ウイポ9 2022 系統確立プレイ#14
1990年
90年は自家生産馬の天国。というのも、この年のクラシック組はウイポにおいては割と不遇です。皐月賞馬ハクタイセイは能力査定に問題があり、アイネスフウジンは騎手が育っておらず、メジロマックイーンは晩成。89年クラシック世代が歯抜けになったこともあり、この年の国内路線は自家生産馬に制圧されていました。
ダンディルート-ビゼンニシキを確立させるため、日欧でビゼンニシキ産駒を走らせている他、デヴィルズバッグの早期確立を目指して産駒を大量生産しています。メジロティターンからようやく強い馬が出始めたこともあり、国内はトウルビヨン系の天下があと5年位は続きそう。
エディット強化したディプロイが欧州三冠を制覇し、ついでにWHCのBCマイルも勝利。ドバウィの母父で、今作では無系化してしまったドバウィをST系に戻す鍵です。ほとんど活躍馬を出していないので子出しは低いですが、三冠配合とWHCで補えます。
ファーストサフィー再現のためにダイイチルビーを所有したところ、桜花賞こそ獲れたものの欧州遠征は5連続で1番人気2着と大変なことに。成長型遅めが響いたのでしょうか。
種付けはアルザオとメジロティターンを中心に、クリスエスやプライヴェイトアカウントも付けています。ダンシングブレーヴから強い自家生産馬が何頭も出てきてくれたため、牝馬を割かなくていいのが嬉しいです。
種牡馬事情に目を向けていくと、既にノーザンダンサー系一強の傾向が見えてきています。親化したニジンスキーが欧州で10%程度の支配率を持っているので、ノーザンダンサー系の欧州シェアは実に30%。地味に日本で15%も支配率があるのもすごいですね。ダンジグを欧州型で確立するためにダンジグ系のダート馬を欧州に移しているため、本来なら米国も15%くらいの支配率になります。
年末処理
クリスとアリダーの産駒を1~2頭ずつ引退させます。ヒズマジェスティ産駒は子孫持ちが多いので後回しに。リヴァーマンが既に確立水準に近づいているのですが、若い馬を先に確立したいので産駒をわざと引退させずに順番待ちさせています。
輸入種牡馬購入はなし。本来はサンデーサイレンスが輸入される年なのですが、何故か輸入されず米国繋養のままでした。自己所有すると手放した後も輸入フラグは消えたままなのでしょうか?
Private回収はブラッシンググルーム。アリダーもこの年に引退のため、本来は両立不可能です。今回は有料DLCでアリダーを所有し、両方の確立を狙いました。ブラッシンググルームは引退が早い上に自信の引退後に産駒が活躍して支配率が上がるタイプ(類例: ロベルト)なので、Private施設に放り込んで放置するだけで世界2%で確立します。
子系統セントサイモンが滅亡。数少ない直系であるルファビュルーが独立している場合、大抵もっと早く滅びます。今回はよく保った方ではないでしょうか。
90年の確立馬はヘイローとミスタープロスペクター、昇格系統はヘイルトゥリーズン系です。
ヘイロー系
ヘイローが確立。米国5%、無系。有力史実馬の登場が遅く本馬の引退に間に合わないので、自家生産で援護する必要があります。
確立の手順
史実産駒からサニーズヘイロー・サザンヘイロー、またサニーズヘイロー産駒のディスパーサルをエディット強化し所有。デヴィルズバッグとサンデーサイレンスはエディットしていません。これだけだとまだ支配率が足りないので、自家生産馬を1頭満額で種牡馬入りさせています。
この時点で使用できるヘイロー系の史実馬はサンデーサイレンス以外すべてダート馬。現役時期も被っており、満額種牡馬入りを狙うと米国ダートGIの枠が足りないため、エディットで芝適性を付ける、自家生産馬は芝馬を優先して使うなどの一工夫が求められます。
ヘイローは93年に引退で、時間的には余裕があります。今回は米国5%での確立を狙ったのですが、産駒を米国に留めるために積極的な介入が必要な系統という印象。というのも、サニーズヘイローは収録済み産駒がディスパーサルのみで非所有だと88年には引退してしまい、ディスパーサルは産駒収録が無いため種牡馬入りが不確定、サンデーサイレンスは所有しないと日本に輸出されてしまうなど、米国5%確立に不利な要素が多いのです。
Private枠を消費し、また確立渋滞が起きる90年代中盤の確立になってもいいのなら、ヘイローを引退時にPrivate施設に入れるのも手です。デヴィルズバッグ産駒に加えてSS初年度産駒の3歳引退が間に合うので、ディアブロ・デヴィルヒズデュー・フジキセキ・ジェニュイン・タヤスツヨシあたりを使って比較的簡単に世界2%で確立できます。
支配率
種牡馬頭数7頭、種付料合計10,400万。繁殖牝馬や現役馬が意外に多く、基礎の支配率は結構あります。介入しない場合には上述のように早期引退・輸出などで米国の支配率が上がりにくく、デヴィルズバッグ産駒が出てくる頃には本馬が引退しているため、自家生産から大物を1~2頭出しておくと安定して確立できると思います。
確立の影響
ロベルトと並ぶヘイルトゥリーズンの有力後継であり、サンデーサイレンスの大ブレイクもあって日本競馬に非常に大きな影響を与えた馬。母の父としても優秀なため、確立の影響も絶大です。
