が出まくっています。

ファバージ系が滅亡。サクラユタカオーを使ってなかったら保護してもよかったんですが、流石に国内でプリンスリーギフトが被りすぎてキツいです。次の周回があったらファバージ重用のST系繁栄プレイをやろうかな。

昨年の贔屓イベントでひたすら乗せ続けた結果、藤岡佑介騎手は見事に一流ジョッキーに成長。なぜか短距離がほとんど伸びなかったものの、それ以外の距離適性はSも狙える数値です。大舞台の上位特性であるクラシックは通常ならクラシックGIを7~8勝する必要がありますが、イベント中なら2~3勝でついてコスパ最強なので積極的に狙いたいですね。

川田騎手より強い。競馬学校20期の出世頭

種付けはオーサムアゲイン・イルーシヴクオリティ・モンズーン・キングカメハメハ。なぜキンカメをわざわざ生産するかというと、キングマンボの日本12%親化を狙うからです。キンカメ自体に自然確立できる程度の史実馬がいるので、エルコンドルパサーやレモンドロップキッドの産駒を日本に集めつつ多少自家生産すれば最低限の負荷で済みます。

カーリンが米国で暴れまくっていて、所有馬は全く歯が立ちません。逆に欧州は完全にこちらの庭になっています。あまり荒らしすぎるとサドラーズウェルズがいつまで経っても親化してくれないので、適度に史実馬にも重賞を取らせるようにしていますが、エフィシエントが未だに居座っている超長距離路線だけはどうにもなりませんでした。

武豊が主戦になったウオッカが強すぎるので回避に専念し、他の重賞を取れるだけ取って一年が終了。ダイワスカーレットは成績が安定せず、直接対決はウオッカの完勝でした。ダートでカネヒキリがやたらと良い成績を挙げている一方でフリオーソは全然活躍していないのですが、戸崎騎手が育っていないからでしょうか。

年末処理でストリートクライとストリートボスを欧州に送ります。種牡馬施設がいっぱいなので引退は最低限に留め、Privateにはキングマンボを回収。大物引退馬はストームキャットとゴーンウエストで、どちらも引退年は固定のようです。どちらも寿命がかなり長いので、保護しなくても自然確立しているはず。

08年の系統確立はマキャヴェリアンとインイクセスです。

マキャヴェリアン系確立

マキャヴェリアンが確立。欧州5%、SP系。

母父ヘイロー確立でSP系になる

仏米豪と海を跨いで子孫が活躍する早熟マイラー。史実馬だけでは頭数が足りないので、自家生産で支援する必要があります。

マキャヴェリアンを欧州で自己所有し、史実馬からアルムタワケル・メディシャン・ストーミングホーム・ダッチアート・ストリートセンスを所有。ストリートセンスは米で走らせ、引退後に欧州に送っています。自家生産馬も4頭入れており、欧州7%以上と完全に過剰援護。ただ親化にはまだまだ足りておらず、ここからもう少し自家生産馬がいますが、12%に届くかは微妙なラインです。

史実馬のみでも確立は可能ですが、最有力後継のストリートクライとその息子たちはダート馬。しかも登場が遅く、孫世代が活躍し始める前にマキャヴェリアンの寿命が尽きます(04年引退)。史実馬を中心に最低限の負荷で確立したい場合、所有して延命が無難でしょう。今作では早熟因子が削除されてスピード因子ひとつになっているので、GIを6勝すれば2つ目がつきます。ターントゥから母クドフォリまで勝負根性が4連続しており、抽選で根性因子を引ければスピ根性大活性になってお得。

マキャヴェリアンはフランスの2歳GIを連勝した早熟馬。米国産の良血マイラーで、アルムタワケル・ストリートクライ・メディシャンなど多数のGI馬を輩出しました。現役時代は8F以下の芝しか走っていませんが、産駒は芝ダート双方で走り、短距離から超長距離まで活躍馬を出す万能種牡馬でした。繁殖馬の父としても優秀で、シャマルダルとダークエンジェルを出したことで欧州短距離路線に浸透しています。日本とも相性がよい母父で、アサクサデンエンやヴィクトワールピサを出したほか、ハルーワスウィートから生まれたヴィルシーナらGI馬三きょうだいが有名です。

