統計学が最強の学問である/西内啓
2020年読み初めの1冊。
仕事で上司に企画や取り組みの方向性について説明する機会が結構ある。
そんなときに「なんか説得力がいまいち足りないな~」と感じたらどうする?
そう、根拠資料を付ける。
現代はインターネットの普及のおかげで様々なデータがネットから拾えるようになった。
でも、ときどき「え、このデータ結果はなんの意味があるの?」というものがある。
”英会話塾に入会した人はそうでない人に比べ、英語への興味・関心が○%高かった”的な。そりゃそうだ。
ここまで極端でなくても、どうにも活用しようのないデータや、データ採取の方法自体が適切でないと感じるものは多々ある。
しかし、どうすれば活用できて、適切なデータ採取ができるのかまではわからない。そんな疑問に答えてくれる本。
正直、一回読んだだけでは統計の触りしか理解できなかった。
今後データ活用や実際にアンケート等でデータ調査する際に、再度開いて行くことになるだろう。
統計学以外にも、コレラが蔓延したロンドンの話や、ナイチンゲールが病院の必要性を説いた話、ミルクティーはミルクが先か紅茶が先かなど、雑学的に面白いことが多かった。
なお、後半辺りから統計学についていきなり専門的な用語が頻出するようになり、さらに統計学者たちの論争、といった統計学の論文に書かれそうな内容になっている。
難解なのでここは理解できず読み飛ばした。
正直ここはいらないのでは?と思った。
なんかこういう何かを説く本は、エビデンスや実証を山ほど書くことが多い気がする。
論文ってそういうものなのか。(読んだことがないからわからない)
どちらでもいいが、そこは多くの読者にとって興味のある部分ではないのと思うので、「時間がない人は読み飛ばしていいよ!」とか描いてあればいいのにと思った。