父ヘイルトゥリーズンはターントゥ直下の子系統で、ヘイローともう一系統を確立すれば親昇格します。最有力候補はやはりロベルトということになるでしょうか。ヘイルトゥリーズン離脱後のターントゥは衰退一途のサーゲイロードが残るだけの零細で、かなり配合に使いやすくなります。
日本国内では90年代後半からサンデーサイレンス産駒が続々と登場しますが、まだパーソナリティやストップザミュージックといった非ヘイローのヘイルトゥリーズン系がしぶとく残っているので、そちらと系統を分けられるのもメリット。特にパーソナリティの繁殖牝馬は意外に掘り出し物が多い印象です。
母父としてもヘイローの実績は十分。子出し10の名牝グローリアスソングからラーイとシングスピール、グッバイヘイローからキングヘイロー、クドフォリからマキャヴェリアンとクドジェニーが出ており、これらの馬に因子を追加できます。またこれらの名繁殖から牝系が広がっており、ヴィルシーナやバゴに繋がっているため、これら牝系子孫の将来的な爆発力の底上げが見込めます。
直子サンデーサイレンスは放置しても自然確立・親昇格まで可能な系統なので、あと一系統を確立すればヘイロー系を親化できるのも大きい点です。有力候補はデヴィルズバッグで、タイキシャトルをはじめ史実馬がある程度収録されている他、因子2つ持ちで確立時ST系になるのが魅力的。サンデーサイレンスの親化離脱前に確立できれば親系統ヘイローの零細ST系が手に入るため、狙ってみる価値はあると思います。
ミスタープロスペクター系
ミスタープロスペクターが確立。世界2%(米国型)、両親継承SP系。88年くらいには確立条件を満たしており、ここまでずれ込んだのは年上の馬の確立によって押し出されたためです。
確立の手順
特になし。
全く何も介入しなくても自然確立する系統。今回はファピアノを確立する目的でファピアノとクリプトクリアランスをエディット強化し所有しました。ゴーンウエストは保持目的で所有しましたが、米牧場の種牡馬枠が足りずに手放しています。この3頭がいなくても余裕で確立するでしょう。
支配率
種牡馬頭数23頭、種付料合計8500万。大物がいないため、ほとんどの馬の種付料は低いです。しかしGIクラスの産駒や史実馬収録済みの種牡馬が非常に多く、数の暴力で押し切れます。ミスタープロスペクターは27歳まで現役なので、確立せずに引退することはまずないでしょう。
確立の影響
まず間違いなく自然確立し、そのまま米国12%で親昇格する系統。特に支援を考える必要はないですし、むしろ血が世界中に広まりすぎているので、いかに影響を軽減するかを考えなければいけません。
種牡馬の父としても繁殖牝馬の父としても優秀ですが、母父ミスプロの馬はインブリードの可能性が高いためできるだけ避けたいところ。母母父であれば危険度も上がりにくく、次の世代で血統表から消えるので採用の余地があります。
産駒から有力系統を親化してできるだけ親系統ミスプロの馬を減らしたいものですが、登場がノーザンダンサーよりさらに遅いこともあって親化できる有力系統は多くありません。ファピアノ・ゴーンウエスト・キングマンボあたりが有力候補で、このあたりを使う予定があればミスプロ離脱まで面倒を見ていきたいですね。
将来的な血の閉塞を気にしなくていいのであれば、伸ばしたい系統の種牡馬をミスプロ牝馬に付けることで、お手軽に母系因子を豪華にすることができます。ミスプロから牡馬を作ることは基本的にないと思うので、因子面のテコ入れをするために母系経由で血を取り込むという点での利用価値は十分あるでしょう。
親昇格: ヘイルトゥリーズン系
ヘイルトゥリーズン系が親系統に昇格。ロベルトとヘイローの2系統確立。どちらの系統も史実馬が多く、エディットを駆使すれば支配率を上げるのは簡単なため、産駒の引退時期さえ見誤らなければ昇格は容易です。
この箱庭ではサーゲイロードが既にターントゥから離脱しているので、ヘイルトゥリーズン昇格の恩恵はそこまで大きくありません。サーゲイロード方面に手を付けていない場合、ターントゥ離脱によって配合の幅がある程度広がり、欧州のスピード血統を取り込めるようになるのがメリット。
ここから更に枝を広げていき、ヘイローとロベルトのどちらか一方でも親昇格させられれば、スティルインラブのような父父ヘイロー・母父ロベルトのヘイルトゥリーズン3*3配合もに使えるラインになってきます。現実では気性難で大変そうですが、ウイポではそれほど影響はないですし、遊び方として面白いのではないでしょうか。
余談: 確立系統まとめ
ここまでゲーム内で15年が経過しましたが、そういえば確立した系統をしっかり整理していなかったので、ちょうどいい区切りということでまとめておきます。
合計27の子系統が確立、6系統が親系統に昇格。ネヴァーセイダイ・ニジンスキー・ミルリーフ・リファール・ミスタープロスペクターは放置していても自然確立する可能性が高いので、介入によって22系統を追加できたことになります。
今作から1年に2系統が確立できるようになったことで、ゲームの自由度が飛躍的に上がりましたが、それを実感できる結果です。因子を持つ馬が増えたことで配合時の爆発力も上がっており、毎年の種付けのたびに系統確立の恩恵を実感しています。ウイポ10 2024の発売まであと少しですが、この調子で現代まで何とか走り抜けたいですね。
次回は91年です。