GI馬3頭を輩出。子出し10の名牝

ウイポ的には扱いが難しい種牡馬です。ミスプロ直仔ですが産駒に有力馬が少ないため早期親化が厳しい、芝適正が野芝に振り切っていて欧州で活躍させづらい、母父ヘイローのため日本で配合しにくい、成長力「なし」査定で自家生産に難がある……と問題だらけ。一応今作から母父◎かつ両親SP系にできるなどの恩恵もあるので、ここまでに練り上げてきた零細SP系牝馬をうまく合わせていきましょう。

過去作では一貫して確立無系でしたが、『2024』でヘイローがSP系になったため、SP化が可能になりました。後継はストリートクライが有力ですが、ST系に変化するうえに後継が軒並み非ST優先。SP系維持が狙いならメディシャンから繋ぐといいでしょう。親化の難易度が高めでミスプロの影響が長く残るため、孫世代の配合はひと工夫必要です。今回は確立枠節約のため、欧州に自家生産馬を集めて12%親化を狙います。

母父ストームバード確立でSP系

サンデーサイレンス系昇格

サンデーサイレンスが親系統に昇格。

時報

日本12%での昇格。昨年の確立時点で既に条件を満たしていたものの、エタンの昇格で押し出されて一年遅れました。

サンデーサイレンス産駒を大量ロストさせない限り、何をどうやっても昇格します。親系統が増えて悪いことも特にないので、ありがたくもらっておきましょう。

インイクセス系確立

インイクセスが確立。世界2%(米国型)、ST系。

日本5%でもよかった気がする

現在米国でサイアーラインを急速に伸ばしているアンクルモーの祖父。牡馬産駒は一頭も収録されておらず、自家生産が必須です。

インイクセスをエディットし所有。ST因子によるST系確立を狙うため、SPは74以上、ST値も60程度まで上げます。成長型が晩成ありと使いづらいので、遅め持続にしておきたいです(このプレイでは変え忘れてます)。瞬発力を弄らなければ真疾風配合の対象で、低い爆発力を補えますが、産駒に逃げ馬しか出てこず成績維持に苦心するのであまりお勧めできません。

所有できる幼駒はすべて牝馬で、唯一の後継であるインディアンチャーリーは種牡馬湧き。自家生産馬を8~10頭ほど用意しましょう。幸いにも子出しは悪くなく、(確立していれば)フォルティノとカロの銀因子に加え親系統も4本揃っています。今回は種牡馬枠の関係で一度手放したので、2000年に13歳で引退する際にPrivate化しました。

本来は無系ですが、ST因子を付与するとST化します。息子のインディアンチャーリーは母父としてホットロッドチャーリーとフライトラインを輩出しており、彼らを両親ST系にできます。母系はド零細で主流血統とは全く被らないため、確立の過程で余ったメジャー牝馬の血統更新にも使えます。

金因子は母系からの補充が必須

後継はインディアンチャーリーで固定。フォルティノとカロを確立しているので、この馬を確立すればフォルティノが親昇格します。トニービンを日本で使いまくっているので親系統が分かれるのは良いニュース。ノーザンダンサーが母系に入るのが頂けませんが、この時期の史実馬はもう仕方ないですね。子孫のアンクルモーとナイキストが2歳戦に強い異系血統として大暴れしているため、架空期間までラインが伸び続けてくれるはず。まあナイキストは確定でSP化するんですが。

この時代の米でスカスカ母系は逆にレア

カロ後継といえばコジーンの印象が強いので、今回はちょっと違う方向を試してみました。今でこそST箱庭向けのマイナー種牡馬みたいな扱いを受けていますが、米国でサイアーラインが伸び続ければ、10年後のウイポではインイクセス確立が有力な選択肢として挙がってくるかもしれません。2025で牡馬産駒が一頭でも収録されているといいですね。

アートレス名牝系昇格

アートレス系が名牝系に昇格。

あまり使っていた印象がない

特に牝馬を使った印象がなく、純粋に史実馬の活躍で勢力を拡大してきたと思われる牝系。ダイナマイトダディ・トゥナンテ兄弟や名種牡馬ブライアンズタイム、ダンジグ最後の大物ウォーフロントなど、所属する史実馬はそこそこ動かしています。どんな条件でも満遍なく活躍しているのか、名牝系に昇格しているのに牝系特性は何もついていませんでした。

特性なしの名牝系は珍しい

今回はここまでです。次回は2010年。

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